ネモフィラの花言葉

爽やかな空色で、地面をうめつくすように咲くネモフィラ。春のあかるい青空と、いちめんに広がるネモフィラの花の組み合わせは圧巻の景色。開花時期には、茨城県の国営ひたち海浜公園を始め、全国各地で、ネモフィラの名所がにぎわいます。

とぎれなく可憐な花を見せてくれるネモフィラには、どのような花言葉がつけられているのでしょうか。

目次

基本情報

ネモフィラは、ムラサキ科ルリカラクサ(ネモフィラ)属に分類される1年草です。原産地は北アメリカ。乾燥気味で、肥料の少ない土壌でよく育ちます。

ネモフィラの花名は、森林周辺に自生していることに由来し、ギリシア語のネモス(nemos=森)とフィレオ(phileo=愛する)の2語からつけられています。

和名では、ルリカラクサ(瑠璃唐草)、英名ではベビーブルーアイズ(baby blue eyes=赤ちゃんの瞳)と呼ばれています。

ネモフィラの花

開花時期は3~5月です。花色は鮮やかなブルーが知られていますが、ほかに白や、黒に近いパープルで咲きます。草丈は10~20cmほどとあまり高くはならず、細かく枝分かれながら横方向に伸びるほふく性の植物です。1株でもボリューム感が出ますが、株を複数植えると、満開時はさらに見応えが増します。

ガーデニング向きで、グラウンドカバーや花壇の寄せ植えの他、鉢植えにしてハンギングにすると垂れ下がるように咲く花姿を楽しむことが出来ます。

ネモフィラの花言葉

「清々しい心」

ネモフィラの青い花色に由来した花言葉です。ネモフィラが咲きほこる様は、青い絨毯を敷き詰めたようだと表現されることが多々あります。爽やかで清潔感のある花色は、清々しい気持ちにさせてくれます。

「どこでも成功」

ネモフィラは、原産地である北アメリカからヨーロッパへ伝わった際、新しい土地でも人々を魅了し、しっかり根付いていきました。日当たりと水はけのよい場所ならどこでも根付きやすい性質と、どこに行っても愛されるかわいらしさからついた花言葉だといわれています。

英語の花言葉でも「success everywhere(どこでも成功)」という言葉がつけられています。

「可憐」

ネモフィラの花姿をシンプルに言い表した花言葉です。低いところで小さい花が群れて咲く様子には、控えめな愛らしさが感じられます。

「荘厳」

荘厳とは、重々しく厳かなさま、またその雰囲気から気持ちが引き締まる様子を表す言葉です。神秘的な空間に対して用いられることもあります。群生して、空の青と溶け合うように咲くネモフィラには、荘厳な趣が感じられます。

「あなたを許す」

ギリシャ神話の悲恋に由来した花言葉だといわれています。

はるか昔、ネモフィラという女性に、思いを寄せ合う男性がいました。彼は「彼女と結ばれるなら死んでもいい」と神へ誓っていたため、2人が結ばれると誓いのとおり死んでしまいました。

取り残されたネモフィラは、彼を追って冥界の門まで行き、「夫に合わせてほしい」と懇願しましたが、死者しか通れないきまりのため、会うことは叶いませんでした。泣き崩れるネモフィラを哀れに思った神・プルトンは、彼女を一輪の青い花に変えたといわれています。

ネモフィラが、理不尽に先立った夫を許したのか、プルトンがネモフィラを許したのか。「誰を」許したのか、解釈が分かれている花言葉です。

ムラサキ科の花言葉

ワスレナグサ

花言葉は:「真実の愛」「私を忘れないで」

青い小花が集まるようにして咲くワスレナグサ。本来は多年草ですが、暑さに弱いため、1年草として扱われています。

花言葉には、中世ドイツの悲恋が込められています。ドナウ川のほとりを、騎士・ルドルフと恋人のベルタが散策していました。ベルタが見つけた岸辺の花を摘もうと、ルドルフが岸を降りたところ、誤って川に落ちて流されてしまいます。ルドルフは、摘んだ花を岸に投げ、ベルタに「Vergiss-mein-nicht!(私を忘れないで)」という言葉を残して亡くなってしまいました。

残されたベルタが、思い出として生涯この花を身につけていたことから生まれた花言葉だということです。

ボリジ(スターフラワー)

花言葉:「心変わり」「勇気」「保護」「愁いを忘れる」

透明感のある青色と、星形の花が印象的な植物です。聖母・マリアの青い衣を描くときに使われたことから「マドンナ・ブルー」とも呼ばれています。白い毛に覆われた葉や茎と、キュウリのような香りも特徴です。ハーブや薬草として古来使われてきた歴史を持ち、現在もエディブルフラワーとして用いられています。

ボリジの花は、咲き始めはピンク色、しだいに涼しげな青色に変わります。アジサイ同様、土壌の性質によって花色が変わることから「心変わり」の花言葉がついたといわれています。

まとめ

青い色を持つ花は、明るい気持ちにさせてくれる反面、きれいであればあるほど、切なさや悲しさとも結びつきやすい色なのかもしれません。花言葉は、たいていポジディブとネガティブな要素が両方つけられていることが多いです。どちらもあると知った上で、良い面に注目するようにしたいですね。

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