ペチュニアの花言葉

ガーデニングや鉢植えで育てやすいと人気のペチュニア。開花時期が長く、初夏から秋にかけて花を楽しむことが出来ます。カーネーションの代わりに、母の日ギフトとしても近年登場するようになってきた花のひとつでもあります。さまざまな場面で目にすることも多いペチュニアには、どのような花言葉がつけられているのでしょうか。

目次

花名の由来

ペチュニアは、ナス科に分類される多年草です。原産地は南米。花名のペチュニア(Petunia)は、原産地・ブラジルの先住民の言語、グアラニー語が語源だといわれています。ナス科タバコ属の植物によく似ていることから、タバコを意味するペチュン(Petum)とつけられたのが始まりです。ペチュニアもタバコの花も良く似ており、花びらを開いた姿が星のかたちをしています。

日本に渡来したのは江戸時代後期といわれています。花がアサガオに似ていることから、ツクバネアサガオ(衝羽根朝顔・衝羽根=羽根付きの羽根の意)という和名がつけられています。

サフィニアもペチュニアの仲間

ガーデニングブームの火付け役とされるサフィニアも、実はペチュニアの仲間です。暑さや蒸れに弱いペチュニアを品種改良し、日本の気候に合うようつくられたのがサフィニアです。

花の名前は、サーフィンに由来します。波打つように茎が伸びて花が咲く様子から、サーフィン(Surfing)+ペチュニア(Petunia)を合わせて名付けられたといいます。

どちらもよく似た花をつけ、開花時期の長さも共通していますが、株本来の丈夫さだけでいえば、サフィニアの方が雨にも強く、やや丈夫といえそうです。

ペチュニアの花言葉

全般の花言葉

「あなたと一緒なら心がやわらぐ」「心のやすらぎ」

これらは、花の名前同様、タバコに由来した花言葉だといわれています。タバコを吸ったときのリラックスした気分や穏やかな気持ちをあらわした言葉のようです。

英語での花言葉

「your presence soothes me(あなたと一緒なら心が和らぐ)」 

「peace of mind(平和な心)」

色別の花言葉

ペチュニアには、色ごとに花言葉がつけられています。

・赤 …「決してあきらめない」

・ブルー …「ためらう気持ち」

・ピンク …「自然な心」

・白 …「淡い恋」 

・濃い紫 …「追憶」 

・うすい紫 …「人気者」

・黒 …「危険な愛」

基本的に色の持つイメージが反映された花言葉だと推察されます。

赤は情熱的な印象から。対照的に、青は内気さや消極性を感じさせることから。

白は、控えめで、他の色と調和しやすい色であることから。

ピンクは、天真爛漫で無邪気な印象から。

薄紫は年代問わず人気のあるカラーですが、濃い紫は、大人の方に似合う色=「昔を思い出させる」という意味合いではないかといわれています。

黒系のペチュニアはちょっと変化球の品種です。神秘的で妖艶なイメージから花言葉がついたようです。

多くありませんが、咲き姿別の花言葉もつけられています。

・ピンクの八重咲 …「変化に富む」

・絞り咲き …「邪魔者」「恋の手紙を遮断された」

サフィニアの花言葉

ペチュニアの改良品種のサフィニア。花言葉は、「咲きたての笑顔」です。サフィニアが発売されてから20周年を記念して、公募によってつけられた言葉だといいます。花が途切れず次々と咲くことにちなんだ言葉だといわれています。

ナス科の花の花言葉

エンジェルトランペット:「愛嬌」「偽りの魅力」

ラッパのような花を下向きに咲かせるエンジェルトランペット。天使のトランペットとも呼ばれ、最盛期はたくさんの花が垂れてとてもきれいです。夜になると、香りを放つものが多いのも特徴です。開花時期は6~11月頃。花色は白、オレンジ、黄色、ピンクなどです。

エンジェルトランペットの近縁種にダチュラがあります。花の形はよく似ていますが、ダチュラは上向きに花をつけます。植物学上では同じグループに属しているため、混同されているケースが多いようです。

花言葉の「愛嬌」は、トランペットに似た花の姿がかわいらしいことに由来しているといいます。

ホオズキ:「偽り」「ごまかし」

提灯のような袋に入った果実が特徴的なホオズキ。日本ではなじみの深い植物で、夏になると、各地でホオズキ市が開催されます。特に有名なのが、浅草寺のホオズキ市です。開花時期は6~7月、結実は8~9月頃。花色は控えめなクリーム色ですが、赤く色付く実が目を惹きます。

花言葉の「偽り」「ごまかし」は、ホオズキの実に由来します。見かけは大きいのに、空洞が広く中身がないことに由来するといわれています。

シザンサス:「あなたと踊ろう」「いつまでも一緒に」

ランの花を思わせる花色と咲き姿が目を惹くシザンサス。たくさんの花が咲く姿は、蝶が集まっている様子にも例えられるほど華やかです。和名ではコチョウソウ(胡蝶草)。春の庭を彩るガーデニング素材としても人気です。開花時期は3~5月頃、花色は赤、紫、ピンク、白です。

蝶の群れが舞い踊るように集まって一斉に咲く華やかな花の姿から、花言葉がついたといわれています。

まとめ

ペチュニアの花は、最盛期には鉢からこぼれんばかりに咲きます。鉢植えのペチュニアは、母の日に、大切な人への贈り物に、おすすめしたいひと鉢です。花言葉から選んで贈るのも素敵ですね。

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