エアコンの風に注意!観葉植物が枯れるのを未然に防ぐ3つのポイント

エアコンと観葉植物

室温を調整する際、エアコンを使うお部屋が大半ではないかと思います。観葉植物にとって、エアコンの風が当たるのは、実はあまり好ましくありません。ではエアコンを使うお部屋に、観葉植物は置けないのでしょうか?

目次

エアコンの風が植物にもたらす影響

どうしてエアコンの風が当たるといけないのでしょうか。その理由を挙げてみましょう。

過度の乾燥

エアコンの風が直に当たることで、植物は乾燥しすぎてしまいます。

葉の表面が物理的に乾くだけではありません。風が葉に当たることによって、水分を蒸散する働きが激しくなることが原因です。過度の蒸散がつづくことで、植物が自分を守るための水分を保つことが出来なくなり、枯れる原因につながります。

急激な温度変化

寒い空間にいたのに突然温風に当たる。こういった急激な温度変化は観葉植物にとってストレスとなります。植物本来の働きが狂ってしまい、調子を崩してしまうのです。水をあげても吸い上げず、萎れたままになったり、葉や茎の色つやが悪くなります。

虫がつく

葉が乾燥すると、害虫がつきやすくなります。寄生しやすいのはハダニやカイガラムシです。

これらの虫は葉の裏にくっつき、養分を吸い取りながら増殖します。1度つくと、完全に取り去るまでかなり手間を要します。植物用の殺虫剤を吹きかけたり、葉を1枚ずつ歯ブラシでこすり落とす等して対処します。放置した場合、徐々に葉が枯れ、景観も大きく損なわれます。

空調原因で枯れるのを防ぐポイント

とはいえ、室内でエアコンを使わずに年中過ごされることはほぼないのではないでしょうか。エアコンを使用するお部屋に植物が場合は、以下の3点を気にしてみてください。

1.置き場所を変える

エアコンをつけると葉が揺れる場合、風が直接植物に当たっています。エアコンの風で葉が揺れない場所に移動してあげましょう。観葉植物は、人工の風は苦手ですが、自然の風は大好きです。できれば風通しのいい場所に置いてあげるのがおすすめです。スペース的に難しい場合は、週1回程度は窓辺やベランダに移し、日光浴がてら風にも当たらせてあげましょう。

2.保湿

乾燥しすぎないように、葉水(葉や茎・幹に霧吹きでたっぷりと水を吹きかける)をしましょう。暖房を使う冬場は、1日1回が望ましいです。保湿だけでなく、防虫効果も見込めます。室内に加湿器を置くのも効果的です。置く場合は熱い蒸気が植物に当たらないようにしてください。

葉水の頻度は高くてもOKですが、土への過度な水やりは控えましょう。水を与えすぎると根が腐る原因になります。水やりは、土の表面が白く乾いてからで問題ありません。

3.温度変化の少ない場所に置く

エアコン以外の暖房器具を使用している場合、植木鉢をそばに置くのはやめましょう。暖房の隣、床暖房の上、電気カーペットの上はやめましょう。寒暖差がストレスになるだけでなく、鉢の中が蒸れる要因となり、植物の根腐れを招きます。

エアコンの風が当たる場所に置く場合

本来であれば、エアコンの風が直接当たる場所には置かないのがベストです。が、やむを得ない場合は、エアコンの風向きを変えたり、ビニールの風よけをつけてあげるといいでしょう。

サーキュレーターの稼働も効果的です。エアコンの風をやわらげつつ、空気をかきまぜて室温のムラを減らすことが出来ます。
葉水の頻度を高くし、葉が乾燥しすぎていないかこまめにチェックしてあげてください。

エアコンに負けない!乾燥に強い観葉植物

空調の効いた空間でも育てやすい植物があります。元々乾燥に強い植物です。

サンスベリア(サンセベリア)

肉厚で鋭い大きな葉を持つサンスベリア。葉の縞模様と形状から虎のしっぽを連想させるので、「トラノオ」の名でも流通しています。お部屋に置くと高い空気清浄効果が得られることが認められており、天然の空気清浄機とも呼ばれています。乾燥に強く、土は乾かし気味に育てます。

アロエ

アロエ

ギザギザの太い葉っぱが特徴的なアロエ。アフリカ・アラビアの乾燥地帯が原産です。葉の中にたっぷりと水分を蓄えているため、水やりの頻度は低くて大丈夫です。暑さや寒さにも強く、丈夫で育てやすいため人気があります。観賞用だけでなく、食用、コスメの原材料として使われており、とても身近な植物です。

カポック(シェフレラ)

手のひらのようなぷっくりした葉がかわいらしいカポック。成長は早く、次々とてっぺんから葉を出して上へ伸びていきます。樹形は大きく崩れることがないため、育てやすい植物です。丈夫で、お部屋の環境に左右されることが少ないため、初心者の方にもおすすめしたい種類です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。エアコンの風に当たると乾燥するのは、人も植物も同じです。健康のためにも、快適な環境と適度な保湿は必須条件といえそうです。
お部屋の中で、どこだったら心地いいのか。植物の様子を見ながら探ってみてください。

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