耐陰性のある観葉植物5選!特徴や注意点も解説

日当たりがよくないと植物は育てられない、と思っていませんか。もちろん、植物は日の光を浴びて生長しますが、たくさんの光を1日中必要としているわけではありません。

日陰に強い性質・「耐陰性」に注目し、室内で育てやすい植物をピックアップしてみました。

目次

耐陰性とは

日の光が少なくても生長出来る植物の力を指します。例えば、熱帯雨林が原産地の観葉植物は、鬱蒼と葉が茂った暗い場所でも光合成をし、栄養分をつくれる能力が備わっています。

耐陰性が高い=日陰に強い性質を持っているため、日照不足が心配な室内でも安心して育てることが出来るのです。

植物の生育環境について、「日陰」「半日陰」という表現が多く使われますが、ざっくり表すと下記の違いになります。

  • 日陰……日光が当たらない場所
  • 半日陰……日中の半分ほど日が当たる場所、明るい日陰とも呼ばれる

日陰を好む観葉植物の中でも、必要な光の程度が異なるものも。育てたい植物にとって、好ましい環境を知っておくと、お世話もしやすくなります。

耐陰性の高い観葉植物5選

アジアンタム

小さくて丸みのある葉をふわふわと茂らせるアジアンタム。細いワイヤー状の茎にごく薄い葉を無数につける様子は、繊細で涼しげな印象を与えてくれます。原産地は熱帯アメリカ。湿度を好み、日があまり差さない森の中で自生する植物です。


室内で育てる場合、半日陰の場所に置いてあげましょう。窓際であれば、直射日光を避け、薄手のカーテンなどで光をやわらげてあげるのがおすすめ。日の当たらないトイレや脱衣所などでも生育が可能です。葉が薄く、強く乾燥するとチリチリと縮まってしまうため、霧吹きでこまめな葉水をしてあげるときれいに保てます。

アグラオネマ

葉に独特の斑(ふ)が模様のように入るアグラオネマ。耐陰性に優れ、日陰に強い観葉植物の代名詞といっても過言ではありません。日の当たらない場所に置いても間延びせず、きれいな株姿のまま成長してくれます。緑地の葉に入る斑の色にもバリエーションがあり、白や薄緑、赤・ピンクなどさまざま。その美しさと希少性から「幸せを招くタイの宝石」との別名もあり、ビギナーからコレクターまで、幅広いファンを持つ人気観葉植物です。

耐陰性はありますが、品種そのものの性質はやや弱く、強い日差し・寒さ・乾燥が苦手です。大きな魅力でもある斑の入り方に影響が出るため、10℃を下回らない半日陰の環境で通年育ててあげるのがおすすめです。

ペペロミア

丸みのある肉厚な葉が特徴のペペロミア。葉の形がコショウ(peperi:ギリシャ語)に似ていることから名前がついたといわれています。薄日の差す湿潤な森に自生する多肉植物です。同じペペロミアの中でも、株で増えるタイプと、茎を伸ばして他の木に寄りかかりながら生長するタイプがある他、葉の形や特徴が異なるものが多く、個性のあるバリエーションに富んでいます。

日陰でもよく育つ上、生長してもさほど大きな株にならないため、室内で育てやすいミニ観葉として親しまれています。茎が伸びて垂れさがる品種は、ハンギング仕立てにしてもきれいです。

アスプレニウム

つややかな明るい緑の葉を放射状に広げるアスプレニウム。ジャングルの岩場や大木の幹に張り付いて生長するシダの仲間です。株元から出る新芽は、くるくると丸まったワラビに似ています。

幅広で細長い葉はやや肉厚で存在感大。鉢植えだけでなく、花材としても人気の植物です。

生育が旺盛で、春~夏にかけて、新しい葉を次々と茂らせます。葉の重みで鉢がバランスをくずしやすくなりますので、多すぎる葉は切り落としてあげるようにしましょう。

高温多湿な環境が好きですが、乾燥にも強い性質があります。うっかり水やりを忘れてしまっても、すぐに枯れることはありません。

ポトス

定番の観葉植物として名高いポトス。順応性が高く、どんな環境でも元気に育つため、初心者の方でも安心して育てることが出来る植物です。元々は熱帯雨林に自生するツル性の植物ですが、巻きついた対象を覆いつくしてしまうほど生育旺盛です。日陰に強く、蛍光灯の下でも丈夫に育ちます。

緑単色の葉以外に、ライムグリーンのもの、白い斑が入るもの、白地のものなど、葉の色にも種類があります。いずれも、鉢植えだけでなく、ハンギングや水栽培に向いているため、お部屋の中でグリーンが欲しい場所にどこでも飾れるメリットがあります。

耐陰性のある植物を育てるのに気を付けたいポイント

弱めの日光浴はさせる

日の光を受けないままでいると、株が間延びしてしまうことがあります。頻繁でなくても大丈夫ですが、2週間に1度くらい、屋外の日陰に置いて、弱めの日光浴をさせてあげましょう。「いつもよりは明るい場所」に数時間移す程度でかまいません。 急激な環境の変化は株が弱るため、直射日光に当たらないよう注意しましょう。

湿度と風通しには気を配る

耐陰性の高い植物は、空中湿度が高い環境を好みます。こまめに霧吹きで株周辺を湿らせてあげましょう。蒸れ過ぎとカビを防ぐため、茂った葉は適宜切り落とすようにします。換気をするなど、室内の風通しにも気を配ってあげましょう。

まとめ

たとえ日当たりが心配でも、耐陰性のある品種を選べば、室内でも安心して観葉植物を育てることが出来ます。実は、耐陰性の高い観葉植物はとてもたくさんあるんです。育ててみたい植物があったら、どんな環境を好む種類なのか、ぜひ調べてみてくださいね。

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