アカツメクサ(赤詰草)とは? 

春の野原を連想させる「シロツメクサ」をご存じの方も多いかと思います。花かんむりを作って遊んだりしたこともあるかもしれませんね。では、ピンク系に色づく「アカツメクサ」はいかがでしょう?シロツメクサとよく似た花と葉を持つアカツメクサ。特徴やご紹介していきます。

目次

アカツメクサの基本情報

ごく小さな花が集まってボール状に花をつけるアカツメクサ。マメ科シャジクソウ属に分類される多年草です。世界中に広く分布していますが、原産地はヨーロッパや西アジア、アフリカ周辺だといわれています。

「赤」の字があてられていますが、実際の花色は紫がかったピンク色が主流です。正式名称では「ムラサキツメクサ(紫詰草)」。認知度の高いシロツメクサ(白)と区別するため、アカツメクサ(赤)の名称で定着しているようです。

シロツメクサとアカツメクサ

3枚の葉を持つクローバー。クローバーが咲かせる花がシロツメクサです。

アカツメクサとシロツメクサは、植物学上は同じマメ科シャジクソウ属に分類され、共通点が多く、見た目もよく似ています。

シロツメクサは、丸い葉を3枚つけるのに対し、アカツメクサの葉はやや細長いのが特徴です。葉の中心部に白い斑が入る点は共通しています。

大きな違いは、葉の付き方。シロツメクサは、花茎と葉の茎が分かれています。そのため、花だけを茎ごと摘むことが出来ます。対してアカツメクサは、花のすぐ下に葉がつくのが特徴です。

草丈

深く根を張り、毎年同じ場所で花をつける多年草同士ですが、生長したときの草丈は、アカツメクサの方が大きくなります。シロツメクサは10~20cmですが、アカツメクサはそれ以上の草丈です。大きいものだと60cm近くまで生長することもあるようです。

シロツメクサの開花時期は、4~6月頃です。アカツメクサは、シロツメクサの最盛期を追いかけるように5月頃から咲き始めます。暑い夏の時期には減少しますが、秋頃からまた花を咲かせます。

ひとつの花首に小さな花が寄り集まって咲き、球状の花を咲かせるところも同じです。花の大きさは、草丈に比例するため、アカツメクサの方が大ぶりの花をつけます。

シロツメクサとアカツメクサは、英語圏ではあまり区別されておらず、まとめて「クローバー」と呼ばれることも多いようです。分類する必要がある場合には、白クローバー・赤クローバーと呼び分けられています。

マメ科シャジクソウ属の仲間には、他にも「ベニバナツメクサ(紅花詰草)」という品種もあります。細長い花穂と、アカツメクサより鮮やかな赤い花を持ち、「ストロベリーキャンドル」という別名がつけられています。花はボール状ではなく、ヒヤシンスやムスカリのように花穂が長いため、特徴は大きく異なっています。

ツメクサ(詰草)の由来

そもそも、「ツメクサ」はどういう意味なのでしょう。

文字通り、詰める草。元々は、梱包時の緩衝材として、これらの花が使われていたことに由来します。

江戸時代、日本には西洋からさまざまな舶来品・調度品が輸入されてきましたが、船旅での衝撃をやわらげるため、乾燥させたクローバーの花が緩衝材として詰められていたといいます。

名前がついたのは江戸時代ですが、日本中に広がったのは明治時代以降のようです。家畜の飼料用の牧草として輸入され、以後全国的に広まったということです。

アカツメクサの花言葉

全般の花言葉

「豊かな愛」「勤勉」「実直」「善良で陽気」

生命力が強く、生育が旺盛なこと、他の植物の生長まで助ける強さがあることにちなんだ花言葉だといわれています。

花言葉の由来には諸説あり、アイヌに言い伝えられる悲恋から生まれたという解釈もあるようです。

ベニバナツメクサの花言葉

「素朴な愛らしさ」「胸に火を灯す」

ストロベリーキャンドルと呼ばれるベニバナツメクサ。その花姿に由来した花言葉だといわれています。

シロツメクサ(クローバー)の花言葉

「幸運」「私を思って」「約束」「復讐」

「私を思って」「約束」が発展して「復讐」につながっていると考えられているようです。深い愛情が憎しみに代わり、「復讐」につながるという解釈がなされています。

アカツメクサに四つ葉はある?

クローバーといえば、幸運の印・四つ葉のクローバーが連想されます。

仲間でもあるアカツメクサにも、四つ葉はあるのでしょうか?

実は、アカツメクサの葉にもあるといわれています。ただ、出現率はかなり低いとのこと。通常のクローバーで、四つ葉が見つかる確率は1/10,000といわれていますが、アカツメクサはさらに低い確率だということです。

往来で踏まれたりするなど、葉に刺激や傷が入ることで変異して生まれるのが四つ葉だといわれています。アカツメクサは草丈が高いため、シロツメクサに比べると傷む可能性が低いことにも関連しているのかもしれません。

四つ葉は、葉の1枚ずつに、それぞれ意味が込められているといいます。

  • 「Fame」 =名声
  • 「Wealth」 =富
  • 「Faithful Lover」 =満ち足りた愛
  • 「Glorious Health」 =素晴らしい健康

これらが揃うことで「TrueLove(真実の愛)」につながり、幸運をもたらすと考えられているようです。

まとめ

現代では、シロツメクサよりも、自生しているアカツメクサはさらに少なくなっているのかもしれません。

丈夫なグラウンドカバーとしても、アカツメクサは用いられています。苗を見つけたら、ご自宅で増やしてみるのはいかがでしょう。群生するアカツメクサは、開花時期は特に見応えがあります。

レアだとされる四つ葉のアカツメクサの葉、見つけられたらなんだかとてもいいことがありそうですよね。

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