樹形を楽しめる観葉植物「シェフレラ」の育て方

手のひらを広げたような形の葉を青々と茂らせるシェフレラ。葉が落ちにくく、変色もしにくい丈夫な観葉植物です。枯らす方が難しいとすらいわれるシェフレラは、一体どんな植物なのでしょうか。

目次

基本情報

スクロールできます
植物名
別名
科名
属名
原産地
日当たり
花言葉
誕生花

シェフレラの原産地は、中国の南部から台湾です。温帯~熱帯地域に広く分布し、その種類は約600種といわれています。常緑性の低木ですが、種類によって10mを超えるものもあります。多くは鉢植えで楽しむことが出来ますが、地植えでもよく育ちます。環境への順応性が高く、丈夫で育てやすいと定評のある観葉植物です。別名でヤドリフカノキ・ホンコンカポックとも呼ばれています。

樹形を楽しめる観葉植物

シェフレラは、幹がやわらかいためまっすぐに伸びず、斜め上に生長していく特徴があります。自生地では、ガジュマルのように幹から気根を出して他の木や周りの岩石に寄りかかるようにして生長する習性があるのです。ミニ観葉植物や小型の鉢は幼木のためわかりにくいですが、大きくなるにつれ、葉の重みで幹が曲がりくねったような形になっていきます。
シェフレラは生育旺盛でよく育つため、まっすぐな樹形に仕立てたい場合は、早めに支柱を立てて支えてあげるのがおすすめです。生長に任せて、自由に変わっていく樹形を見守るのも楽しいかもしれません。

シェフレラとカポック

シェフレラは、日本に入ってきた当初「ホンコンカポック」という名称で流通していました。そのため、カポックとシェフレラは違う品種ながら同一視されることも。

見た目にもシェフレラとカポックは似た植物同士ですが、属する科が異なります。シェフレラはウコギ科、カポックはパンヤ科に分かれています。

いずれも人気のある観葉植物でありますが、この呼び名の紛らわしさは国内だけのものです。近年シェフレラは本来の名前である「シェフレラ」で流通することが多くなってきています。

シェフレラの仲間たち

観葉植物シェフレラの種類
シェフレラ ハッピーイエロー

ホンコン

最もポピュラーなのがホンコンです。ホンコンカポック、シェフレラホンコンとも呼ばれています。しっかりした緑の葉で、葉先が丸いのが特徴です。

シェフレラ・レナータ(レナタ)

やや小型の葉で、先が浅く割れているのがシェフレラ・レナータです。葉の形がハート型や金魚の尾びれに見えることで注目が集まっている品種です。

シェフレラ・ツピタンサス

シェフレラよりもはるかに大きく生長する品種です。全体的にボリュームがあり、とても存在感があります。葉の形が傘に似ていることから、アンブレラツリーという別名があります。

上記以外にも、ホンコンに白い斑(ふ)が入ったもの、黄色い斑入りのものなど、さらにバリエーションが分かれています。いずれも共通して育てやすいため、好きな葉のかたち・色味で迷ってみてはいかがでしょう。

シェフレラの育て方

日当たり

耐陰性はありますが、明るい場所を好みます。春~秋の生長期に日光によく当てるようにすると、締まった株に生長します。室内から屋外へ移す場合は、突然日向に出すのではなく、徐々に明るい方へ置き場所をずらし、慣らしてあげるようにしましょう。

水やり

生長期はたっぷり、冬は控えめで育てます。シェフレラは比較的乾燥に強いため、吸う水が多すぎるとさかんに生長して間延びしやすくなります。土の表面が乾いたら、鉢底から水があふれてくるまでたっぷりとあげましょう。暖かい季節は1日1回程度です。冬場は土がしっかりと乾ききるのに1週間前後かかります。寒い季節は生長がゆるやかになるため、土の様子を見ながら水をあげるようにしましょう。

肥料

土の養分で充分育ちますが、大きく育てたい場合は上手に肥料を使うのがおすすめです。生長の始まる春先に、根元に置くタイプの緩効性肥料、春~秋には液体肥料をあげるようにします。

肥料を取り入れる際は、葉の様子を見ながら、容量を守って使うようにしましょう。冬場は肥料を必要としません。多すぎる肥料は根を痛め、枯れる原因になるため留意しましょう。

冬越し

シェフレラは寒さに強く、5℃あれば冬越しが可能です。暖かい室内であれば問題ありません。根は乾燥に強いですが、葉が乾きすぎるとハダニ・カイガラムシがつきやすくなります。室内では、エアコンの風が直接当たらない場所に置いてあげましょう。

お手入れと植え替え

葉が増えすぎると、見栄えだけでなく風通しも悪くなります。バランスを見ながら、適宜葉を間引くように葉を切り落としてあげましょう。

長く育てていると、鉢が根詰まりを起こして生長が鈍くなります。1~2年に1度、春先に植え替えをしてリフレッシュさせてあげましょう。

株の根元をしっかり持って鉢から引き抜き、根の状態を確認します。土は優しくほぐしてあげましょう。さわってぼろぼろと落ちる根があれば傷んでいるため切り落とします。根を1/3ほどまで切り詰めたら、新しい土に植え替えます。通気性を確保するため、鉢底石はかならず入れてあげるようにします。植え替え後に水をやり、1週間ほど日陰で様子を見ます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。 シェフレラは、100円ショップでも手に入れることが出来る、定番かつ人気観葉植物のひとつです。てっぺんから次々と小さな葉っぱが出てくる姿はとても愛らしいです。初心者の方でも育てやすいですので、ぜひ挑戦してみてください。

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