花言葉には、あたたかく優しい人柄をあらわすような花言葉がたくさんつけられています。「思いやり」の花言葉を持つ植物たちを集めました。日頃のちょっとしたプレゼントとして贈るのもいいかもしれませんね。
花言葉「思いやり」の植物たち
チューリップ
花の時期:3~5月
色バリエーション:赤・白・ピンク・黄・紫
春に咲く球根植物のひとつ、チューリップ。シンプルな一重咲き以外に、豪華な八重咲きやグラデーションの花色のものなど、見た目にも楽しい種類がたくさんあります。
チューリップ全般に共通する花言葉は「思いやり」「博愛」。
花言葉は、ある美しい女性と3人の騎士の物語に由来します。女性は、3人の騎士たちに求婚され、それぞれの家宝である王冠・剣・黄金を贈られました。1人を選べず悩んだ女性は、花の女神・フローラに、姿を花に変えてほしいと願い出ます。聞き届けたフローラは、女性をチューリップに変えました。チューリップの花は王冠、葉は剣、球根は黄金を表した姿だといわれています。
花に変わりたいと願った女性の、騎士たちへの思いにちなんで花言葉がつけられたとのことです。
ポピー(ヒナゲシ)
花の時期:4~6月
色バリエーション:赤・白・黄
あざやかな花びらをひらひらとつけるポピー。種を広く飛ばしてあちこちで花を咲かせる、丈夫でたくましい花です。別名ヒナゲシ・コクリコとも呼ばれています。
花言葉は、「思いやり」「いたわり」「慰め」。英語では「oblivion(忘却)」「sleep(眠り)」「imagination(想像力)」という花言葉がつけられています。
ポピーの茎から出る白い液には、鎮痛・鎮静作用があります。花言葉の多くは、ポピーの薬効に由来するものが多いようです。ギリシャ神話にも登場し、ポピーが女神の心の慰めになる逸話があります。
アルメリア
花の時期:3~5月
色バリエーション:赤・ピンク・白
小さな花がボール状に丸まって咲く、かわいらしいアルメリア。花の名前は、ケルト語で“Armeria=海に近い”が語源。海沿いに自生していることにちなんだ名前です。髪飾りのかんざしに似ていることから、ハマカンザシ(浜簪)という和名がつけられています。
花言葉は、「思いやり」「共感」「同情」。英語でも「sympathy(思いやり・同情・共感)」と、花言葉は共通です。小さな花たちが集まり、助け合うように咲いていることからついた花言葉だといわれています。
ミモザ(アカシア)
花の時期:2〜4月
色バリエーション:黄
ふわふわとした小さな花を枝いっぱいにつけるミモザ。ビビットな黄色とシルバーグリーンの葉のコントラストがきれいな花木です。発色のいい花にちなんだカクテル・ミモザは、オレンジジュースをシャンパンで割ったもの。フランスの上級階級の人たちから火が付き、“この世で一番贅沢で美味しいオレンジジュース”として世界中で愛されるカクテルになりました。
ミモザは、海外で「sensitivity(感受性・思いやり)」の花言葉がつけられています。日本での花言葉は「秘密の恋」「友情」です。
人柄をあらわす花言葉の花たち
サボテン …「暖かい心」
花の時期:周年
色バリエーション:赤・ピンク・白・黄・オレンジ
育てやすい多肉植物として人気のサボテン。独特の樹形やトゲだけでなく、カラフルな花が楽しめる観葉植物としても人気です。代表的な種類は、シャコバサボテン・クジャクサボテン・カニバサボテンなど。
サボテン全般に共通する花言葉は、「暖かい心」「枯れない愛」「燃える心」「偉大」です。
花言葉は、過酷な環境でたくましく育つ姿や、荒れ地の中で鮮やかな花をつけることに由来したものだといわれています。
カランコエ …「おおらかな心」
花の時期 :11〜5月
色バリエーション:赤・ピンク・白・黄・オレンジ
丸みのある小さな花をたくさん咲かせるカランコエは、多肉植物の一種です。株を覆うように、花をたくさん茂らせます。
カランコエの花言葉は、他に「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」「あなたを守る」という言葉があります。カランコエの花が、星のかたちに見えること、釣り鐘状の花が幸せを知らせるベルに見えることに由来した花言葉だといわれています。英語では「popularity(人気・人望)」という花言葉も持っています。
まとめ
「思いやり」など、あたたかい花言葉を持つ花には、暖色系が多いと思いませんか。花の色や咲く姿に由来した花言葉は、イメージしやすく、記憶に残りやすいものかもしれません。花言葉の由来や歴史には、興味深いエピソードがたくさん隠れています。花言葉を知ることで、お花への理解や親近感がさらに深まりますね。