グリーンの地に、黄緑の斑(ふ)入りの葉が目を引くフィカス・アルテシーマ。爽やかな色合いが涼し気で、場をぱっと明るくさせてくれます。「フィカス」と名のつく仲間もたくさん。フィカスファミリーはいずれも人気者揃いです。
フィカス・アルテシーマ(アルテシマ)の基本情報
植物名 | フィカス・アルテシーマ |
別名 | アルテシマ |
科名 | クワ科 |
属名 | フィカス属 |
原産地 | 東南アジア |
日当たり | 日光を好む |
花言葉 | 永遠の幸福 |
誕生花 |
フィカス・アルテシーマ(アルテシマ)はゴムの木の1種。インドやミャンマー、東南アジアの熱帯地域原産です。原生地では樹高が20~30mになる木もあることから、altissima(アルテシマ・ラテン語)=「最も背が高い」という意味合いの名前がつけられています。
「永遠の幸福」という花言葉を持つフィカス・アルテシーマは、自宅を飾る観葉植物としてだけでなく、お祝いのギフトとしても高い人気を誇る植物です。
フィカス・アルテシーマの育て方
日当たり
日光を好み、明るい室内で良く育ちます。光を日常的に浴びることで、きれいな葉の色とツヤが保てます。強い光を浴びた方が斑のコントラストがくっきりしますので、日陰に置く場合でも、1週間に1回程度は日光浴をさせてあげるようにしましょう。
生長に適した気温
フィカス・アルテシーマが最もよく育つのは20~30℃です。暑さに耐性はありますが、35℃を超える酷暑では生育がゆるやかになります。
冬は5℃で冬越しが可能です。一般的なお部屋であれば、冬は室内で冬越しが可能です。暖房のそばや、エアコンの風がじかに当たる場所に置くと乾燥しすぎてしまい、枯れる要因になりますので注意が必要です。
葉の手入れ
長く育てていると葉にほこりがたまり、ツヤが悪くなってきます。濡れたやわらかい布で、葉の表裏を定期的に拭いてあげるようにしましょう。
乾燥すると葉の形が悪くなったり、丸まったりしますので、霧吹きで葉にお水を吹きかけてあげるようにしてください。葉は表だけでなく、裏もしっかり湿らせてあげましょう。1日1回葉水をするだけで、葉裏につきやすいハダニやカイガラムシなどの害虫を防ぐことが出来るのでおすすめです。
水やり
暖かい季節と寒い季節では、土の乾き方がかわります。
春~秋のあいだは、水分の蒸発が活発になりますので、水をたっぷりあげましょう。鉢に水が行き渡り、底から滴るようになるまで水をあげます。真夏は日中の水やりは避け、気温の低い朝のうちにすませます。次の水やりは、土の表面がしっかり乾いてからで大丈夫です。土をさわって湿り気がある状態であれば、乾くまで見送ってください。
冬は、植物はあまり水を必要としません。土の様子を見ながら、1週間に1回程度で充分です。気温が下がる夕方~朝の水やりは避け、日中に水をあげるようにしましょう。
肥料
葉をきれいに保つために、肥料をうまく使いましょう。
肥料が効果的なのは、春~秋の生長期です。即効性のある液体肥料であれば10日に1回程度、固形の緩効性肥料は1~2か月に1度使います。
冬場は、株が休眠状態になり、水も栄養も多く必要としません。肥料は寒い季節には不要です。
剪定時の樹液に注意
枝や葉が伸びすぎてきたら、適宜剪定して整えます。タイミングは株を弱らせないよう、生長期に行いましょう。
アルテシーマはゴムノキ同様、切り口から白い樹液が出ます。他の葉や洋服、床につかないように気をつけましょう。さわるとかぶれることがあるため注意です。剪定時はあらかじめ新聞紙を敷き、汚れてもいい服と手袋を身につけておくと安心です。
「フィカス」の仲間たち
フィカス・ウンベラータ
ふわりと広がる大きなハート型の葉で知られている、大人気の観葉植物です。日傘を意味するumbellaが元となり、ウンベラータと呼ばれるようになりました。葉の形から、恋愛運に効果的ともいわれており、特に女性の方に親しまれている品種です。
フィカス・ベンガレンシス
別名ベンガルボダイジュとも呼ばれています。丸みのある葉の形はアルテシーマとよく似ていますが、ベンガレンシスには斑がなく、グリーン1色です。ヒンドゥー教の神話の中で「望みを叶える木」と敬われたことから、「長寿の木」の花言葉がついたといわれています。
フィカス・ベンジャミナ
観葉植物のベンジャミンもフィカスの仲間です。幹が若くやわらかいうちに三つ編みに仕立てたり、ツイストしたりと、観賞用に仕立てられたものが多いです。丸みのある葉がふわふわと無数に茂る様子は優しい印象を与えてくれます。
フィカス・プミラ
ラテン語で「小さい」「低い」を意味するプミラ。こちらは幹を持たないツル性のフィカスです。葉が白くふちどられたホワイト・サニーがよく知られています。葉が茂り垂れ下がる様子がとてもきれいです。手入れがしやすいため、ハンギングにも適した品種です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。フィカス・アルテシーマは小型のものから大型まで、サイズも豊富に流通しています。明るい雰囲気を与えてくれるお部屋のシンボルツリーとして、思い切って大きなサイズを置いてみるのもおすすめです。