ゼフィランサスの花言葉

雨上がりに、いっせいに開花するといわれるゼフィランサス。盛夏の暑さにも負けず咲きほこり、涼し気な雰囲気でお庭を彩ります。繊細な見た目とは裏腹に、丈夫な性質を持っているため、育てやすさには定評がある花のひとつです。そんなゼフィランサスの花言葉についてまとめてみました。

目次

ゼフィランサスとは?

ヒガンバナ科タマスダレ(ゼフィランサス)属に分類される球根植物、ゼフィランサス。原産地はアメリカです。

花の名前は、ギリシャ語で『ゼピュロス(Zephyros=西風)』と『アントス(anthos=花)』が元となっているとされ、“西風が運んできた花”を意味しているといわれています。諸説ありますが、原産地アメリカから西側のヨーロッパに渡ったため、と解釈する向きがあるようです。

日本へゼフィランサスが渡来したのは、江戸時代だといわれています。和名ではタマスダレ(玉簾)。白い花を玉に、細長い葉をすだれに見立てた名前だといいます。タマスダレは現在も多く出回っている品種のひとつです。

ゼフィランサスの花

細長く伸ばした花茎の先に、5~6枚の花びらを持った花を1輪つけます。花の付け根は細く、花先に向かって大きく広がっているので、漏斗状と表現されるかたちをしています。雨が降ると、刺激を受けた球根が水分を含み、一気に花芽を生長させるため、雨上がりにたくさんの花を咲かせることで知られています。別名ではレインリリーです。

1輪の開花期間は短く、3日ほどでしぼみますが、花茎を次々と伸ばして生長するため、開花時期には間隔をあけずたくさんの花を見ることが出来ます。春咲き品種は5~6月頃、秋咲きは7~10月頃が最盛期です。

ゼフィランサスとよく似た花を咲かせる植物に、ハブランサスがあります。ハブランサスは、同じヒガンバナ科の球根植物で、同様にレインリリーと呼ばれている花です。見分け方は、花のつく向きです。ゼフィランサスの花は上向きに、ハブランサスは横向き・斜め向きにつくと区別されています。ですが、性質だけでなく見た目も非常によく似ており、見分けがつきにくくなってきています。

ゼフィランサスの花言葉

「汚れなき愛」「純白の愛」

ゼフィランサスの品種のひとつ、タマスダレに由来した花言葉だといわれています。純白の花をつけるタマスダレが持つ、清らかな印象からつけられたとされています。

「期待しています」「便り」

花名の『ゼピュロス(Zephyros=西風)』に由来した花言葉です。風が便りを運ぶ=いい便りがくることを期待している、と連想され、ついた言葉だといわれています。

ちなみに、英語での花言葉も「expectation(エクスペクティション=期待)」です。レインリリー(Rain lily)とも呼ばれるゼフィランサスは、雨の後にたくさんの花をつけます。雨上がりに、きれいな風景を期待することからついた花言葉だという説もあるようです。

「慎重」「繊細な心」

タマスダレが持つ花言葉です。「純白の愛」同様、清潔感のある花姿にちなんだ言葉です。

ヒガンバナ科の花言葉

ハブランサス

「純白の愛」「清純な愛」「便りがある」「優雅なたしなみ」

ギリシャ語での『ハブロス(habros=優雅な)』と『アントス(anthos=花)』が組み合わさって名前がついたハブランサス。ゼフィランサスとよく似ているのは花姿だけでなく、花言葉も同様です。花言葉としては、いずれもあまり区別がないのかもしれません。

ヒガンバナ(彼岸花)

「悲しき思い出」「あきらめ」「独立」

マンジュシャゲ(曼殊沙華)とも呼ばれるヒガンバナ。秋のお彼岸頃に花期を迎えることから名前がついたとされています。生死を連想させる花言葉が多いのは、日本では墓地に多く植えられていた歴史が由来しています。一転、原産地の韓国では、ヒガンバナは両想いのシンボルとされており、「情熱」「想うはあなた一人」など、未来を連想させる花言葉で知られています。

アガパンサス

「恋の訪れ」「ラブレター」「知的な装い」

まっすぐ伸びた花茎の先に、小さな花火のような花を無数につけるアガパンサス。6~8月頃に最盛期を迎える夏の花のひとつです。和名では、ムラサキクンシラン(紫君子蘭)。

恋にまつわる花言葉を持つ理由は、花の名前に由来します。ギリシャ語で愛を意味するアガぺ(agape)を冠していることから、別名で『愛の花』と呼ばれているためです。「知的な装い」は、アガパンサスの淡い紫色の落ち着いた花姿から連想されたものだといわれています。

アマリリス

「輝くばかりの美しさ」「誇り」「おしゃべり」

大ぶりの鮮やかな花をつけるアマリリスもヒガンバナ科の仲間です。初夏に開花時期を迎え、ユリによく似た花を咲かせます。花色は、赤・ピンク・白・紫・イエロー系です。

アマリリスの花は横向きに咲きます。「おしゃべり」は、となりの花と仲よく話している様子に見えることからついた花言葉だということです。

まとめ

ゼフィランサスの品種の中で、最も流通しているのは、白い花をつけるタマスダレだといわれています。花色は、白・ピンク・イエロー系のほか、鮮やかなレッド系や、クリーム系・アプリコットなどのニュアンスカラーも加わり、近年ではさらにカラフルな花色が楽しめるようになってきています。新しい品種が増えるたび、花言葉も増えていくのかもしれませんね。

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