観葉植物を守る!夏を乗り切るポイント4つ

暑い夏、バテやすくなるのは人も植物も同じです。鉢植えの観葉植物は、夏の暑さで弱ってしまうこともしばしば。対策方法を知って、うっかり枯らしてしまうことのないようケアしてあげましょう。

目次

夏枯れを招く原因

観葉植物の大半は熱帯原産。暑さに強いイメージがありますが、高温多湿の日本の夏を苦手とする植物は多いです。夏が植物に与えるダメージについてあげてみましょう。

水分不足

気温の高い夏は、室内外問わず、土が乾きやすくなります。葉からの水分の蒸散も活発になるため、水切れを起こしやすくなるのです。朝に水をしっかりあげても、夕方にはカラカラに乾いていることも。

葉が薄い観葉植物は、乾燥でちりちりと葉がちぢれてしまうことがあります。しおれた葉は、水をあげることで復活しますが、一度ちぢれてしまった葉は元に戻りません。

直射日光

日差しに当たることで肌が焼けるように、葉も「葉焼け」を起こします。葉焼けすると、細胞組織が壊され、葉の色が茶色や黒に変色してしまいます。

観葉植物の多くは、熱帯雨林の木漏れ日で生息するような、半日陰で育つものが多いです。砂漠の日向に自生している品種であっても、流通前は温室管理によって育てられているため、強い直射日光に慣れていないものがほとんどです。

高温の室内

外出中、エアコンを切ったままの室内は空気がこもり、高温になります。室内の熱が株を弱らせるだけではありません。風通しが悪いことで鉢の中が蒸れ、根腐れを起こしやすくなるのです。根腐れはコバエ発生の原因につながるだけでなく、植物本体を枯らす大きな要因になります。

エアコンの直風

エアコンの風が当たる場所に置かれた鉢は、呼吸のバランスが崩れ、過乾燥を引き起こします。また、冷気と熱気とで寒暖差が激しくなるため、順応できずに株が疲れて弱ってしまうのです。葉が落ちたり、変色したりするだけでなく、回復できず枯れてしまうこともあります。

夏を無事乗り越えるために

怖いことばかりを挙げてきましたが、実は少し気をつけてあげるだけで防げることばかりです。ポイントを押さえて、大切な植物を守ってあげましょう。

水やりは土の様子を見ながら

乾きやすい夏場の水やりは、1日2回、朝と夕方にあげるのがおすすめです。日中は鉢内の温度が上がって蒸れてしまうため、水やりは控えます。水は、土がしっかり乾いていることを確認してからあげるようにしましょう。あげるときはたっぷり、鉢全体に水が行きわたり、底から水が滴るくらいの量をあげます。

水やりには、土の中の古い空気を外に押し出す効果があります。「たっぷり湿らせる」「乾く」をくりかえすことで、土中の空気循環がうまく進み、根が呼吸しやすい環境になります。

水のやり過ぎで、常に土が湿った状態になっていると、根が腐りやすくなります。水やりの際は、土の状態をかならず確かめてからあげるようにしてください。受け皿に水がたまったままの状態も同様です。水がたまっていたら捨てるようにしましょう。このひと手間で、コバエ発生を予防することも出来ます。

直射日光を当てない

日差しが強い季節は、観葉植物を直射日光に当てないようにしましょう。

鉢を窓際に置く場合は、薄手のカーテンやシェード、ブラインド、すだれなどを日よけに使い、当たる日光をやわらげてあげるのがおすすめです。

調光が難しい場合は、夏の間だけ明るい日陰に移すなど、鉢の置き場所を変えてあげるようにしましょう。

屋外であれば、風通しのいい明るい日陰、西日が長く当たらない場所がおすすめです。コンクリートから伝わる熱を避けるため、フラワースタンドに乗せて高さを出してあげられるとベストです。

万が一、葉焼けによって変色してしまった場合、根元から葉を切り落とすか、傷んだ場所を部分的に切り取ってあげることで外観を保てます。

空気のこもった環境をつくらない

外出中、窓を開け放したままにしたり、エアコンをつけっぱなしにしたりというのは難しいですよね。

出来る範囲で、室内の空気の入れ替えを心がけてみましょう。朝と帰宅後に換気をするだけでも違います

。また、換気扇を回し、サーキュレーターを使うことで、閉め切った室内でも上手に空気を循環させることが可能です。

エアコンの風に注意

植物の育て方で、「風通しのいい場所」という言葉がよく出てきますが、観葉植物が好むのは「自然の風」です。エアコンやサーキュレーターのように、人工的な風が直接当たり続けるのは、植物にとって大きなストレスになってしまうのです。

部屋に置く場合は、風が直接当たらない場所を選んで置いてあげるようにしましょう。

まとめ

植物が心地良く感じる空間というのは、実は私たちが過ごしやすい環境と近いものがあるのにお気づきでしょうか。暮らしやすく、快適な環境を整えることは、植物がよく育つ環境を整えることにもつながります。

植物の生長期は主に春から秋。暑さの厳しい真夏は、やや生長が衰える品種が多くありますが、暑さが落ち着く頃、また生長しはじめます。

夏をしっかり乗り越えて、秋の生長期に備えてあげましょう。

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