根腐れしてもまだ間に合う!枯れかけた観葉植物を復活させる対処方法とは?

植物にとって根は、土から水分と養分をとりこむための生命線です。そのため、根腐れ(ねぐされ)を起こすと一気に枯れてしまうことに。大事な観葉植物を守るため、根腐れの原因や植物からのサインについて知っておきましょう。

目次

植物の根腐れとは

根腐れ(ねぐされ)とは、文字通り根が腐ってしまった状態のことです。

人の身体の血管を思い浮かべてみてください。根は血管同様、太い根と、そこから出た細い根で、土全体に広がっています。根が腐るときは、まず細い根から弱っていき、太い根に伝わり、いずれ幹や茎、葉を腐らせていってしまいます。

根腐れの原因

ではなぜ、根っこが腐ってしまうのでしょうか。原因は大きくわけて3つです。

1.水のあげすぎ

原因はいくつかありますが、最も多い理由としては「水のあげすぎ」です。

植物を可愛がっているといろいろ世話をしたくなり、ついお水をたくさんあげたりしてしまうことはないですか?植物にとって、多すぎる水分はかえって毒になります。

2.根詰まり

数年間同じ鉢のまま植物を育てていると、鉢の中に根が張りすぎてしまい、根詰まりを起こします。

根が詰まると栄養を吸い上げにくくなるため、植物が弱ってくるのです。元気がない様子を見ると肥料をあげたくなりますが、根が弱った状態で肥料をあげてしまうとさらに逆効果です。

3.水はけが悪い

鉢の受け皿に長期間水がたまっていると、鉢が密閉されて水はけが悪くなります。

水はけが悪い=常に鉢の中がジメジメと湿っている状態になるため、根が腐りやすくなるのです。

土と植物の相性が合わない場合も同様に、水はけが悪くなってしまうことがあります。もし、観葉植物の水はけが心配という方は、下記のような立体的な鉢底網を使用すると水はけが改善されるでしょう。

この症状が出たら危険信号

根は土に埋まって見えない部分になるので、腐り始めに気づくのは難しいかと思います。

もし、植物に以下のような症状が現れていたら、根腐れのサインかもしれません。

根腐れのサイン
  • 葉や茎に元気がない
  • 茎や幹が変色している(茶色や黒ずみが出てきた)
  • 茎や幹がやわらかくなった
  • 葉が変色して落ちる
  • 土の乾燥が遅い
  • 土表面にカビが生えている
  • 土から腐ったような臭いがする

根腐れの疑いがあったら、一度鉢から植物を出してみて、根の状態を確認してみましょう。

根が黒く変色し、ぼろぼろとちぎれてしまうようであれば根腐れを起こしてしまっています。

根腐れしても間に合う!復活させる方法

根が腐ってしまっていても、全部枯れているのでなければまだ大丈夫です。以下の対処方法で植物を植え替え、しばらく様子を見守りましょう。

①腐っている根を切り落とす

鉢から出した植物の根をよく確認します。黒ずんだり痛んだりしている部分を切り落とし、丈夫な根だけを残します。土の中に根が張りすぎていたら、2/3~半分程は切り落としてもOKです。

根を剪定する時期は本体、春先~夏までの成長期がおすすめですが、それまでに枯らしてしまいそうであれば思い切ってハサミを入れましょう。

②品種に合った土を用意

観葉植物用に配合された水はけのいい土が、ホームセンターやドラッグストアで手に入ります。ネットであれば、より品種にあった土も見つけやすいかもしれません。ご自宅の観葉植物に合った土を選びましょう。

通気性を保ち、水はけをよくするためにも、底に敷く鉢底石は必要です。こちらは100円ショップでも購入できます。

③ひとまわり大きい鉢に交換

長年育てていると、植物が成長して大きくなるので、2~3年毎に大きな鉢に植え替えてあげるのがおすすめです。植え替えついでに、鉢もひとまわり大きくしてあげましょう。

④1週間ほど日差しを避ける

根を切り落とした植物は、傷がついているのと同様で、回復するまで少し時間がかかります。直射日光を避け、明るい日陰において様子を見ましょう。水やりは控え、土も乾かし気味で大丈夫。

葉水(霧吹きで葉に水をあげる)はOKです。植物が以前よりしゃきっとしたり、新しい芽が出てくれば復活です。

水やりの注意点

根腐れを再度招かないために、水やりの仕方にも注意するようにしましょう。

1.タイミング

水をあげるタイミングは、土の表面が白く乾いてから。品種によりますが、葉が萎れてきたら水をあげる、くらいのイメージでいいかもしれません。もし、水をあげるタイミングが心配…という方はサスティーを利用すると良いでしょう。

2.水の量

あげるときは、たっぷりあげましょう。目安としては、あげた水が鉢の底からあふれ出してくるまで。水やりの場所を、ベランダやお風呂場にしてあげると楽ちんです。受け皿を外して水をやり、鉢を持ち上げても滴らなくなったら水がほどよく切れたサインです。水が切れてから受け皿に戻すと、お皿にたまった水捨ての手間が省けます。

3.季節に合わせて

品種によって注意点が異なりますが、たいていの植物に共通しているのは夏と冬の水やり方法が異なるという点です。

ざっくりいえば、暖かい季節は成長期にあたるので多めに。

寒い季節は休眠期のためかなり少なめに。

冬場の水やりについて、多肉・塊根植物は少し注意が必要です。

通常の植物にくらべ、目に見える変化が少ないため、手遅れになってしまうことも。

越冬のために水絶ちが必要な種類もありますので、世話の仕方をよく確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
根腐れはたしかに植物にとって大打撃ですが、助けられる方法があります。植物にも個性があるので、おうちの植物の性質を知っておくのも対策になります。
根がしっかりしていれば、植物はまだまだがんばってくれるので、あきらめないでくださいね。

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