ビカクシダ・ウィリンキーの育て方

“コウモリラン”の別名でも知られるビカクシダ。ユニークな葉の形は、鹿のツノや、翼を広げたコウモリなどに例えられ、それがそのまま名称になった植物です。生長するにつれて、葉姿の変化も楽しめるビカクシダにはさまざまな種類があります。中でも、特に人気の高い『ビカクシダ・ウィリンキー』についてご紹介します。

目次

ビカクシダとは?

世界の熱帯~亜熱帯に広く原生するビカクシダ。ウラボシ科ビカクシダ(コウモリラン)属に分類される多年草です。高い木にくっついて生長する着生植物の1種で、シダ類の仲間です。

特徴的なのは、たれさがるように長く広がる葉の形。長いもので1.5mくらいにまで生長するといわれています。深く切れ込みの入った形がシカの角に似ていることからビカクシダ(麋角羊歯)、翼を広げたコウモリに見えることからコウモリランと、和名がつけられています。プラティセリウムという名前でも流通しています。

ビカクシダは、役割の異なる2種類の葉を持っています。1つは、株元に張りついて覆う「貯水葉(ちょすいよう)」。もう一つは、先端に胞子嚢(ほうしのう)をつける「胞子葉(ほうしよう)」です。貯水葉は、雨水を貯めたり、落ち葉をひっかけて養分を吸収したりするタンクのような役割。胞子葉は、胞子を飛ばして仲間を増やす役割です。

異なった形状の葉が1つの株から生えているため、一見寄せ植えのような印象をあたえる植物です。

花言葉は、「信頼」「助け合う」「魔法」など。大木に着生することで生長する姿にちなんでついた言葉だということです。

ビカクシダ・ウィリンキーの特徴

ビカクシダには、原産国の異なるいろんな種類が存在しています。中でもビカクシダ・ウィリンキーは、赤道直下の熱帯エリアに広く分布するといわれる品種です。乾季と雨季によって、貯水葉と胞子葉の生長時期が異なる特徴があります。4~10月の乾季の間に貯水葉が、雨季にあたる11~3月までは胞子葉が大きく育ちます。

ビカクシダ・ウィリンキーは、ビカクシダ内でも大型に分類される種類です。別名はナガバビカクシダ。名前の通り、ゆったりと長く垂れ下がる胞子葉が優雅な雰囲気を醸し出します。

乾燥に強く、生育も旺盛なため、初心者の方や大型に育てたい方におすすめの品種だといわれています。鉢植えの他、ミズゴケなどでも育てられます。板に固定して壁に飾ったり、ハンギングで育てたりすると、垂れる葉をおしゃれに楽しめます。

ビカクシダ・ウィリンキーの育て方

日当たりと環境

明るく、風通しのいい日陰でよく育ちます。強い日差しには弱いため、直射日光が当たらない場所で育てるようにしましょう。室内栽培に向いていますが、暖かい季節は屋外の日陰でも育てることが出来ます。

冬場は、室内の暖かい場所で管理してください。気温変化が少なく、10℃を下回らない場所がおすすめです。窓際よりあたたかい部屋の奥側、床より高い場所が安心です。板付けやハンギングで吊るして育てる場合、過乾燥を防ぐため、エアコンやサーキュレーターの風が当たる場所は避けるようにしましょう。

水やりと湿度

鉢で育てる場合も、吊るして育てる場合も、通年、霧吹きで葉水をして空中湿度を保つようにしましょう。できれば毎日、少なくとも3日に1回程度は、葉の表裏をたっぷりとしめらせてあげましょう。

春~秋にかけての水やりは土が乾いてきたら、たっぷりとあげるようにしましょう。冬は、水やりの頻度を下げ、土は乾かし気味に管理します。

空中湿度が高い状態を好みますが、株元への水やりのし過ぎは根腐れにつながります。根元がしっかりと乾いたことを確認してから水をあげるようにしてください。

植え付ける用土

土の代わりに、ミズゴケを使った植え付け方がおすすめです。ウィリンキーは、多湿環境を好みますが、根腐れに弱い性質があります。ミズゴケは、保水性が高い上、土より衛生的に植物を育てることが出来るため、ビカクシダなど、着生植物の生育に適しています。

板への取り付け方

株が大きくなってきたら、板などに固定すると育てやすくなります。適した時期は、5~9月頃が目安。真夏の暑い時期は避けるようにしましょう。

板は基本的になんでも使うことが出来ますが、取り付けやすく穴を施してある市販のビカクシダ専用板があると安心です。水で戻したミズゴケで根を包み、テグスやワイヤーを使って板に固定することで、簡単に仕立てることが出来ます。取り付ける際は、貯水葉と胞子葉の向きを間違えないように気をつけましょう。

土ではなくミズゴケを使うことで、軽さと通気性が確保できるうえ、本来の着生植物らしい環境で育ててあげることが出来ます。取りつけ後は、1か月程度明るい日陰に置いて、しっかり根付くのを待ちましょう。

まとめ

板に付けた壁掛けやハンギングで吊るすと、長く垂れた葉が揺れてとてもきれいです。ウィリンキーは特に、細かい産毛に覆われた質感と、不思議な形で生長する葉が、角度によってさまざまな表情を見せてくれる品種です。空中に浮かぶ翼のような葉を、ぜひ楽しんでみてください。

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