多肉・塊根植物ブームによって、名前が広く知られるようになったユーフォルビア。品種は2,000種ほどともいわれています。その半数は多肉植物ですが、一年草や多年草なども多く存在しています。
幅広い株姿で楽しませてくれるユーフォルビアには、たくさんの花言葉がちりばめられています。
ユーフォルビアとは?
トウダイグサ科に分類されるユーフォルビア属。同じグループに分類され、性質の異なる品種もすべてまとめて『ユーフォルビア』と呼んでいます。一般的には多肉植物を指すことが多いようですが、いずれのユーフォルビアも、ユニークな株姿で個性を発揮しています。
花が咲くものも多く、開花時期は4~7月頃。花色は、赤・オレンジ・イエロー・白・グリーン・紫など、カラフルなバリエーションを持っています。
サボテンとの違い
多肉植物のユーフォルビアには、特徴的なトゲを持ち、サボテンと良く似た品種も多く出回っています。外観だけでは区別がつきにくいものも。
見分け方は、トゲの付け根に刺座(しざ)があるかないかです。刺座=アレオーレと呼ばれ、トゲの根元にある綿毛のようなものです。サボテンには刺座があり、ユーフォルビアにはありません。サボテンのトゲに注目すると、刺座からトゲが生えているのがわかります。ユーフォルビアには刺座がないため、根元はつるつるしています。
ユーフォルビアの花言葉
「明るく照らして」
ユーフォルビアは、和名でトウダイグサ(灯台草)と書きます。夜に光を投げる灯台が、周囲を明るく照らす様子から連想された花言葉だといわれています。
「控えめ」
花が咲く品種の多いユーフォルビアですが、花に見える部分が苞(ほう・花を包むように変形した葉)であるものがあります。花自体があまり目立たないことからついた花言葉ではないかといわれています。
品種別の花言葉
ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト
花言葉: 「君にまた会いたい」「デリケートな美」
白く繊細な花をこんもりと咲かせるダイヤモンドフロスト。開花すると、華奢な葉を持つ株を雪で覆いつくしたように見えるのが特徴です。寒さに弱いため、一年草として扱われることが多い品種です。
花言葉は外観や咲き方に由来します。古い葉や花を散らしながらも次々と咲かせる姿から、「君にまた会いたい」の花言葉が生まれたということです。
ユーフォルビア・レウコセファラ(白雪姫)
花言葉:「思慕」
ダイアモンドフロストとよく似た純白の花をつける品種です。晩秋から冬にかけて、白い小さな花の周りにほっそりとした白い苞が花びらのように開きます。
白雪姫に慕い寄る小人たちのように、白い小さな花に寄りそう苞の印象からつけられたのではないかといわれています。
ユーフォルビア・フルゲンス
花言葉:「協力を得る」
秋から冬にかけて、光沢のある小花を咲かせるフルゲンス。クリスマスの時期に出回る切り花で、アレンジを引き立てる花材として用いられることも多い花です。
由来は諸説ありますが、しなやかに弧を描いた枝と鮮やかな小花が、アレンジメントに華やかさを添えることからついた花言葉だと推察されています。
トウダイグサ科の花言葉
ミルクブッシュ
花言葉: 「穏やかな性格」
細長い多肉質の枝を持ち、葉が茂らない観葉植物として知られるミルクブッシュ。細い枝だけでつくられるアートのようなフォルムが海のサンゴにも例えられ、別名「アオサンゴ」「ミドリサンゴ」と呼ばれています。
環境が大きく異なることから、日本で咲かせるのは難しいようですが、原産地では、1年中黄色い小さな花を茎の先に開花させるといいます。
ポインセチア
花言葉:「私の心は燃えている」「清純」「永遠の命」
赤い苞葉とグリーンの葉の鮮やかなコントラストから、クリスマスフラワーと呼ばれるポインセチア。真紅に染まった部分は、花ではなく、苞葉(ほうよう)と呼ばれる葉です。色づいた苞葉は、一般的な花よりも長く楽しむことが出来ます。
原産地メキシコでは、赤=清純のイメージカラーとして認知されているため、「清純」の花言葉を持ちます。ポインセチアは、キリスト教に深い縁を持つ植物で、他にも逸話を元にした花言葉が複数つけられています。
クロトン
花言葉: 「妖艶」「艶っぽい」
カラフルな葉色と、形の変化が魅力的なクロトン。カラーリーフとも呼ばれ、トロピカルな雰囲気を演出してくれる植物としても知られています。和名ではヘンヨウボク(変葉木)。 クロトンは、房状に小さな粒状のつぼみをつけ、咲いた姿は開いた花火のような形をしています。
色鮮やかで光沢のある葉から「妖艶」、「艶っぽい」の花言葉がついたといわれています。
まとめ
品種が多い分、ユーフォルビアには花言葉もたくさんつけられています。花や葉の特徴をうたったものが多いので、名前と花言葉を合わせて覚えやすいかもしれませんね。
さまざまな姿で、私たちの目を楽しませてくれるユーフォルビアの仲間たち。花言葉のバリエーションにも注目したいところです。