シュガーバインの育て方は?剪定や水耕栽培の方法も解説

5枚の葉がつくる花のようなかたち、シュガーバインは、細いツルに沿ってグリーンの花が連なっているように見える、繊細で美しい葉を持つ観葉植物です。お部屋の中にやわらかい雰囲気を添えてくれるシュガーバイン。その魅力と育て方についてまとめました。

目次

基本情報

シュガーバインは、日本にも自生しているナツヅタなど、ツタ属を親とする園芸品種。ブドウの葉を思わせる、ギザギザと切れ込みの入った葉が特徴的です。葉1枚の長さは1.5~3cm程と小さく、葉は5枚1組となって、手のひらのように広がります。 “シュガーバイン=甘いツタ”を表す名前は、葉の付け根部分に蜜のような半透明の粒をつけることに由来しています。

シュガーバインは、ツルから巻きヒゲを伸ばし、他の植物に巻きつくようにして生長します。鉢上に盛り上がるように葉を茂らせ、鉢の縁からこぼれて垂れ下がるように育つため、ハンギング仕立てにすると枝垂れたきれいな姿で楽しむことが出来ます。

明るいグリーンの葉を持ち、ナチュラルテイストに合う雰囲気で知られていますが、比較的どんなインテリアとも相性のいい観葉植物です。

稀ともいわれていますが、充分な日光を浴びて、適温の状態が続くことで花がつけることがあります。開花時期は3~6月頃。花はピンクや赤色で、小さな花が集まりボール状になって咲きます。

シュガーバインの花言葉は「すこやか」。きれいな緑を通年楽しめること、丈夫にすくすくと育つ姿にちなんだ花言葉です。

シュガーバインの育て方

日当たりと環境

風通しがよく、明るい場所でよく育ちます。屋外に出す場合は、明るい日陰に置いてあげましょう。直射日光に当たると、葉が乾燥し葉焼けを起こしてしまうため注意が必要です。

耐陰性はありますが、まったく日の光を浴びない場所で育てると間延びし、葉が小さく、色が淡くなります。日当たりの悪い場所で育てる際は、定期的に明るい場所に出し、日光浴をさせてあげるようにしてください。

環境に馴染むまでは、生長の様子を見ながら置き場所を微調整し、合う場所を見つけてあげましょう。

寒さには比較的強く、最低5℃あれば冬越しが可能です。

用土

丈夫な性質で、土を選びません。市販の観葉植物用の培養土を使うと便利です。

水やり

シュガーバインは葉が薄く、水切れに弱い傾向にあります。水は、表面の土が乾燥したらたっぷりと与えるようにしましょう。春~秋は1日1~2回程度、冬場は1~2週間に1回程度が目安です。葉の乾燥予防のため、通年霧吹きを使った葉水をしてあげるとツヤを保てます。

水のやりすぎは根腐れの原因にもなるため、水をあげるときは土が乾いたかどうかを確認してからにしましょう。

剪定

順調に育っている株でも、長く育てていると、樹形が崩れてきます。ツルがだらしなく伸びたり、下葉が落ちてスカスカになったり。剪定をすると、切った場所から新しい芽が伸びてきますので、適宜ハサミを入れて見た目のバランスを保ってあげるようにしましょう。

伸びすぎたツルは、株元付近の元気な葉を残し、その上で短く切るようにします。下葉が落ちて先端にしか葉がなくなったツルも、根元から節を2つ程残して切り落としましょう。脇芽は節から出てきます。短く切り戻すことで、新しい芽が育つのを助けることが出来ます。

枯れた葉やツルは、そのまま放置しておくとカビが発生する原因になります。見つけ次第取り除いてあげるようにしましょう。

増やし方

剪定で切り落としたツルは、挿し木にして株を増やすことが出来ます。切ったツルの先端部分、葉が2~3枚ついた節の1~2cm下でカットし、挿し穂として使います。湿らせた土に挿し、根が張るまで明るい日陰に置いて管理しましょう。芽が伸び始めたら、根が定着したサインです。芽の先端を切り落とし、脇芽が出るようにすると、葉が茂ってこんもりした樹形に育てることが出来ます。

シュガーバインは水耕栽培も◎

繁殖力の強いシュガーバインは、水耕栽培でも簡単に育てることが出来ます。土を使わずに育てられる上、ガラス容器などを使うとインテリア性も高くおしゃれに飾れます。

切ったシュガーバインのツルをただ水に浸しておくだけ。日光が容器にあたってしまうと根が出にくいため、明るい日陰で管理するのがおすすめです。根が出たら、そのまま育ててみましょう。

ハイドロカルチャーもおすすめです。茶色いハイドロボール(粘土質・粒状の人工土)が用いられることが多いですが、色や形状もバリエーションが増えています。ボール状・砂状・ゼリー状など、カラフルなハイドロカルチャーを自作してみるのも楽しいです。

まとめ

シュガーバインは、繊細な見た目とは裏腹に、意外と丈夫な性質を持っています。根がしっかり生きてれば、多少弱ってしまってもまた新芽が出てきます。鉢植えから水栽培、ハンギングなど、長く育てて増やしながら、さまざまな飾り方をしてみるのもおすすめです。

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