サルビアの花言葉

印象的な濃い赤で咲くサルビア。花壇や歩道の植え込みに用いられる定番の花のひとつでもあります。小さい頃、花を摘んで蜜を吸ったことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。サルビアの仲間には、花を楽しむ園芸品種だけでなく、薬用ハーブの側面も。意外性を秘めたサルビア、その花言葉や特徴についてまとめてみました。

目次

サルビアの基本情報

サルビアは、シソ科サルビア属(アキギリ属)に分類される多年草です。原産地は北米・南米地域。サルビア属には900種ほどの品種があり、熱帯地域から亜熱帯地域に広く分布しています。

暑さに強く、開花期間が長いので、夏~秋の花壇を飾る花として親しまれています。

サルビアといえば鮮やかな赤い花で知られていますが、これはサルビア・スプレンデンスという品種です。最もポピュラーなサルビアで、ヒゴロモソウ(緋衣草)という和名がつけられています。

サルビアの花は、長い花穂で下から順に咲いていきます。花が持つのは2~3日程度ですが、花を支えるガクも鮮やかに色づいたまま残るため、花が散ったあとでも長く楽しめます。

開花時期は6月~11月。花色は、赤以外にピンクや白、紫、青色のバリエーションがあります。

セージとサルビア

料理や薬用に使われているハーブ・セージも、実はサルビアの仲間です。和名は薬用サルビア、学名はサルビア・オフィキナリス。サルビアとは花の時期が異なり、5~7月頃に、白や紫の花を咲かせます。葉は爽やかで強い香りがあり、独特のほろ苦さが特徴です。

セージには、抗酸化作用があり、古来より薬草として用いられてきた歴史を持ちます。ヨーロッパでは、家族の健康を支える役割を持つと信じられており、ことわざや言い伝えにも多く登場する植物です。

セージは肉料理に使われることが多く、ソーセージ(sausage)の語源になったといわれています。

同じグループに属する植物ではありますが、観賞用を「サルビア」、ハーブとして用いられる場合は「セージ」と呼び分けることが多いようです。

サルビアの花言葉

全般に共通する花言葉

「良い家庭」「家族愛」「尊敬」「知恵」

サルビアは、立ち上がった1本の茎を囲むようにして、下から上にたくさんの花をつけます。小さな花が集まって咲く様子が家族のように見えることから、家族・家庭にまつわる花言葉がついたといわれています。

「尊敬」「知恵」は、花の名前に由来した花言葉です。

花名サルビア(salvia)は、ラテン語の「サルバス(salvus=健康・良い状態)」が語源とされています。これは、古代ローマ時代から、サルビアが薬草として用いられたことに由来してつけられた名前です。

サルビアは、国を渡ってその名前を変化させていったといいます。

ラテン語「サルバス(salvus)」

フランス「ソージュ(sauge)」

イギリス「セージ(sage)」

英語「セージ(sage=賢人)」が元になり、花言葉の「尊敬」「知恵」につながったといわれています。

ちなみに、セージの花言葉は、「家族愛」「尊敬」。サルビアとセージは花言葉でもつながっています。

英語の花言葉

「esteem(尊敬・尊重)」

「wisdom(知恵・賢さ)」

「domestic virtue(家庭の徳)」

色別の花言葉

  • 赤いサルビア …「燃える思い」「恋情」
  • 青いサルビア …「尊敬」「知恵」「永遠にあなたのもの」
  • 紫色のサルビア …「尊敬」「賢さ」

これらは、色がもたらす印象からついた花言葉だといわれています。

赤には、情熱的な花色にちなんだ熱い思いの花言葉がついています。

青や紫の色には心を静める効果があるため、冷静な判断力で発揮される「知恵」「賢さ」につながったと解釈されています。

青いサルビアにつけられた「永遠にあなたのもの」という言葉は、初夏~秋にかけて長く花を咲かせることが由来という見方があるようです。

神秘的な力を宿すサルビア

花壇を彩り、穏やかな印象を与えてくれるサルビアですが、不思議な力を持つ植物としての顔を持っています。

幻覚が見える花

メキシコ原産種のひとつに、幻覚性サルビアと呼ばれるものがあります。限られた地域、限られた条件の中でのみ生長し、幻覚作用を引きおこす毒を含んだサルビアです。摂取することで幻聴やめまい、独特の浮遊感などの症状が現れるといわれています。かつてメキシコ原住民が宗教的儀式に使用していたとされていたといわれていますが、現在流通しているサルビアには一切含まれていない毒だということです。

占いに使われる花

中世ヨーロッパからの言い伝えとして残されている説です。サルビアには、未婚の少女たちの将来の夫を予見する力があるとされていました。他には、「悲しみを和らげる」「寿命を伸ばす」「精神力を高める」など、願い事を叶える力があると信じられていたそうです。大昔、占いやおまじないなど、サルビアは日常的に使われていたのかもしれませんね。

まとめ

家族や家庭を表す明るい花言葉を持つサルビアは、身内の方への贈り物にもおすすめです。日頃の感謝を込めて、サルビアの花を贈ってみてはいかがでしょうか。セージを使った家庭料理を振る舞ってみるのも素敵ですね。

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