抜群の存在感!オーガスタの育て方

南国リゾートを喚起させる、つやつやで広くて大きな葉っぱ。観葉植物・オーガスタは、バナナの仲間です。一鉢で存在感抜群なオーガスタ。その存在感だけでなく、手間がかからず育てやすいことでも人気の植物です。

目次

オーガスタの基本情報と特徴

オーガスタは、マダガスカル原産の観葉植物です。大ぶりの葉が特徴で、蒸散が活発でたくさん水分を放出することから、生きる加湿器と称されることも。

伸びやかに広がる大きな葉にちなんだ花言葉は「輝かしい未来」「暖かい心」です。

オーガスタの呼び名は複数あります。

学名は、ストレリチア・ニコライ(Strelitzia nicolai)、つける花が可憐な白い鳥に見えることから、ホワイト・バード・オブ・パラダイス(White Bird-of-Paradise:天国の白い鳥)です。

オーガスタとストレリチアは別物?

オーガスタとよく間違えられるのが、ストレリチアです。どちらも同じ、バショウ科ストレリチア属の仲間です。属性が同じ上、見た目も名前も似ているので、少しややこしいですね。

一般的に、以下の呼び名で区別されています。

オーガスタ = ストレリチア・ニコライ

ストレリチア = ストレリチア・レギナエ(レギネ)

大きな違いは葉のかたちです。

オーガスタは幅広の大きな葉がゆったり垂れるのに対し、ストレリチアの葉は小ぶりです。棒状でスマートな葉を上に向かって広げる様子は、何本もスプーンが並んでいるようにも見えます。

もう一つは、花の色です。オーガスタは白い白鳥のような花をつけ、ストレリチアはオレンジ色の鮮やかな花をつけます。極楽鳥花と呼ばれるのはストレリチアです。

オーガスタは、残念ながらかなり大きな株でないと花をつけません。葉を楽しみたい場合はオーガスタを、花を見たいときはストレリチアを選んでみてはいかがでしょうか。。

もしお家でオーガスタのお花が見られたら、とても貴重な機会です。なんだかいいことがありそうですね。

オーガスタの育て方

日当たりと環境

オーガスタは風通しのいい、明るい場所でよく育ちます。耐陰性があるため、半日陰でも育ちますが、日を浴びた方が間延びせず、発色のいい葉に育ちます。

寒さには強いですが、冬を越すのに5℃は必要です。冬場は、室内の暖かい場所に置いてあげましょう。夏も冬も、エアコンの風が直接当たらないように気をつけてあげてください。葉が乾燥しすぎてしまい、株が弱る要因につながります。

葉の取り扱い

オーガスタの広い葉は、葉脈に沿って破れやすくなっています。これは原生地での習性で、からだに当たる強い風をうまく逃がすため、あえて裂けやすくなっているためです。破れてしまった葉は元に戻らないため、破れたところをカットするか、そのままの形を楽しむようにしましょう。出入りの多い生活の導線上にあるとぶつかりやすくなるため、少し場所をずらすなど、工夫してあげてください。

水やり

土の表面が乾いたら、鉢の底から染みだしてくるまでたっぷりと水をあげましょう。次の水やりは、土がしっかり乾くまでしなくて大丈夫です。たっぷりあげる、しっかり土を乾かす、のメリハリがポイントです。

オーガスタの葉は大きい分、長く置いておくとほこりがたまります。定期的に、濡れたやわらかい布でふき取ってあげるとつやが戻ります。湿らせた軍手を手にはめ、葉を支えながらふき取ると楽にお掃除ができます。

葉の乾燥対策として霧吹きで葉を湿らせる葉水(はみず)も習慣にしてあげましょう。葉の表と裏に水を吹きかけてあげることで、観葉植物につきやすい害虫を遠ざける効果があります。

トラブルのサイン

葉の色のくすみや変色、新しい葉が出ないなど、環境が合っていないときは見た目に現れます。日当たりや水、葉の乾燥など、不足している要素がないかをチェックしてみてください。

植え替え

大きな葉を支えるため、根もしっかりと張っています。2年に1度は根のチェックがてら、植え替えをしてあげるといいでしょう。

株をしっかり支えて鉢から引き抜き、葉が破れないようにそっと寝かせます。土を優しく払って根をほぐし、状態を確認しましょう。黒ずんでいたり、さわるとぼろぼろしている根は腐っているため、しっかり切り落とします。全体的に根を1/3まで切り詰め、新しい土を入れた鉢に戻します。たっぷりと水をあげた後は、1週間程強い日差しを避け、様子を見ます。極端に萎れる様子がなければ、また水やりを再開しましょう。

葉の剪定

オーガスタの葉は、株の中央から古い葉をおしのけるようにして生まれてきます。葉が増えると重みで鉢が不安定になるため、バランスを見ながら一番外側の葉を落としてあげるのがおすすめです。

葉は水分が多く、ぬめりのある樹液が出ます。ハサミを使うときは気をつけましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

大きな葉のオーガスタは、パーテーション代わりにもなってくれます。キッチンとリビング、勉強スペースとの境目など、雰囲気を区切りたい場所に置いてみてはいかがでしょうか。日を遮らないパーテーションは、木漏れ日のような癒し効果も得られますよ。

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