暮らしに役立つ植物「ハーブ」の花言葉と育て方

ハーブと聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。お料理に使うもの、ハーブティー、コスメやアロマテラピー…。ハーブは私たちの身近なところで大活躍している植物です。

目次

ハーブとは?

ハーブ(Herb)は、元々はラテン語のヘルバ(Herba)に由来し、「草」を意味する言葉です。主に、薬草や香草など暮らしに役立つ植物の総称とされています。

ミントやローズマリー、レモンバームなど、現代はおしゃれな洋風ハーブが注目されていますが、日本にもハーブ文化は根付いています。例えば、シソ・ミツバ・サンショウ・ワサビなどの香草、ドクダミ・ヨモギなどの薬草。洋風ハーブに比べ、派手さや香りの華やかさはないかもしれません。が、あるとなんだか落ち着く存在だと思いませんか。それだけ私たちの生活に、和のハーブはしっかり馴染んでいるといえるでしょう。

ハーブの使い方

暮らしに役立つ植物・ハーブは、具体的にどんな風に役に立つのでしょう。

お料理

よく知られているのは、お肉や魚料理の臭み消しや香り付けにハーブを使う方法です。脂っこさを減らしてくれるだけでなく、消化や整腸を促す効果、抗酸化作用など嬉しい効果も。
メインのお料理だけでなく、ドリンクやスイーツにも使えます。フレッシュな香りが加わることで、新しい楽しみ方を知ることが出来るかもしれません。

健康のケア

ハーブの力を借りて、日々の健康をケアすることが出来ます。消化器系に効果があるもの、花や喉のケアに有効なもの、自律神経のバランスを整える作用があるもの。ハーブによって得意分野が異なります。取り入れ方も、飲んだり塗ったりお風呂に入れたり、さまざまです。お薬ほどの早い効き目はありませんが、身体のコンディションを整え、不調を予防する効果が期待出来ます。

美容のケア

ハーブは、美容面でも心強い味方。アンチエイジングに有効な抗酸化作用があるものが多いからです。香りを使ったアロマテラピーやハーブティー、入浴剤やフェイシャルスチーム、デトックスウォーターなど、お好きな方法で取り入れるのがおすすめです。ハーブを使って、ご自宅で化粧水や保湿バームを作ることも出来ます。自分で作ったものを使うと、より丁寧にお手入れしたくなりますね。

ハーブは簡単に育てられる

市販品でもハーブは手に入りますが、ご自宅で簡単に栽培することが出来ます。
ハーブの育て方には、苗を植える方法、種を植える方法があります。ガーデニングシーズンの春先には苗がたくさん出ますので、初心者の方は苗から育てるのがおすすめです。

ハーブといっても種類は豊富にあるため、どれにしようか迷ってしまいますよね。何にハーブを使いたいのか、目的をしぼって種類を選んでみるのがおすすめです。

人気のハーブ・育て方と花言葉

ローズマリー

お料理に使える香草の定番・ローズマリー。原産地は地中海沿岸です。
ローズマリーの花言葉は、「思い出」「静かな力強さ」「変わらぬ愛」。小さくて可愛い青紫の花を咲かせる姿から「海のしずく」との学名も持ち合わせています。また、抗酸化作用が非常に強いことから「若返りのハーブ」とも呼ばれています。

ローズマリーは、1年を通じて収穫出来ます。苗は葉と葉のあいだが詰まっていて、色つやがいいものを選びましょう。
ローズマリーは丈夫で土質を選ばないため、市販のハーブ用の土か草花用の土でOKです。プランターに土を入れ、苗を植えます。日当たりのいい場所で、土は乾かし気味で育てましょう。

苗が小さいうちは、摘心(てきしん・茎の先をカットして脇芽の生長を促す)をして、株を大きく育てるようにします。たくさんローズマリーを使いたい場合は、あらかじめ苗を多めに植えておくようにするのがおすすめです。

レモンバーム

優しいレモンのような香りが特徴的なレモンバーム。花言葉は「思いやり」「同情」「共感」。レモンバームは古来、魔除けや恋のお守りの他、止血や炎症止めの薬草として利用されていました。消化促進やリラックス・鎮静効果・抑うつ効果があり、ハーブティーとしても好まれています。白い花がミツバチ(ギリシャ語・メリッサ)を呼び寄せることから、メリッサとも呼ばれています。

レモンバームは常緑の多年草。生長が早く、暑さや寒さにも強いです。種で蒔くのも、苗で育てるのも良く育ちます。土は、ハーブ用か野菜用の土を使いましょう。日当たりを好みますが、葉焼けを防ぐため、直射日光には当てない場所に置きましょう。水切れを起こすと、葉が黄ばんでしまうため、土の様子を見ながらたっぷりと水をあげるようにしましょう。
生長が進んで株が込み入ってきたら、風通しをよくするため、茎や葉を適度に間引いてあげましょう。

ミント

すっと爽やかで清涼感のあるハーブ、ミント。ローズマリー同様、地中海原産で、種類は100種類以上にのぼります。花言葉は「美徳」「効能」。
一般的な品種はペパーミントとスペアミントです。ミントの薬効は共通していて、消化改善や鎮静効果があります。ハーブティー以外に、スキンケアや虫よけ、入浴剤としてもおすすめです。

ミントは常緑の多年草で、繁殖力がとても強いことで知られています。強い植物のため、他のハーブとの寄せ植えは避け、1つのプランターではミントだけを育てるのがおすすめです。

寒さに強いですが、乾燥には弱いです。乾燥しすぎると葉が硬くなり、枯れやすくなります。種まきでも苗でもよく育ちます。用土は保水性のある野菜用の用土がおすすめです。

直射日光を避け、明るい場所で育てるようにしましょう。水やりはたっぷり、夏場は朝と夕に1回ずつ水をあげるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ハーブは育て方や時期で香りが微妙に変化する、奥が深い植物です。ハーブの歴史的背景にも、たくさんのドラマがあります。暮らしの中にハーブを取り入れながら、古来に思いを馳せてみるのも楽しいかもしれません。

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