手のひらにおさまる小宇宙・魅力的なテラリウムの世界

魅力的なテラリウムの世界

透明な器の中につくられた小さな大地と緑。不思議なバランスで成り立つ手のひらの別世界に惹きつけられる方は少なくありません。テラリウムを知らない方も知りたい方も、ちょっとのぞいてみてください。

目次

テラリウムとは

一般的に、ガラスなど透明の器を使って栽培される植物や、その中で出来上がった生態系を「テラリウム」と呼んでいます。本来、酸素も水もない場所で命は育ちませんが、土を敷き植物を植えることでバランスが整い、限られた空間の中に自然界を再現することが出来るのです。ミニチュアのような小さな土地の上で水分や空気が循環し、植物が美しく輝く様は、癒しだけでなく自然のすばらしさを感じさせてくれます。

テラリウムのメリット

インテリアアイテムとしても人気の高いテラリウム。お花屋さんや雑貨屋さんなど、目にする機会・購入できる場所も増えています。テラリウムは、鉢植えほど手間をかけずにグリーンを楽しむことが出来るところが大きなメリットです。
100円ショップでも、テラリウム用のガラス容器が手に入ります。自分の好きな世界観を手軽につくれる点も人気の理由といえそうです。

テラリウム用の容器

テラリウムには、ガラスの容器が最適といわれています。中の世界がよく見える必要がありますので、色や模様付きではなく、シンプルで透明度の高いものが好んで使われます。
ガラスに色がついていると、中の植物にうまく光が届きません。また、緑色のガラス容器では植物が育たないことが明らかにされています。

コケ類を使うテラリウムには、湿度を保ちやすいよう、蓋つきの容器がおすすめです。
蓋なしの場合、フラスコ型や試験管状など、口の小さなものが適しています。

多肉植物を育てる際には、お皿状か浅い器が推奨されています。虫眼鏡で光を1点に集めると紙が燃えあがるように、ガラスの形状によっては日光を集めすぎて株を焼いてしまったり、湿気がこもり腐ってしまう可能性があるためです。

生態系を支える土台

地球上の大地にある地層同様、テラリウムは容器の中に地層をつくります。環境を整えるベースとして、最も重要な部分です。使う材料は少ない分、質にこだわって材料を揃えてみるのがおすすめです。園芸店やホームセンター、ネットで簡単に揃える事が出来ます。

最下層は「小石」

容器の一番下には、通気性の確保・排水のために小石を敷きます。豆砂利や大理石のかけらなど、ある程度粒の大きさがあるものを選びます。砂は隙間が出来ず、通気性が悪くなるため、長く楽しむにはあまり適していません。小石の代わりにビー玉やシーグラスを使うと見た目にもきれいです。

中間は「ろ過層」

小石の上に、乾燥したミズゴケを敷きます。この上に敷く土がこぼれ落ちないよう、小石を覆うようにしっかりと敷き詰めます。小石とミズゴケのあいだに砕いた炭を敷くと消臭効果が期待できます。

表面は植物に合った「土」

使う土の種類は、入れる植物に合わせます。コケを入れる場合はピートモス混合土、多肉植物であれば多肉植物用、一般的な植物を植える場合は腐葉土を使います。

コケはテラリウムに適した植物

テラリウム=コケテラリウムというくらい、コケは扱いやすく出番の多い素材です。
理由としては、

  • 手間がかからない
  • 刈り込みが不要(成長速度が緩やか)
  • 肥料がいらない
  • 乾燥しても短期間なら影響なし

などが挙げられます。

コケと一口にいってもいろんな形や色がありますので、コケの組み合わせで高低差を出したり、寄せ植えでニュアンスをつけてみると、空間に奥行きが出ます。

テラリウムにおすすめの植物

明るい室内や日陰で育つ、耐陰性のある植物がおすすめです。

  • 一般的な植物
    シダ・ヒバ・フィカスプミラ・ペペロミア・アスパラガスファーン
  • 多肉植物
    ハオルシア・クラッスラ・セダム・ユーフォルビア・エケベリア

ミニチュアを置いてみよう

グリーンを木や森など自然の風景に見立てて、ミニチュアを置いてみると楽しいです。

家や人、動物など、小さくて精巧なミニチュアやフィギュアは、手芸店やホームセンターで手に入ります。選んで組み合わせるそのアイテムで、さらに自分らしさを表現することが出来るでしょう。

テラリウムの手入れ

コケを使う場合は、2~4週間に1回程度、霧吹きで軽く水をかけます。

多肉植物やその他の植物は、基本的に土は乾かし気味で育てます。鉢植えと異なり、鉢底に水を逃がす穴がありませんので、水やりは控えめで大丈夫です。湿気がこもり過ぎると根腐れやカビの原因になります。

容器に結露が発生する場合は、湿気が多すぎる可能性があります。その際は水やりを控えてしばらく様子を見ます。

テラリウム内の植物について、あらかじめ基礎知識を知っておくのがおすすめです。植物につけられている説明書きを参考にする程度でもかまいません。

まとめ

テラリウムにもバリエーションがあり、使う植物によってまったく異なった世界をつくることができます。
紹介しきれないほどまだまだ奥の深いテラリウムの世界。もしテラリウムをつくるとしたら、小さなガラスの内側に、どんな世界をつくってみたいですか?

魅力的なテラリウムの世界

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