タンポポの花言葉

春の野原を彩る代表格、タンポポ。生命力あふれるタンポポは、公園や野原だけでなく、アスファルトの割れ目などからも芽を出して、健気に花を咲かせます。いつでもそばで咲いているような、なじみ深いタンポポには、どのような花言葉が込められているのでしょうか。

目次

タンポポとは?

黄色い花とロゼット状に地面に広がるぎざぎざの葉。タンポポは、キク科タンポポ属に分類される多年草です。北半球に広く分布する野草の1種で、その種類は約2,000種にのぼるといわれています。

花の形は良く似ていますが、日本国内では、大きく分けて2種類のタンポポがよく見られます。

ニホンタンポポ

古くから日本で自生している在来種の総称です。その中でもさらに「カントウタンポポ」「カンサイタンポポ」「シロバナタンポポ」など、品種がわかれています。

セイヨウタンポポ

ヨーロッパ原産の帰化植物をセイヨウタンポポと呼びわけています。

ニホンタンポポとセイヨウタンポポとの大きな違いは、花の裏側です。花首を支える緑の部分、総苞(そうほう)がきっちり閉じているのがニホンタンポポ。総苞が反ってカールしているのがセイヨウタンポポです。

開花時期も異なります。ニホンタンポポの開花時期は春先の3~4月に最盛期を迎えますが、セイヨウタンポポは夏でも花を咲かせます。

花名の由来

和名では、『蒲公英』という漢字を使うタンポポ。花名の由来には諸説あるようです。

タンポポは江戸時代、日本伝統楽器の一つ・鼓に例えられ、ツヅミグサ(鼓草)と呼ばれていました。鼓を叩く『タン』『ポポ』という擬音語が元となり、タンポポと呼ばれるようになったといわれています。

英語では『ダンデライオン(Dandelion)』。フランス語で“ライオンの歯”を意味する『dent-de-lion』が語源ともいわれます。タンポポのギザギザした葉が、ライオンの牙に似ていることにちなんでつけられた花名だということです。

タンポポの花数はいくつ?

たくさんの花びらが寄り集まって咲いているように見えるタンポポですが、細い花びら状のもの1つ1つが、実は花。タンポポは、ごく小さく細い花を、一つの花首に200個前後つけて咲き誇ります。

タンポポの綿毛を思い浮かべてみてください。綿毛1本1本の根元には、ひとつずつタネがついているのがわかります。小さなタンポポには、独立したそれぞれの花がぎゅっと集まって咲いているのです。

タンポポ全般の花言葉

「愛の神託」「神託」

『神託=神様のお告げ』を意味する言葉です。タンポポは古来、恋や吉凶の占いに使われていたといいます。用いられたのは、花びらではなくタンポポの綿毛でした。

綿毛に向かって息を吹いて、すべての綿毛を飛ばすことが出来れば「愛されている」、わずかに残れば「心離れの気配あり」、たくさん残ったら「相手からは無関心」といったように、想い人の気持ちを占うアイテムとして人気だったようです。ヨーロッパでは、「好き」「嫌い」「好き」…と交互に唱えながら綿毛を吹き、最後の綿毛がどちらかになるかで、占いをしていたといいます。

花言葉の「愛の神託」「神託」は、こういった占いに使われたことに由来した言葉だといわれています。

「思わせぶり」

こちらも、綿毛を使った占いが元になった花言葉のようです。息の吹き加減、占う方のさじ加減で結果が変わる曖昧さや気まぐれさからつけられた花言葉だということです。

「別離」「別れ」

タンポポの綿毛につけられた花言葉です。たくさんの綿毛が、風に乗って飛び去って行く様子からついた言葉だといわれています。

「真心の愛」

はっきりとした由来が不明な花言葉です。生命力が強く、どんな環境でも花を咲かせる健気な姿にちなんだ言葉ではないかといわれています。また、太陽に向かって花を咲かせる姿を、まっすぐな恋心に例えたものという解釈もあります。

色別の花言葉

白いタンポポ …「私を探して」「私を見つめて」

日本固有種であるシロバナタンポポの花言葉です。白いタンポポは、日本の限られた場所で咲いているため、このような花言葉がついたといわれています。

ピンクのタンポポ…「あたたかみのある心」

園芸品種・モモイロタンポポの花言葉です。中心に向かって濃く染まるグラデーション状の色合いが温かみを感じさせることから生まれた花言葉のようです。

オレンジ色のタンポポ…「眼力」「めざとい」

ヨーロッパに自生するタンポポの原種、コウリンタンポポの花言葉です。英名ではhawkweed。Hawk=鷹を意味する単語ですが、花姿が力強い鷹の目に似ていることからついたといわれています。

英語の花言葉

「love’s oracle(愛の神託)」

「oracle(神託)」

「faithfulness(誠実)」

「happiness(幸福)」

日本語ととても良く似た花言葉が並びます。おそらく、英語の花言葉がベースとなって、日本語の花言葉が登場したのではないかと推察できます。

まとめ

やわらかな花色で、春を知らせてくれるタンポポ。見慣れすぎて、ものめずらしさはない花のように感じるかもしれません。ですが、きびしい冬を越え、春が来るたびに芽吹く姿は、いつ見てもたくましく、美しいものです。

あたたかくなったら、表に出て散歩をしてみましょう。ゆっくり足元を見ながら歩いていると、タンポポの健気な姿がきっと目に入る事でしょう。

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