異彩を放つ水草・ブセファンドラ

植物の楽しみ方は、鉢植えだけではありません。水のある環境で植物を育てる、パルダリウムやアクアリウムは、見た目にも涼しくておすすめです。

近年人気の高まっている観葉植物、ブセファンドラについてご紹介していきます。

目次

基本情報

ブセファンドラは、熱帯雨林地域に生息しているサトイモ科の植物のひとつです。東南アジアやボルネオ島に自生しています。川沿いの上流部、しぶきがかかる岩などに着生して育ちます。性質としては半水生。

完全な水中ではなく、一部水に浸かった環境で生長します。雨季など、水流が増えたときでも生存できるよう進化したといわれているため、水中でも育つものの、基本的には水上の植物として扱われています。

ブセファンドラの種類

『ブセファンドラ』は種類の総称です。産地や品種によって特徴は幅広く、大きさ、葉の形、色などが異なるため、コレクション性も非常に高いようです。葉にラメが入る品種が人気で、水のゆらぎとの取り合わせが特に美しいことで知られています。

クダガン

ブセファランドラの火付け役ともいわれるクダカン。青みがかった葉と赤い茎、葉に入るラメが特徴です。同じクダカンでも、株によって葉色の濃淡でニュアンスが変わる面白さも。最も流通量が多く、ブセファンドラの中では代表格の品種です。

クアラクラヤン1.2

葉は細長く、先端が丸い形をしているクアラクラヤン1。葉色は濃いグリーンです。控えめに波打つ葉が特徴的で、水中で白い花を咲かせます。

似た品種でクアラクラヤン2があります。形状は1と良く似ていますが、葉や茎ともに赤い色をしているのが2です。いずれも流通量が多いため、入手しやすい品種です。

ベルベット

細長い葉に、強くウェーブが入ったベルベット。名前の通り、ベルベットのようななめらかな生地感を思わせる光沢やラメが印象的な品種です。芽吹いた葉色の変化にも注目です。赤褐色から黄色、グリーンへと変化するのが見どころです。

ブセファンドラ レッド

比較的リーズナブルで手に入りやすいブセファンドラ レッド。新芽は赤みがかった色をしていますが、生長するにつれて黒系からグリーン系へと葉色が変化します。落ち着いた色合いと光沢、控えめなラメ感で、他の水草とも合わせやすい品種です。

レインボー

角度によって葉色の見え方が変わるレインボー。環境にもよりますが、ピンクや薄いブルー、パープル系など、葉の表情が変わって見える品種です。個体差が出やすい品種ともいわれており、生長を待つ楽しみを秘めているともいえそうです。

ティアブルー

丸みを帯びた葉がかわいらしいティアブルー。角度によって鮮やかなブルーが目にとまります。「ティア」と名前のつく品種は複数あり、いずれもラメが多く入る特徴があります。

必要な設備

丈夫で育てやすいといわれているブセファンドラ。

水辺の環境で育つため、最低限の設備を揃えてはじめてみましょう。

1.水槽

小さいものでも育てられますが、水質を安定させるため、最低でも1辺30cm程あるのが理想です。

2.ソイル

水槽の底には、ソイルと呼ばれる底石を入れます。アクアソイルとも呼ばれ、土を焼き固めた粒状のもので、型崩れしにくく、水を汚しにくい特徴があります。アクアリウム用の商品を扱うショップで購入できます。

3.フィルター

ブセファンドラの生育には、適度な水流が必要です。水槽の大きさに合わせた専用フィルターをつけましょう。

4. 岩石や流木

ブセファンドラを着生させて育てます。バランスを見ながらブセファランドラを置き、テグスでぐるぐると巻き付けるだけでOKです。テグスが食い込むと株が傷むため、締め付けすぎないよう気をつけましょう。

底床にピンセットで植え込むだけでも栽培出来ます。

5.LEDライト

水草用の専用LEDを選びましょう。高価なものでなくても大丈夫です。

注意したいこと

コケに注意

水槽の環境維持で気をつけたいのがコケの発生です。

あらかじめ、コケがつきにくい環境にしておくのがおすすめです。

  • 光を与え過ぎない
  • 肥料を与えない
  • 二酸化炭素を与えない

設備を揃えようとすると、あれこれ増やしたくなるものですが、かえってコケの付着を招くことになることもあります。コケを食べてくれる魚などを入れる手もありますが、まずは発生しにくい環境を安定させるのがおすすめです。

葉が溶ける?

ブセファンドラは、きれいな葉が特徴ですが、育てている中で葉が溶けてしまうことがあります。

水質の急激な変化

育て始めは、お店と自宅とで水質の変化にさらされ、葉が溶けることがあります。溶けているのが一部の葉だけで、株が無事であれば大丈夫です。新しい葉が出てくるのを待ちましょう。

水の汚れや澱み

ブセファンドラは、川沿いに生息している植物です。水流がない場所は水が澱み、生長を妨げ、葉が溶ける原因につながります。水槽内には、水流を発生させておくようにしましょう。

株や葉の痛み

傷んだ葉は、水に触れて溶けることがあります。葉だけであれば、その葉が溶けて終わりますが、株が傷ついている場合は、株ごと溶けてしまうことがあります。傷んだ株は、水から引き揚げ、安定するまで水上で育てるようにしましょう。

まとめ

水を使った栽培は、土で育てるよりもやや手間がかかるかもしれません。ですが、水中で揺れる葉の美しさは、鉢植えとはまったく違った魅力にあふれています。

アクアリウムやパルダリウムに興味がある方は、丈夫で育てやすいブセファンドラから着手してみるのがおすすめです。繊細な葉色の変化を楽しんでみてください。

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