パキポディウムの育て方

サボテンのようなトゲと、丸みを帯びたユニークなフォルムで高い人気を誇るのが塊根植物(かいこんしょくぶつ)。サボテン同様、多肉植物の仲間でもあります。武骨さと愛嬌を兼ね備えた不思議な魅力は、インテリア性も高く、見る人を惹きつけます。塊根植物の代表格のひとつ、パキポディウムについてまとめてみました。

目次

基本情報

パキポディウムは、キョウチクトウ科パキポディウム属に分類される多年草の1種です。原産地はマダガスカルや南アフリカなどの熱帯乾燥地帯です。パキポディウム(Pachypodium)は、ギリシャ語『pachys(太い)』『podos(足)』を意味し、ずんぐりとした幹が太い足のように見えることに由来した名前です。

大きな特徴は、独特のフォルムとトゲ。パキポディウムを始めとする塊根植物は、スポンジ状になった内部に水分をためこみ、根や株元がどっしりとふくらむ性質を持っています。パキポディウムは、株元が丸く肥大するもの、棒状の幹を持つもの、鋭いトゲがあるものなど、品種によって特徴もさまざまです。その個性的で愛嬌のある見た目からコレクターも多く、人気観葉植物として位置付けられています。

花と花言葉

パキポディウムは、春から初夏の時期に鮮やかな花を咲かせます。花色は種類ごとに異なりますが、黄色や白い色で咲くものが多いです。

パキポディウムにつけられた明確な花言葉はまだないようです。観葉植物として広まったのが近年だからなのか、花言葉の文化圏ではなじみが薄いせいなのか、理由は定かではありません。

ユニークな形状が人々を魅了することから「一目惚れ」という花言葉があてられていますが、アデニウムにも同じ花言葉がつけられています。また、「枯れない愛」「燃える心」「偉大」「あたたかい心」の花言葉もあり、これらはサボテンの持つ花言葉です。

花言葉は、新しい品種がつくられる際に、生産者がつけるケースも多いです。今後に注目したいところです。

パキポディウムの育て方

日当たりと環境

パキポディウムは、4〜10月頃に生長期を迎える、「夏型」に分類されます。乾燥と日光を好むため、通年日当たりのいい場所で育てます。夏でも直射日光下で育てることが出来ますが、日本の夏は、自生地と異なり、湿度も高いため、日当たりだけでなく風通しもいい場所で育てるようにしましょう。

生長期にたっぷりと陽の光を浴びると、幹がしっかりと太り、特有のフォルムを保つことが出来ます。

パキポディウムは、暑さに強いものの、寒さには弱い性質があります。10℃を下回る季節になったら室内管理に切り替えましょう。室内でも日当たりを確保しながら、3℃を下回らない場所で冬越しをさせてあげてください。

用土

水はけの良い土が適しています。多肉・サボテン専用土があると便利です。水はけが悪いと根腐れを起こしやすくなるため、軽石か赤玉土などを混ぜて使うのもおすすめです。

水やり

生長期は、土がしっかりと乾ききってから、たっぷりと水をあげるようにしましょう。土の表面が白っぽく乾き、さわっても湿り気を感じなくなったら水やりのタイミングです。パキポディウムは保水性が高いため、多少水やりを忘れてしまっても枯れることはありません。土が乾いてから2〜3日後ほど経ってからの水やりでも大丈夫です。蒸れや湿気を苦手とするため、梅雨時など、長雨に当たるのを避け、鉢は軒下へ移動させてください。暑さが過ぎた秋からは、徐々に水やりの頻度を下げ、冬は断水します。

一般的な観葉植物にくらべ、根腐れに気づきにくいのが塊根植物です。水分を必要としない季節は、水やりが害になってしまうケースが多いため、思い切って水を絶ちましょう。春になり、気温が高くなって来たら徐々に水やりを再開します。

冬越し

塊根植物は、冬越しが肝といわれます。夏型の塊根植物にとって、冬は休眠期にあたります。気温が低くなってくると、越冬に備えて葉をすべて落とすため、冬場は丸坊主の状態になります。体内の水分と養分で充分体力を温存できるため、水は絶ち、肥料もあたえないようにしてください。春になり、新芽が出てきたら、休眠期が終わるサインです。

温室同等の環境があれば、休眠させず、葉をキープしたまま冬越しをさせることも出来ます。

植え替え

2年ごとにひとまわり大きな鉢に植え替えてあげましょう。適期は春~秋です。生長はゆるやかですが、長く育てていると根がからまるようになるため、新しい鉢で根を張りなおさせてあげてください。また、長い間同じ土を使っていると、養分がなくなるだけでなく、排水性や通気性が悪くなります。株の大きさはさほど変わらなくても、土の入れ替えがてら植え替えをしてあげるようにしましょう。

まとめ

同じパキポディウムでも、トゲのあるなしや株の大きさで、印象が大きく変わります。塊根植物は寿命が長く、数十年かけてゆっくり生長をしていきます。長いお付き合いになるので、購入する際は、お気に入りの株を選んでみてくださいね。

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