自宅で収穫も!冬の恵み・キンカン(金柑)の育て方

小粒でかわいらしい実をつけるキンカン。ミカンと同じ柑橘類の仲間で、食用としても知られています。果物のなる木は、育てるのに時間がかかり、手入れも難しいと思われがち。ですが、実はキンカンはとても育てやすく、ベランダ栽培にもおすすめしたい果樹のひとつでもあります。

目次

キンカン(金柑)の基本情報

キンカンは、ミカン科キンカン属に分類される常緑低木果樹です。原産地は中国。日本へは、江戸時代に伝わったといわれています。

キンキツ(金橘)とも呼ばれ、古くから生薬として使われてきた歴史を持つ植物です。薬効は咳止めや、喉の痛み止め。キンカンは、現代ではのど飴の原料としても使われています。

木は耐寒性に優れ、病害虫に強い性質を持ちます。また大木になりにくく、実付きも良いため、初心者の方でも育てやすい果樹です。キンカンは、5mm程度の細かなトゲと、実に種が多いことが特徴ですが、近年トゲなし・タネなしの種類も多く流通しています。

キンカンの花言葉

キンカンの花期は年3回程。5~10月の間に、5枚の花びらで形づくられた、白く可憐な花が咲きます。

花言葉は「感謝」「思い出」。由来には諸説あるようです。

日本近海で中国の船が難破し、日本人が助けた際にお礼としてキンカンの砂糖漬けが贈られたことから「感謝」の花言葉が生まれたといわれています。

また、キンカンは古来、風邪に有効な民間療法の食材として知られていました。子供の頃、食べさせてもらった記憶が喚起されることから「思い出」の花言葉が生まれたようです。

原産地中国では、実がたくさんつくことから、「福」「子孫繁栄」を表す縁起物として知られています。

キンカンの育て方

苗木の選び方

鉢植えでも枯れにくく実がつきやすいよう、枝の多い3年以上育った苗木を選ぶようにしましょう。棒状の幼い苗木は、出回る数も多くリーズナブルですが、育つのにやや時間がかかります。

見た目のポイントとして、枝の節目がつまっているもの、葉の色が濃いもの、根元がぐらつかずしっかりと立っているものがおすすめです。

すでに実がついているものも売られていますが、実がたくさんついたものより、枝が多いものを選ぶようにすると、翌年以降良い生長が見込めます。

日当たりと環境

風通しが良く、日によく当たる場所で育てるようにしましょう。強風が当たり続ける場所は避けるようにしてください。

用土は、水はけと水持ちの良さを両立できる土であれば、あまり種類を選びません。市販の果樹・野菜用の培養土が便利です。

水やり

土の表面が白く乾いたらたっぷりとあげるようにしましょう。夏は、日中の水やりを避け、気温の比較的低い朝と夕方にあげるようにします。反対に冬場は、根の凍結を防ぐため、気温の上がった日中に水をあげるようにします。10~12月頃は、水やりの頻度を控え、土を乾かし気味に育てるようにしましょう。果実の色味が濃くなり、甘みが強くなります。

水切れで枝葉がしおれると、翌年以降の実つきにも響くことがあるため気をつけましょう。

害虫予防

基本的に害虫に強いキンカンですが、カイガラムシ、アブラムシの他、アゲハチョウの幼虫による葉の食害に注意しましょう。苗木を育て始める際、果樹用の防虫スプレーを一緒に用意すると安心です。万が一、虫がついてからだと駆除が大変になるため、薬剤を使って予防をしておきましょう。

剪定・間引き

3~5月頃に剪定をしましょう。

剪定をしすぎると実付きが悪くなるため、混み合っている枝を切る程度で充分です。その場合、切る枝は根元から落とすようにして切りましょう。

実は、適度に間引くことで粒の形が大きくなります。枝1本あたり1~2個の実がつくようにしてみましょう。9~10月頃、枝に小さな実が出来たら、色づく前にバランスを見つつ間引きます。

植え替え

2~3年に1度、植え替えを施しましょう。剪定同様3~5月くらいが目安です。

大きく育てたい場合は一回り大きな鉢に植え替えます。株の大きさを維持したいときは、根を1/3程度切り詰めて植え替えるようにしましょう。小型のノコギリがあると便利です。底の根と側面をコンパクトに切り詰め、新しい土を入れて鉢を整えます。

収穫後の楽しみ方

レモンと同等のビタミンCを含み、栄養価たっぷりのキンカンの実は、美容にもおすすめ。特に自家製だと、より効き目がアップする気がしますね。

生のまま食べる

キンカンの実は、皮ごと食べられる柑橘類です。摘み立ての実を、フレッシュなままいただきましょう。

皮のほのかな苦味と、果肉の甘さがくせになる美味しさです。果肉についたタネには気をつけて食べましょう。

はちみつ漬け

ビタミンCたっぷりのキンカンは、はちみつとの相性も抜群です。薄切りにし、タネを取り除いたキンカンを瓶に入れ、はちみつを注ぐだけでつくれます。風邪予防の保存食にもおすすめ。そのままでも、お湯割り・ソーダ割りでも美味しくいただけます。

スライスしてお料理に

彩りとフレッシュな香りを生かして、お料理に取り入れてみましょう。レモンの輪切りを添える感覚でキンカンの実を使います。サラダやお肉、魚料理によく合います。

まとめ

冬場は、木々の彩りもさみしくなりがちな季節です。キンカンは、緑の葉と実のオレンジ色のコントラストがとてもきれいです。実の色の鮮やかさは、小粒ながら目を惹きつける存在感があり、まるで宝石のようです。上手に育てて、たくさん収穫してみましょう。可愛すぎて、つい飾っておきたくなるかもしれませんね。

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