実だけじゃなくて葉も楽しめる・「コーヒーの木」の育て方

ちょっと一息つきたいときにぴったりなコーヒー。その元となる実だけでなく、木も観葉植物として楽しむことが出来るんです。鑑賞用のコーヒーの木に、果たして実はつくのでしょうか?気になる木の特徴と育て方についてご紹介していきます。

目次

基本情報

スクロールできます
植物名
別名
科名
属名
原産地
日当たり
花言葉
誕生花

みずみずしく、濡れたような光沢を持つ葉が特徴的なコーヒーの木。くっきりとした緑の葉と赤い実がついた姿は、クリスマスの装飾を連想させるかわいらしさがあります。


コーヒーの木の原産は、アジア・アフリカの熱帯地域です。自生地では10mほどに生長する種類もあります。コーヒーには生育環境の異なる2種類、アラビカ種とロブスタ種があります。観葉植物として流通しているのは、生産量の多いアラビカ種の種を蒔いたものや、挿し木で育てた苗が多いようです。

花と実

コーヒーの木は、初夏に白く小さな花をたくさん咲かせます。花の香りはジャスミンに似た優しく甘い香りといわれています。花の後は、それぞれに小さな実をつけます。赤い実はチェリービーンズとも呼ばれ、甘い果肉をまとっています。実の色は、赤くなるもの以外に、黄色、褐色になるものなど、品種によってさまざま。この実から種子を採り、乾燥させ、焙煎すると、私たちになじみの深いコーヒー豆になります。

自宅でコーヒー栽培は可能?

観葉植物のコーヒーの木に実がついたら、自宅でコーヒーの実を収穫することが出来るのでしょうか。答えは、「かなりの年月と工夫が必要だけれど可能」です。

コーヒーの木は小型~中型の鉢植えが比較的手に入りやすいですが、花をつけるには、木がある程度生長している必要があります。手軽に購入できる鉢には幼木が多いため、そこからある程度年数をかけて育ててあげる必要があります。1mほどに育った木には花がつきやすいといわれています。が、品種によっては様々な諸条件を満たさないと花芽を形成しないものもあります。

長いお付き合いになれば、花を見られる可能性は高まります。育てる種類について理解を深め、上手に育てながら、日々きれいな葉を楽しむことを大切にしてみましょう。

コーヒーの木の育て方

日当たりと環境

大きく育てたい場合、日当たりのいい場所に置いてあげましょう。気温の高くなってくる春先や、暑さの落ち着く秋頃は、屋外でも育てることが出来ます。暑さには強いですが、強い日差しは苦手です。真夏の時期は直射日光に当たるのを避けます。日陰に置くか、室内であれば薄手のカーテンで日差しを調整してあげましょう。それ以外の季節は出来るだけ日光に当たる場所に置きます。耐陰性がありますが、日によく当たった方が間延びせず、きれいな株姿に育ちます。

コーヒーの木は寒さに弱いです。冬場は暖かい室内で冬越しさせてあげましょう。肌寒さを感じるようになったら、屋外の鉢は中に入れてあげるのがおすすめです。冬場の窓辺は冷気が伝わりやすいため、窓から離した場所が望ましいです。

コーヒーの木に限ったことではありませんが、植物は急激な環境の変化で弱ってしまいます。日陰から日向、気温の低いところから高いところなど、今までの生育環境とギャップがある場所に移す場合は、時間をかけて徐々に位置をずらすなど工夫をして、慣らしてあげるようにしましょう。

水やり

土はやや乾かし気味に育てます。春~秋の生長期は、気温が高く水分の蒸散も活発になるため、土が乾きやすくなります。土の表面がしっかり乾いたら、1日に1回程度、水をたっぷりあげるようにしましょう。鉢底の穴から水があふれてくるまでの量が目安です。

冬場は生長がゆるやかになる休眠期です。水やりは1~2週間に1回程度の頻度に控えましょう。

葉のお手入れ

コーヒーの木の魅力は、葉のみずみずしい色つやです。長く置いておくとほこりがつき、光沢が鈍くなるため、定期的に葉を拭いてあげましょう。葉水(霧吹きで葉を湿らせてあげる水やり方法)で葉の表と裏を定期的に湿らせてあげるのも効果的です。ハダニやカイガラムシなどの害虫は、乾燥した葉の裏を好みます。葉水は防虫にも役立ちますので、鉢のそばに霧吹きを置いておき、習慣にするのがおすすめです。

枯れた葉は、他の葉に影響しないよう、見つけたら切り落とします。その際、虫がついていないかも念のため確認しましょう。

植え替えのサイン

長く育てていると、環境に問題がないのに葉が茶色く枯れてくることがあります。鉢の中で、根が詰まっているサインかもしれません。1~2年に1回程度は、根の状態を確認し、植え替えをしてあげるのがいいでしょう。

株を支えながら鉢から引き抜き、土を優しく払って根の張り具合をチェックします。根は全体的に1/2~1/3まで切り詰めてしまって大丈夫です。新しい土に植え、水を1度たっぷり与えた後は、1週間ほど日陰で様子を見ましょう。極端に萎れる様子がなければ植え替え成功です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。 飲んでおいしいコーヒーは、見た目にも美しい観葉植物です。大切に育ててあげることで、意外と早くお花が見られるかもしれません。

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