アクセントになる!カラーリーフとは?

観葉植物の魅力のひとつは、葉の持つ色合いの美しさです。一般的に、植物の葉色はグリーンですが、『カラーリーフ』と分類される植物は、アクセントとなるさまざまな色を持ち合わせている特徴があります。

目次

カラーリーフとは?

色合いに特徴がある植物の総称が、『カラーリーフ』です。赤やピンク、イエロー、パープル、シルバーと、葉色に独特の発色があるものを指します。色の入り方も、植物の種類によって異なります。葉脈に沿って色が入るもの、グリーンの地に斑(ふ)が入るもの、葉の裏面だけ色が異なるものなど、特徴も多岐に渡ります。

カラーリーフの植物は、見る角度によって表情が豊かに変わる面白さがあり、観賞価値が高いものも多く存在しています。

カラーリーフを持つ観葉植物

ヒポエステス

明るい緑の葉の上に、ドット模様のように斑が入るヒポエステス。ランダムに点描したような模様が入ることから、ソバカスソウという和名が付いた植物です。赤い斑の入るローズ・スポット、白く斑のホワイト・スポット、ピンク色のピンク・スプラッシュなど、斑の色によって呼び名が分けられています。

カラテア

葉の表と裏で異なった表情を持つカラテア。最もポピュラーな品種は、カラテア・マコヤナ。葉の表はグリーン系、裏は紫がかった茶系です。またカラテアは、昼間は葉を開き、夜暗くなると葉を閉じる働きを持つ植物です。昼と夜で印象が変わる不思議さが魅力です。

アグラオネマ

天然のカモフラージュ柄をまとったアグラオネマ。ピンクや赤系の斑が入った品種は、華やかなコントラストが目を楽しませてくれます。中でも、、特に観賞価値が高いとされているものがアグラオネマ・ピクタム・トリカラー。葉に白~グリーンの3色がモザイク状に入り、アートのような美しさが目を惹きます。

レックス・ベゴニア

園芸品種のベゴニアには、花を楽しむタイプと、葉を楽しむタイプがあります。レックス・ベゴニアは前者。渦巻き状に斑が入るもの、白や紫色がにじむように入るもの、紅葉したモミジのような葉色を持つものなど、鮮やかな色彩で個性を発揮する植物です。テラリウムやパルダリウムなど、水槽で楽しむインテリアにもよく用いられます。

クロトン

「変葉木(へんようぼく)」という別名を持つクロトン。南国をイメージさせる、明るい原色が葉に浮かぶ植物です。グリーンの地に、イエローやピンクなど、トロピカルフルーツのような色合いが加わり、目が離せないインパクトがあるのが特徴です。太陽光に当たることで、葉色が変化する品種もあります。

シンゴニウム

丸みのある矢じり型の葉を茂らせるシンゴニウム。ホワイトバタフライと呼ばれる、白い斑入りがよく知られていますが、赤系やピンク、チョコレートカラーなど、変わったカラーリーフをもつ品種も人気です。葉が生長するにつれて、切れ込みが深くなり、形が変化していく特徴を持った観葉植物です。

ドラセナ・コンシンネ

細長い葉を放射線状に広げるドラセナ・コンシンネ。葉の縁に縞のようにカラーが入る品種が人気です。中でも、2色のバイカラー、3色のトリカラー、レインボーと呼ばれる色鮮やかなものが目を惹きます。赤みがかった縞状の模様と、地のグリーンとのコントラストがきれいです。

カラーリーフをきれいに保つために

直射日光を避ける

観葉植物全般、強い日差しに当たると葉が焼けてしまうことが多々あります。そのため、特に真夏の直射日光は避けて育てることが一般的です。カラーリーフは、より日光に弱い性質があるため、日差しには注意が必要です。緑ではない=葉緑体を持たないため、本来の営みである光合成をするのが苦手です。日光を浴びても栄養に変えることが出来ず、ただ強い刺激を受けるだけ。

カラーリーフの植物は、株を弱らせないために、強い日差しは遮って育てましょう。極度の日照不足は、カラーや斑が入らなくなる可能性があるため、通年、安定した明るい日陰で育てるのが安心です。

乾燥に注意

きれいな葉を保つため、葉を乾燥させないように育てましょう。霧吹きを使った葉水を1日1回程度行うことで、みずみずしさを保つことが出来ます。表側だけでなく、葉裏にもしっかりと湿り気を与えることで、カイガラムシやハダニなど、養分を吸い取る害虫がつきにくくなります。

エアコンやサーキュレーターを使う室内では、直風が当たらない場所に置くようにしましょう。

温度管理

カラーリーフの植物は、寒さに弱いものが多いです。品種によって、越冬できる最低気温に多少違いがありますが、冬場は気温変化の起こりにくい場所で育てるようにしましょう。冷気の伝わりやすい窓際や、床への直置きは避け、部屋の中央部分に置き場所をつくってあげるようにしてください。棚の上など、暖かい空気がたまる上側に置けるとベストです。暖房器具のそば、床暖房の真上は、鉢内が蒸れて根腐れにつながるため避けましょう。

まとめ

カラーリーフの個性的な発色は、同じ品種間でも異なった植物に思えるほど、大きく印象を左右します。株によって、色の出方が異なるのも面白さのひとつです。

育てていくうちに変化していく表情に目を奪われる。不思議な魅力に惹きつけられるコレクターが多いこともうなずけます。

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