「観葉植物のある暮らし」と聞いて、どんなイメージを持たれるでしょう。おしゃれで、充実していて、ゆとりがあって。雑事にあふれ、忙しい毎日を過ごす方が多い現代社会で、どこか自分と遠い日常のように感じる方も少なくないのではないでしょうか。
観葉植物は、実はとても育てやすく、身近で、取り入れやすいインテリアアイテムのひとつです。お気に入りのグリーンをひとつ、お部屋に置くところから一緒に始めてみませんか。
植物のある暮らしの魅力とは
高いインテリア性を発揮
観葉植物は、お部屋のアクセントや雰囲気づくりにその効果を発揮します。
鉢植えだけでなく、水栽培や土を使わないエアプランツなど、植物の種類で飾り方を変えられるのもポイントです。
高いところから吊るしたり、床に置いたり、台に乗せて高さを出したり、並べ方に高低差をつけることで、限られた空間に奥行きを出すことが可能です。
シンボルツリーとして、大きなものをひとつ室内に置くだけでも差し色として映えますし、反対に小さなものをたくさん並べると、明るい癒し空間を演出することが出来ます。
空気清浄効果
植物は光合成により、太陽の光のエネルギーを使って二酸化炭素を吸い、酸素を作り出す働きをしています。中には空気中の有害物質を吸収する効果があると認められている種類もあるのです。
また、植物は葉から水分を蒸散させるため、室内への保湿効果もあります。
観葉植物は、自然の力を使った空気清浄機のようなものといえるかもしれません。
リラックス効果
目が疲れたら緑を見るといい、と聞いたことはないでしょうか。植物の持つ緑色は、目から視覚情報として入り、疲労感を緩和してくれる効果があります。テレビだけでなく、パソコンやスマホの画面に集中することの多い日常生活の中で、ご自身で思ってる以上に身体はがんばってくれています。
身近なところに観葉植物を置くことで、リラックスしやすい環境をつくってみてはいかがでしょうか。
飾り方バリエーション
ハイドロカルチャー
土を使わずに植物を楽しめるハイドロカルチャー。土の代わりに根を支えるハイドロボールを使うものが主流です。粘土を高温で焼き上げたビーズ状の石には見えない穴が無数に空いており、土がなくても根の酸欠を防ぐことが出来ます。
水の減り具合を見ながら、週1回程度水を足すだけなのでお世話も簡単。グラスやカップ、ジャムの瓶など透明の器を使い、おしゃれに飾ることが出来ます。
ハンギング
高いところから鉢を吊るすハンギング。床や家具の上にスペースがなくても、簡単に植物を飾れます。吊るすためのプラントハンガーは市販されていますが、100円ショップの麻紐やタコ糸を使って、簡単に自作することも出来ます。可愛いマクラメハンギングをDIYしてみるのはいかがでしょう。
使う植物は、つるが垂れ下がるアイビーやポトスなどの品種がおすすめです。
賃貸で天井に穴を開けられなくても、カーテンレールや突っ張り棒を使って吊り下げることが出来ますよ。
鉢カバー
インテリアの雰囲気を統一させたいなら、鉢カバーを使うのがおすすめです。植木鉢を受け皿ごとカゴに入れたり、麻袋で包んだりするだけでナチュラルにまとまります。好きなテイストに合わせた生地を巻いてみるのもいいですね。
風水的に、鉢は陶器製など、自然のものがいいとされています。プラスチックの鉢で植物を育てる場合、自然素材の鉢カバーをつけて目隠ししてあげることで、運気アップを狙える効果もあります。
育てやすい植物を選ぶポイント
せっかく育てるのであれば、きれいに長く育てたいですよね。観葉植物とひとくちに言っても、流通している品種は多種多様で目移りしてしまいがちです。
選ぶポイントをしぼって、丈夫で育てやすい種類から始めてみてはいかがでしょうか。
ポイント①乾燥に強い
乾燥に強い特徴を持つ品種は、ある程度放置気味でも育ってくれるメリットがあります。
植物は、水やりで乾湿のメリハリをつけることでより成長を促します。水やりのタイミングは、土の表面が乾いてから。水をあげるときはたっぷりと底からあふれてくるまで。
土の様子を見ながら、暖かい季節は1〜2日おき、冬場は週に1回程度が目安です。
ポイント②日陰に強い
室内の明るさは、お部屋によって大きく変わるものです。日陰でも問題なく育ってくれる、耐陰性の強い植物を選ぶのがおすすめです。
たいていの観葉植物は、夏場の直射日光を苦手とします。薄いカーテン越しの光が入る場所や、窓から離れていても明るい場所など、安定して光が入る場所に置ければベストです。
環境的に難しい場合でも、蛍光灯の明かりでも植物は光合成をします。光の入りにくい場所に置く場合は、週1回くらいは明るい室内に終日置いてあげるようにするといいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
1人暮らしの生活は何かと忙しいからこそ、上手に息抜き出来る空間がほしいですよね。 ライフスタイルに合わせて選ぶ、観葉植物のススメ。鉢植えひとつで、ご自宅をとっておきの癒し空間に変えることが出来るかもしれません。