観葉植物初心者が知るべき基本用土と改良用土の種類と特徴とは?

観葉植物初心者が知るべき基本用土と改良用土の種類と特徴とは?

観葉植物を育てる際、どんな土を使うのがいいか迷うことはありませんか?

ひとことで「土」といっても基本用土や改良用土に分類され、その中でもさまざまな種類があり、持ち合わせる特徴も異なっています。

そこでこの記事では、観葉植物初心者が知るべき基本用土と改良用土の種類と特徴についてまとめました。

目次

基本用土と改良用土

基本用土と改良用土

観葉植物の根元を支える土には、複数種類の土がブレンドされています。

乾燥を好む植物であれば、通気性が確保出来て、水はけのいいブレンドがなされているということです。

育てる植物の特徴に合わせて、土のバランスを変えているのですね。

観葉植物用の土は、大きく分けて2種類です。

植物を育てる際に使うベースを「基本用土」、基本用土でカバー出来ない要素を補う土を「改良用土」と呼んでいます。

植物に合わせて多少変わりますが、基本用土7:改良用土3くらいの割合でブレンドして使うのが一般的です。

基本用土

観葉植物基本用土

1種類の基本用土では、植物に充分な条件が揃いにくいため、いずれもブレンドして使われます。混ぜられる分量の割合が高く、環境づくりのベースとなるのが基本用土です。

赤玉土

ブレンド原料として、最も使われている基本用土です。

赤玉土は、火山灰が積もって出来た土壌・関東ローム層から採れた赤みの強い土です。大粒・中粒・小粒と、土の粒の大きさで分けられて流通しています。粒が大きいほど通気性・排水性がよくなります。無機質な用土のため、雑菌や害虫が繁殖しにくいという特徴があります。

硬度を高めた「硬質赤玉土」という製品も販売されています。土が焼き固められているため、粒がくずれて排水性が落ちるのを防げます。通常の赤玉土に比べるとやや高価ですが、特徴の良さを保ったまま長く使うことが出来るため人気です。

鹿沼土

赤玉土と同様、火山灰がベースになった軽石状の土です。栃木県鹿沼地方で産出される特産品でもあります。粒の大きさ別で販売されている点、無機質な用土である点、焼き固められた硬質バージョンがある点は、赤玉土と同じです。

異なるのは土のpH値です。pH(ペーハー)は、酸性~アルカリ性を表す単位です。

最も酸性が強いのが1、中間の7が中性、アルカリ性が強いのが14とされています。

赤玉土のpH値は6前後、鹿沼土は4程度。鹿沼土の方がやや酸性が強い土となります。

元々日本の雨は酸性が強いため、土壌は弱酸性です。鹿沼土は日本原産の植物栽培に向いています。

黒土

関東ローム層の表層部分から採れた、黒がかった火山灰土です。ほくほくと軟らかい特徴から、黒ボクとも呼ばれています。枯れ葉など有機質を多く含み、保水性・保肥性に富んでいます。植えた植物が根を張りやすい上、太陽の熱を吸収して地温を上げる効果があるため、球根や野菜の栽培によく使われています。

細かい粒子状のため、通気性や排水性はよくありません。水はけをよくする改良用土と混ぜて用いられるのが一般的です。

改良用土

観葉植物改良用土

基本用土に不足している通気性や排水性などを補う役割の改良用土。以下のラインナップがポピュラーなものになります。有機質ベースの改良用土は、微生物の働きを活性化させ、土質を上げる効果もあります。

腐葉土

広葉樹の落ち葉を発酵させた土です。葉や枝の形がやや残っており、ふっくらとした質感をしています。通気性、保水性、保肥性を補う目的で使われます。

堆肥

枯草やわら・枯れ葉と牛ふんや鶏ふんと混ぜ、発酵させたものです。腐葉土と同様、微生物の働きによって植物の栄養分を土中に増やすことが出来る有機質の用土です。通気性、排水性に優れています。

ピートモス

ミズゴケなど、湿地の植物が堆積し泥炭化した用土です。Ph4前後と酸性が強いのが特徴です。保水性・通気性を補うことが出来ます。

バーミキュライト

カイロの原料のひとつでもあるバーミキュライト。天然の鉱物を高温加工して作られた無機質の用土です。無菌で軽量の人工土です。保水性・保肥性を高める目的で用いられます。

パーライト

ガラス質の火山岩を高温処理して作られた人工土です。多孔質で軽量。パーライトとバーミキュライトは原料が異なりますが、よく似た性質をしています。

便利な専用土を活用

観葉植物専用土

土にいろんな種類があるのはわかっても、自分で配合するのは手間がかかり、これでいいのかな?と心配になりますよね。

植物を育てるのに慣れるまで、市販の専用土を使ってみてはいかがでしょう。

ホームセンターやネット販売で、観葉植物用・野菜用・花用・多肉植物用など、それぞれに適したブレンド済みの専用土が簡単に手に入ります。あれこれと土の種類を揃えたり計ったりする必要がないため、手軽に使えて便利です。

100円ショップにも、専用土がパックで売られています。分量は少なめですが、小さな鉢用など、ちょっと使いたい時に量がちょうどいいのではないでしょうか。

購入した土の湿気やキノコ・害虫発生が心配な場合は、自宅で滅菌してから使うのがおすすめです。土を黒いビニール袋に入れてコンクリートの上に広げ、直射日光にさらしておくだけ。数時間ごとに袋をひっくり返して熱を行きわたらせます。袋の中で土が蒸し焼き状態になり、消毒作用が見込めます。

まとめ 土の種類の違いがわかると、どれとどれを混ぜたら植物によさそうか、なんとなくわかってくるのが面白いところです。市販の専用土を見かけたら、どんな基本用土・改良用土が混ぜられているのか、ぜひのぞいてみてください。

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