ハナキリン(花麒麟)の育て方

ごつごつした太いトゲと対照的な、まんまるで可愛い花。ハナキリンは、株姿だけでなく、きれいな色の花をたっぷり楽しめる多肉植物です。個性的な外観を持つハナキリンは、多肉植物コレクターだけでなく、ガーデニング好きな方や、これから植物を育ててみたい方にもおすすめしたい、育てやすい植物です。

目次

ハナキリンの基本情報

トウダイグサ科ユーフォルビア(トウダイグサ)属に分類されるハナキリン。マダガスカル原産の多肉植物のひとつです。トゲを湛えた長い茎の先に、2~3cmほどの鮮やかな花がまとまって咲く特徴があります。

ハナキリン(花麒麟)は和名で、サボテンの1種・モクキリン(木麒麟)に株姿が似ていることに由来し、年中花をつけることからついた名前だといわれています。ハナキリンの別名は、キスミークイック(Kiss me quick)。丸みを帯びた花びらを、唇のかたちに見立ててつけられた名前だということです。

ハナキリンの開花時期は4~12月頃。環境が合えばたくさん花をつけ、ついた花も褪せず長く楽しむことが出来ます。実は、花びらのように見える部分は、苞(ほう)と呼ばれる葉の一部。本来の花は、苞の中心部にあり、とても小さい姿です。ハナキリンの苞は、赤系がよく知られていますが、ピンク系、オレンジ系、イエロー系、ホワイトなど、品種によって花色が異なります。同じ分類の植物には、クリスマスでよく知られるポインセチアがあります。ポインセチアも、鮮やかな苞を長く楽しめる観葉植物です。

ハナキリンの花言葉は、『自立』『逆境に耐える』です。トゲを持つ姿が、近寄りがたい印象を与えることからついた言葉だということです。

ハナキリンの育て方

日当たりと環境

よく日光に当たる暖かい場所を好みます。日光には比較的強いため、よく日に当てて育てるようにしましょう。日陰でも育ちますが、日照不足によって、葉や茎が間延びし、頼りない株姿になることがあります。

生長期にあたる春~秋は、戸外で育てるのにも向いています。雨ざらしの場所でも、水はけのいい土に植えてあればよく育ちます。

冬場は、5℃あれば越冬出来る強さはありますが、10℃を下回るようになったら、室内管理に切り替えるほうが安心です。

用土と肥料

水はけのいい土でよく育ちます。市販の多肉植物用培養土や、サボテン用培養土があると便利です。

肥料は基本的にはあげなくても育ちます。肥料が多すぎると、葉ばかりが育ち、花がつきにくくなってしまうため、たくさん花を咲かせたい場合は控えてもよさそうです。

水やり

多肉植物のハナキリンは、葉や根に水分を貯めることが出来るため、乾燥に強い特徴があります。少々水やりを忘れてしまっても、枯れない丈夫さがあります。

気温の高い季節はよく水を吸って生長するので、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。土が乾ききったら、またたっぷりと水をあげます。土の乾き方は、日当たりや気温によって異なります。様子を見ながら、ご自宅での水やりのリズムをつかめるようになったらベストです。

冬場は、生長がゆるやかになります。水やりの頻度を落として、乾かし気味に育てるように心がけましょう。乾燥気味にすることで、体内の水分量が減り、耐寒性が強い株になります。1週間~10日に1回くらいで充分ですが、あげるときはたっぷり、鉢底から染み出るくらいの量をあげるようにしましょう。

開花と花ガラ摘み

ハナキリンは、開花の最盛期はありますが、なじんだ環境では年間を通して花がつきます。10℃以上を保てる場所であれば、冬の時期でも生長するため、花も咲きやすくなります。

花が咲き終わったら、こまめに摘み取るようにしましょう。摘み取ることで、次の花へと養分がいきやすくなります。ハサミを使って、花茎ごと切り落とすようにしましょう。

切り戻し

ハナキリンの茎は、上へ向かって伸びます。春~夏の生長期に、伸びすぎた茎を短く切り戻すと、新芽が出ます。バランスを見ながら適宜切り戻しましょう。多少短く切りすぎても、暖かい季節であればすぐに伸びます。寒い季節は、株が弱るため切り戻しは控えるようにしましょう。

トゲと樹液

茎には太いトゲがたくさんついているため、素手で触らないように気をつけましょう。小さいお子さんやペットを飼っているお宅では、置き場所を工夫するなど、注意が必要です。

ハナキリンは、体内に水分をためているため、茎を傷つけると白い樹液が出てきます。肌が弱い方はかぶれる可能性があるため、剪定時は必ず園芸用手袋などをつけて触れるようにすると安心です。

増やし方

挿し木で増やすことが出来ます。伸びすぎた茎を10cm程に切り、挿し穂にしましょう。出てくる樹液を水で洗い流した後、切り口を乾かします。2~3日程度、日陰に置いて乾燥させましょう。

しっかりと切り口が乾いたら、赤玉土を入れた鉢に挿し、明るい日陰で根が出るのを待ちます。霧吹きで水をかけてあげながら、萎れないように様子を見ましょう。

発根までの目安は1ヶ月程です。根が出たことを確認し、新しい土を入れた鉢に植え替えましょう。

まとめ

花をつけたハナキリンは、優しさとワイルドさが共存した、ちょっと独特な外観が魅力です。固いトゲをもった塊根植物のようでありながら、生長が早く花をつけやすいため、変化のわかりやすい多肉植物です。

春先は、いろんな植物がフラワーショップに並ぶ時期。種類が多く出回る時期は、選べる楽しみもありますよ。ハナキリンの鉢を見つけたら、よく観察してみてくださいね。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

植物と共に暮らす魅力の拡散にご協力ください!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次
閉じる