パフィオペディラムの花言葉

洋ランの仲間の中でも、ひときわ奇抜で目を引く存在・パフィオペディラム。独特のフォルムとシックな色合いは、古くから園芸愛好家を魅了しつづけてきました。世界4大洋ランに数えられるパフィオペディラムの花言葉です。

目次

パフィオペディラム(パフィオペディルム)とは?

ラン科パフィオペディルム属に分類されるパフィオペディラム(パフィオペディルム)は、熱帯~亜熱帯アジアに分布する洋ランの1種。カトレア・デンドロビウム・シンビジウムとともに、世界4大洋ランと呼びならわされ、ランの仲間の中では特に注目度の高い花でもあります。

原産地では、湿気の多い地面を好み、品種によっては岩石の割れ目などに半着生して生長します。野生では、絶滅危機にある品種も多数あるため、全般的に希少性が高く、ワシントン条約では輸出入が原則禁止されています。

特徴的な花

パフィオペディラムは、花弁の一部が袋状にふくらむ、唇弁(しんべん)が特徴です。唇弁は別名“リップ”と呼ばれ、ラン科の花が持つ特徴でもあります。パフィオペディラムは、下側につく花びらが食虫植物に似ているところがポイントです。虫を捕まえて養分にすることはありませんが、袋の中に虫を誘い込み、受粉を助けてもらって生長する性質があります。

パフィオペディラムは、大きく伸ばした葉の中心から花芽を伸ばして開花します。1本の茎に、1~複数の花をつけます。開花時期は、品種によって幅がありますが、12~6月頃が最盛期です。花色は、イエロー系、ピンク系、ホワイト系をベースにしながら、部分的に斑点や縞模様の入るものがあります。落ち着いた色合いと質感の中に、自然が作り出す不思議なデザイン性を味わえる点が、他のランとは異なった魅力だといえます。

『女神』とのつながり

パフィオペディラム(Paphiopedilum)は、ギリシャ神話に関わりがある花名です。語源となったのは、ギリシャ語の『パフィア(paphos=女神ヴィーナスの聖地)』と、『ペディロン(pedilon=サンダル・上靴)』だといわれています。直訳すると『女神パフィオスのサンダル』。英名ではレディースリッパ(Ladyslipper)です。

唇弁のかたちが女性用の靴をイメージさせることからついた名前だといわれています。

パフィオスは、ギリシャ神話に登場する、愛と美と性を司る女神・アフロディーテのことです。

ギリシャ神話がローマ神話に引き継がれた際、アフロディーテはウェヌス(Venus)と呼ばれるようになりました。パフィオス=アフロディーテ=ウェヌス=ヴィーナスと、呼び名は異なるものの、いずれも同じ女神を指すと解釈されています。

神話に登場するこちらの女神は、パフィオペディラムの花言葉にも大きく関わっています。

パフィオペディルムの花言葉

優雅な装い

パフィオペディラムの、品格のある花姿からつけられた花言葉だといわれています。胸をはるように上向きに咲く花姿と、アクセントを添える斑点や模様が組み合わさることで、唯一無二の存在感が醸し出されています。

思慮深さ

パフィオペディラムは寒さに強く、弱い日差しでも生長して花を咲かせます。環境になじみながら着実に生長する姿からついた花言葉ではないかといわれています。

気まぐれ、変わりやすい愛情、官能的

いずれも、ギリシャ神話の女神・アフロディーテが由来になったといわれる花言葉です。アフロディーテは、恋多き女神だとされています。いずれも、欲望に忠実で奔放なアフロディーテの性格から喚起された言葉のようです。

際立つ個性

こちらも、花姿が与える印象からついた花言葉のようです。ランのかたちをしながらランらしくない、個性的な花を咲かせることからつけられたといわれています。

色別の花言葉

パフィオペディラムには、色ごとに花言葉がついています。色の持つイメージや、名前の由来になった女神アフロディーテから連想された言葉だということです。

茶 …「魅惑の美」「変わり者」

緑 …「責任感の強い人」「気まぐれ」

黄 …「輝く美」「優雅な装い」

白 …「思慮深さ」「変わり者」

ピンク …「気まぐれ」「官能的」

ウツボカズラの花言葉

花言葉:「からみつく視線」「甘い罠」

パフィオペディラムは、食虫植物によく似ているといわれます。丸みを帯びた特徴的な唇弁は、たしかにウツボカズラのようです。

ウツボカズラは、壺のような袋を持つツル性植物です。伸ばしたツルで、他の樹木にからまりながら生長します。袋の内側には液体がたまっており、誘い込まれた虫を消化する働きをしています。袋の内側はなめらかですべりやすく、一度落ちたらなかなか出られない構造がしっかりとつくられています。

花言葉は、これらの生態にちなんだ言葉だといわれています。

まとめ

パフィオペディラムには、きれいなだけではない魅力と深みが秘められています。角度によって表情が変わり、見れば見るほど引き込まれていく花姿には、なにか不思議な力があるようです。

希少性が高いため、手軽に手に入る花ではなくなりつつあるパフィオペディラム。開花時期であれば、植物園で見る機会はありそうです。ぜひ一度、本物の花を間近で見てみてください。

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