コットンフラワーの育て方

暖かみを感じさせる冬の花材、コットンフラワー。綿花(めんか)とも呼ばれ、実からはじけたふわふわの綿は、コットン製品の原料としても用いられています。

コットンフラワーは、プランターなどで簡単に自宅栽培が可能です。私たちの生活に深く関わっている植物を、違う角度から観察してみるのも面白いのではないでしょうか。

目次

基本情報

コットンフラワーは、アオイ科ワタ属に分類される植物です。原産地は、アジア・中南米の熱帯~亜熱帯地域。同じアオイ科には、芙蓉(ふよう)やオクラ、ハイビスカスが並びます。コットンフラワーは、ハイビスカスによく似た5枚の花びらを広げて開花します。

ふわふわの綿がはじけたコットンボールは、花ではなく果実です。熟した果実がはじけて、中から現れる白いコットンボールが、まるで花のように見えることから『綿花』と呼ばれるようになったといわれています。

実から外した綿を糸に加工し、織ったものがコットンです。衣類やタオルなど、コットン製品は身近なところで私たちの生活を支えています。綿花栽培の歴史は古く、江戸時代には日本中で栽培されていたといわれています。現在、綿花の主な生産地は、中国やインド、アメリカです。多くはないものの、日本国内でも綿花栽培は行われています。

コットンフラワーの花

開花時期は7~9月頃、収穫は9~11月頃です。開花後1ヶ月ほどで実が割れ、弾けるようにしてコットンボールが現れます。開花時の花色は淡い黄色、日光に当たると薄いピンク色に変わります。コットンボールは白が主流ですが、品種によってブラウン系やグリーン系のコットンボールが出来るものがあります。

コットンフラワーの花言葉は、「優秀」「有用な」「私を包んで」など。古来、綿花栽培が生活を支える産業であったことや、コットンボールの様子からついた花言葉だといわれています。

コットンフラワーの育て方

日当たりと環境

コットンフラワーは、暑さには強いものの、耐寒性がありません。そのため、本来は多年草ですが、日本では1年草として扱われています。

日当たりと風通しのよい環境でよく育ちます。地植え、鉢植えのどちらでも育てられます。植え付けに適しているのは5月頃。生長が早いため、株同士の間隔を開けて植えましょう。鉢植えで育てる場合は、大きめの鉢を選ぶようにしてください。土は、市販されている園芸用培養土があると便利です。

水やり

水が土に染みわたるくらいたっぷりとあげ、しっかりと土が乾いてから次の水やりをしましょう。開花時期は特に、水切れしないよう気をつけましょう。苗が弱ったり、枯れてしまったりする要因になります。株に負担をかけないよう、夏場の水やりは日中を避け、朝や夕方の気温の低い時間帯にあげるようにしてください。

タネから育ててみよう

プランターにタネを蒔いて、自宅栽培をしてみましょう。発芽しやすいのは平均気温15℃前後です。5月上旬~中旬がタネ蒔きの適期です。

①タネの準備

キッチンペーパーに水をたっぷり含ませ、タネを挟むように包んで半日程置いておきます。

②蒔く

プランターの底に鉢底石を敷き、土を入れておきます。ならした土表面に2cm程の深さで穴を作り、タネを蒔きます。軽く1cm程土をかぶせ、全体に優しく水やりをしてタネ蒔き完了です。芽吹いた苗が重なると、間引きにくくなるため、間隔を開けて蒔くようにしましょう。

発芽まで約5〜8日かかります。芽が出るまでは、1日1回程度。プランターの下からあふれるくらいたっぷり水やりをしましょう。

③間引く

タネから双葉、本葉が出たら間引きます。葉がしっかりしているもの、色つやがいいものを残すようにしましょう。間引いた苗は、他の鉢でも育てられます。根が張る前、本葉が1~2枚の頃までに移植するようにしましょう。

発芽後、20cmくらいまで伸びると、生長が止まったように見える時期が続きます。表立って見えませんが、根をしっかりと張る時期です。根腐れを防ぐため、長雨のときは軒下に移動させましょう。水やりは、土が乾いてからたっぷり湿らせ、乾湿のメリハリを心がけるのがおすすめです。

④支柱を立てる

高さが20cmを超えたら、倒れないよう支柱を立てましょう。支柱を株元に垂直に立て、麻ひもなどで茎を固定します。締め付けすぎに注意しましょう。

⑤摘芯と開花

摘心とは、新しく出る芽をカットすることです。花に栄養が行き、咲きやすくなります。本葉が6~7枚程になったら、適宜摘心をしてあげましょう。

開花すると、花は2日程でしぼんで落ちます。落ちた花ガラはやさしく取り除くようにしましょう。

⑥収穫

開花後、40~60日目安で、実が熟してはじけます。茶色がかったガクがふくらみ、コットンボールが見え始めたら収穫時期です。雨に濡れると硬くなったり、カビの原因になったりするため、なるべく早く、茎ごと収穫するようにしましょう。切った後でも実ははじけてきます。はじけた直後の実は、水分を多く含んでいるため、しっかり乾燥させるようにしましょう。

コットンを使う場合は、そっとつまむようにして抜きましょう。まわりのガクが混ざらず、きれいな状態で取れます。抜いたあと、よくほぐしておくと乾きやすくなります。

1つのコットンボールから、4~8個程のタネが収穫出来ます。取り出したタネは、風通しのよい場所で十分に乾かし、密閉容器に乾燥剤と一緒にいれておくと、翌年の春に蒔けるタネが準備できます。

まとめ

ふわふわのコットンフラワーは、枝ごとフラワーベースに挿したり、コットンボールだけ集めてみたり、リースにしたりと、飾り方もいろいろです。

自宅で糸をつむいでみるのも楽しいです。コットンをよくほぐしながら、細い棒にくるくると巻きつけていくだけ。たくさん収穫できたら、ぜひ試してみてください!

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