あでやかな花姿で目を惹きつけるカトレア。フリルのように広がる花びらが、ドレスアップした女性を思わせる魅惑的な花です。カトレアは、同じランの仲間の中でも、ひときわ華麗な花をつけることから、『洋ランの女王』とも呼ばれています。
女王の風格にふさわしいカトレアには、どのような花言葉が秘められているのでしょうか。
基本情報
カトレアは、ラン科カトレア属に分類される多年草です。原産地は、中南米の熱帯~亜熱帯地域。標高100m~1,500mあたりに自生し、森の木々や、岩に着生して生長します。
カトレアは切り花の他、鉢植えとしても高い人気があります。格調の高い存在感から、お祝いのギフトとして選ばれることも多い花です。
日本に渡来したのは明治時代頃だといわれています。日の出のように輝かしく美しい花姿から、ヒノデラン(日の出蘭)という和名がつけられています。
カトレアの花
華やかな姿と、魅力的な香りが特徴であるカトレア。花は、3枚の花びらと、同色のガク片が3枚合わさり、四方に大きく広がって咲きます。中心には、ラン特有の“リップ”といわれる唇弁(しんべん)があり、花全体のアクセントにもなっています。
交配して生み出された品種は数多く、色彩の豊かさに加え、花や株の大きさが異なるもの、香りを楽しめるものなど、カトレアのバリエーションは多岐に渡ります。また、開花時期は品種によって異なり、春咲き・初夏咲き・秋咲き・冬咲きと、組み合わせ方次第で通年楽しむことが出来るのもポイントです。
以前は、栽培や管理が難しいといわれていたカトレアですが、近年の品種改良によって、育てやすいものが増えてきています。
カトレアの花言葉
全般に共通する花言葉
「優美な貴婦人」「成熟した大人の魅力」「魔力」「魅惑的」
カトレアは、フォーマルフラワーとしても知られています。ドレスを思わせる華やかさを活かして、パーティーなどでコサージュや髪飾りにあしらわれたり、装飾のモチーフとして用いられたりすることも多い花です。また、大輪のカトレアは、存在感が増し、豪華さがさらに際立つため、非日常感を演出するのにぴったりの花です。
花言葉はいずれも、カトレアの持つ優雅さ、大人の女性を思わせる落ち着きと艶っぽさに由来したものだといわれています。
英語の花言葉も同様で、「マチュア チャーム(mature charm=成熟した大人の魅力)」です。
色別の花言葉
カトレアには、色ごとに花言葉がつけられています。いずれも、色の持つイメージと、カトレアの持つ雰囲気を合わせて連想されたもののようです。
白 …「純粋な愛」「魅力的」「魔力」
黄色 …「気品」「魅力」「優美」
ピンク …「成熟した大人の魅力」
紫 …「優美な女性」「貴婦人」
カトレアの花色は、他にオレンジ系、グリーン系、ブラウン系があります。また、中心にある花びら・リップの色だけが異なるバイカラーもあるため、色の組み合わせによって、さらに雰囲気が変わる面白さがあります。
ラン科の花の花言葉
コチョウラン(胡蝶蘭)
花言葉:「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」
おめでたいお祝いギフトとしての印象が強いコチョウラン。広がった花びらが、空を舞うチョウを思わせることから、「幸福が飛んでくる」という花言葉がつけられています。花言葉の縁起のよさが、人気ギフトとなった理由だといわれます。さらに、白いコチョウランには「清純」、ピンクのコチョウランには「あなたを愛しています」という花言葉がつけられています。
シンビジウム(シンビジューム)
花言葉:「飾らない心」「素朴」「高貴な美人」
カトレアの、発色のいい花色と対照的に、落ち着いたカラーバリエーションを多く備えているのがシンビジウムです。原色系が少なく、やわらかい印象のピンク系やイエロー系、ブラウン系などが揃っています。
花言葉は、シンビジウムの持つシックな花色の魅力を表しているといわれています。
ネジバナ(捩花)
花言葉:「思慕」
初夏に咲く野草・ネジバナ。カトレアとは大きく雰囲気が変わりますが、ラン科の仲間のひとつです。ピンク色の小花をらせん状に連ね、ねじれるようにして咲くネジバナは、日本原産の花です。
花言葉は、万葉集の歌に由来します。
『芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる 根都古草(ねつこぐさ)
逢ひ見ずあらば 吾(あれ)恋ひめやも』
あなたに逢うことがなければ、恋に苦しむことはなかったのに、と訳される古い歌。これは、ねじれて咲くネジバナをうたったものだと伝えられています。
まとめ
色合いや株姿が豊富なカトレア。出回っているサイズ感も豊富なため、シーンに合わせて選ぶ楽しみを味わわせてくれる花です。
落ち着きと華やかさを備えたカトレアは、大人の女性によく似合う花だといわれています。花言葉を参考にしながら、お祝いの際に贈ってみるのはいかがでしょうか。母の日のギフトにもおすすめしたいお花です。