水をためて育つ個性派植物・ネオレゲリアの育て方

ビビッドな赤色と、パイナップルのヘタ部分によく似た葉姿が特徴的なネオレゲリア。ひとめで南国イメージを喚起させる、明るい雰囲気をまとっています。ネオレゲリアは、少し珍しいものを育ててみたい方におすすめの観葉植物です。

目次

ネオレゲリアの基本情報

ネオレゲリアは、パイナップル(ブロメリア)科ネオレゲリア属に分類される着生植物です。原産地は熱帯アメリカ。観葉植物のグズマニア、チランジアなども同じグループに属しています。

ネオレゲリアの品種は多く、その数は4,000種類にものぼります。いずれも葉をロゼット(放射)状に広げる姿が共通点。斑(ふ)が入るもの、グラデーション状に色が入るものなど、幅の広いもの、細くとがったもの。葉の特徴は様々ですが、いずれも赤系の色に染まるものが多い植物です。

自生地では、土に根を下ろさず、岩場や他の樹木にくっついて生長します。そのため、水分のとり方が少し特徴的。中心部の空洞に水をため、株本体からダイレクトに吸水するのです。根はありますが、他の樹木につかまる役割がメインです。

水を吸収する中心部は、花が咲く場所でもあります。開花時期は6~10月頃、花は紫色です。

ネオレゲリアの花は、浅い筒状の真ん中で、剣山のように連なって咲きます。たまった水の中で開く花は、水面に浮かぶ花を思わせ、小さいながら見応えのある咲き姿です。

ネオレゲリアの花言葉は「博愛」。

安定して暖かい環境であれば、冬でも花を咲かせます。

ネオレゲリアの育て方

気温管理について

ネオレゲリアの生育に適した気温は、20~30℃です。夏、35℃を超えると生育が鈍ります。

暑さには耐性がありますが、寒さには弱いです。冬越しに必要な最低気温は5℃前後。気温の低い季節は暖かい室内で育てるようにしましょう。

日当たり

明るい場所でよく育ちます。葉焼けを防ぐため、真夏の直射日光は避けてあげましょう。夏以外の季節は、日光によく当てて育てるようにします。午前中だけ日が当たる半日陰であれば、屋外で育てても大丈夫です。

ネオレゲリアは、浴びた日光の量で、葉の鮮やかさや斑の入り方が左右されます。たっぷりと光を浴びて育った株は、葉の発色がよく、引き締まった丈夫な株になります。

植え付け

用土ではなく、ミズゴケに植え付けるのがおすすめです。水で戻した乾燥ミズゴケを軽くしぼり、根を包むようにして丸めます。ぎゅうぎゅうと固めず、空気を含むようにやわらかく整えるのがポイントです。

鉢に入れたあと、隙間にミズゴケを少しずつ足しながら安定させると上手に植え付けが出来ます。ミズゴケは、年1回程度、株の整理を兼ねて新しいものに替えてあげるようにしましょう。

水やり

生長期にあたる春~秋は、筒状になった葉の中心に水をためた状態で育てます。水やりは、古い水と入れ替えるイメージで、上から水を注ぐようにして与えるようにします。

カビの発生を防ぐため、時々水を抜いて様子を見ましょう。鉢ごと傾けるようにすると、水をこぼしやすくなります。また、水温が上がると葉を傷める可能性があるため、高温になる場所には置かないようにしてください。

冬場は休眠期に入るため、葉の中にたまった水は抜いて育てます。代わりに、たっぷりの葉水(霧吹きで湿らせること)で水分を補ってあげましょう。

ネオレゲリアは空中湿度が高い状態を好むため、通年葉水をしてあげるのがおすすめです。湿度が高い状態を保つことで、葉のみずみずしさを保つことが出来ます。暖房で空気が乾燥しやすい冬場は、特に注意が必要です。

増やし方

ネオレゲリアは、花が咲くと株元に子株を付け、親株は枯れます。親株と子株は、ランナーと呼ばれるつるでつながっています。ランナーを親株から切り離し、子株をミズゴケに植え付けましょう。

植え付けの適期は、真夏を避けた4~10月です。子株の葉が少ないと、うまく根付かないことがあるため、葉が5~6枚になってから行うようにします。株分け時、子株のサイズに合わせた小さめの鉢で育てると、よく根付き、葉の発色も鮮やかに育ちます。

注目の“パルダリウム”にもおすすめ

水槽の中に、湿地帯の自然環境を再現するパルダリウム。水生植物や、両生類などと合わせて飼育する楽しみ方が近年注目されています。生き物の管理が必要になるため、やや玄人向きではありますが、自分だけの生物世界をつくれる醍醐味があります。

限られた空間の中に、どう水辺と植物を配置するか、どのように奥行きを出すか、どんな風に照明を当てるか。完成にはゴールがなく、創造性を刺激される世界観が魅力です。

ネオレゲリアは、多湿環境に馴染みやすく、見た目にも映えるため、パルダリウム用植物としてもおすすめです。

まとめ

ネオレゲリアの生長は、一般的な観葉植物に比べるとやや緩やか。株姿があまり乱れないため、きれいな姿を保って育てることが出来ます。

紫がかった色や赤、ピンクなど、葉の色には種類が多く、見る人を楽しませてくれるものばかりです。

お部屋の中に飾るだけで、ちょうどいい差し色になってくれる植物です。

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