雨あがりに咲く花・ゼフィランサスの育て方

暑い日がつづいた後、たっぷりの雨を吸って花をつけるゼフィランサス。雨上がりに一斉に花を咲かせるため、別名では『レインリリー』とも呼ばれています。

すっきりとした花姿を保ちながら生長する姿は、夏の暑い盛りのなかで、涼やかな印象を与えてくれます。丈夫で育てやすい球根植物・ゼフィランサスの育て方をご紹介します。

目次

基本情報

ゼフィランサスは、ヒガンバナ科タマスダレ(ゼフィランサス)属に分類される多年草です。原産地はアメリカや西インド諸島。高い気温と乾燥した土地に自生し、雨が降ると一気に花芽を生長させるため、短期間でたくさんの花を咲かせる性質があります。

ゼフィランサスの球根には、春咲き、夏咲き、秋咲きと、開花時期が異なる品種があり、5月下旬~10月頃まで楽しむことが出来ます。花は、長く伸ばした花茎の先に、6枚の花びらをろうと状につけ、上向きに開きます。花の大きさは3~8cmほど。花色には白、ピンク、黄、オレンジなどのバリエーションがあります。

最も流通しているのが純白の花をつけるタマスダレ、ピンク色で咲くサフランモドキです。ゼフィランサスと近縁種のハブランサスも人気です。

ゼフィランサスの育て方

日当たりと環境

鉢植え・地植えともに水はけがよく、日当たりのよい場所でよく育ちます。耐陰性もあるため、半日程度日が陰る場所でも育てることが出来ます。耐暑性に優れ、日本の高温多湿環境でも生長します。

寒さには比較的強いものの、耐寒性は品種によって異なります。特に寒さに強い品種はタマスダレです。常緑のままで冬越し出来るうえ、よく増える性質があります。寒さにやや弱い品種は、屋外での冬越しには対策をしてあげましょう。地植えであれば、株元に腐葉土やワラなどでマルチングをして冬を越すのがおすすめです。鉢植えで育てる場合は、冬場は室内管理に切り替えるか、防寒シートで覆い、乾燥した冷たい風に当たらない場所に移して育てるのが安心です。

植え付け

球根を植える時期は、3~4月ぐらいが適期です。鉢植えで育てる場合は、4号鉢に5球程度を目安に植えていきましょう。次々と花が咲きますが、開花時期は短いため、やや間隔を狭く植えておくと花が途切れず楽しめます。

球根同士の間隔は、約3cm空けて植え付けましょう。植える際は、浅めに植えることを心がけます。深さ3~5cm程が目安です。

用土

水はけがよく、通気性のいい環境を好みます。市販の草花用培養土でよく育ちます。自宅でブレンドする場合は、赤玉土と腐葉土を7:3程度、もしくは6:3にして軽石を足すと、水はけと水持ちのバランスが取りやすくなります。

水やり

ゼフィランサスは、雨がたくさん降った後に花を咲かせるという特徴があります。水やりは「乾かす」と「湿らせる」のメリハリを意識すると、上手に花を咲かせることが出来ます。生長期にあたる夏場は、充分な日光と水分が確保できると、花付きがよくなります。

地植えする場合は、基本的に自然の降雨のみで育ちますが、雨の降らない日が続くようであれば、時々水をあげるようにしましょう。鉢植えは、土がしっかり乾いたことを確認してから、たっぷりと水をあげるようにしてください。

湿り気が強すぎると根腐れしやすく、花が咲きにくくなります。水やりのペースをつかむまでは、土の乾き具合と株の様子を見ながら日々の水やりをしてみてください。

花後の管理

ゼフィランサスは、開花後にタネをつけます。タネがつくと養分を取られて次の花が咲きにくくなるため、小まめに花がら摘みをして、タネをつけないようにしましょう。

ゼフィランサスは、タネからも増やせます。ですが、タネが球根に育つまでに数年かかるため、あまり一般的な増やし方ではないようです。

植え替えと増やし方

ゼフィランサスの球根は、前年の根が機能しているあいだに新しい根を増やし、生長させていきます。そのため、こまめな植え替えは不要です。数年間は、同じ場所に植えたままにした方がよく育ちます。長く育てているうちに、根が増えて窮屈になり、花付きが鈍ってきます。植え替えは3~4年に一度、もしくは花がつきにくくなった頃が目安です。

開花を迎える前に済ませるため、株分けや植え替えは3~4月頃に行うようにしましょう。球根は、葉をつけたまま掘り上げます。土から出す際は、球根に傷をつけないように優しく扱うようにします。掘り上げたら、1株あたり4~5球を目安に株を分けます。植え付け同様、間隔は狭めに、土は浅めに植えましょう。株分け時は、新しい用土に植えるようにしてください。

まとめ

細い花茎の先に、整った形の花を咲かせるゼフィランサスは、きれいに開いた花火のような美しさがあります。線が細く、華奢な印象を受けますが、高温多湿の環境でも負けないたくましさで、私たちの目を楽しませてくれます。

球根植物のいいところは、タネよりも管理しやすく、増やしやすいところです。色味の異なるゼフィランサスを並べて、たくさんの花を咲かせてみるのもおすすめです。

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