観葉植物にキノコが!?知らないと繰り返す発生原因と対処法とは?

長く植物を育てていると、なぜか突然キノコが生えてくることがあります。どこからきたのか、なぜ生えてきたのかは謎です。取っても取っても生えてくるキノコは、少しかわいいですが、だいぶやっかいです。そんなキノコの発生原因と再発防止の対処法をご紹介していきます。

目次

キノコはどこからやってくる?

そもそも、キノコはどういうところに生えているでしょうか。キノコの自生箇所には、木の切り株や、腐りかけて倒れた木、落ち葉の積み重なった日陰、水辺などが挙げられます。

共通しているのは「湿っている」「日の当たらない」場所であるということ。

そして、キノコは何もないところからは生えません。胞子が必要です。

自宅の植木鉢にキノコが生えた場合、考えられることとしては

(1)購入した土の中にキノコの胞子が入っていた

(2)室外に置いた植木鉢にキノコの胞子が飛んできた

のいずれかになります。

キノコの胞子は、風に乗ってベランダや窓にも届きます。飛んでくるのは珍しい事ではありませんし、胞子が入っていたとしても必ずキノコが生えるとは限りません。

胞子のついた植木鉢の通気性が悪く、湿気がこもっていた場合、キノコが生える条件が揃ってしまうのです。キノコが生えると、観葉植物の景観を損なうだけでなく、ペットや小さいお子様が誤って口に入れてしまう可能性があるため要注意です。

キノコが生えた場合の対処法

表面に生えたキノコを取り除いても、しばらく経つとすぐまた生えてきます。キノコが育つ環境が揃ってしまった場合、対処をしなければ同じことを繰り返します。キノコは放置すると、それ自体も胞子を発するようになります。では、どう対処したらいいのでしょうか?

土を日干しにする

中の湿気を抜くため、土を日干しする方法です。植木鉢から植物を抜き、内部の土を広げたビニールやブルーシートの上にまいて薄く広げます。土は一旦カラカラになるまで太陽の光に当てましょう。

植物本体の根元にも、キノコの胞子がついている可能性が高いです。株の根元をしっかり持って、根についている土も払い落とします。無理に根をほぐしたり、強く土を払ったりすると、根を傷つける要因になりますので、出来るだけ優しく扱いましょう。日干しのあいだ、萎れるのが心配であれば、水を張ったバケツに根をつけておいてもOKです。

植木鉢の内側もよく乾燥させます。こびりついた土をきれいに払い、広げた土と一緒に日干ししましょう。

日干しが充分出来たら、再度植物を植えます。鉢の底に石を敷き、通気性を確保します。土と植物を元に戻したら、鉢底からあふれるくらいに水をやりましょう。そのまま1週間ほど様子を見ます。キノコが生えてこなければ効果ありです。

土の消毒

薬剤を使わず、熱で土を消毒する方法です。①と同様に鉢から土を抜き、黒いビニールのゴミ袋に入れます。ビニール袋の中で土を薄く広げ、袋を直射日光の元で放置します。たまに袋を裏返し、まんべんなく熱が行き渡るようにします。コンクリートの上だとなお効果的です。

①と異なるのは、土を乾燥させるのではなく、熱を加えるのが目的という点です。この方法によって、内部に残るキノコの胞子や菌を消し、再発しにくい土に仕上げることが可能です。

再発させない育て方

キノコが好む環境をおさらいしてみましょう。

「湿っている」「日の当たらない」場所でした。

植木鉢の内部に湿気が長くこもっている状態は、キノコ発生だけでなく、カビや虫も招きやすくなります。以下のポイントを押さえて、観葉植物にとって快適な環境をキープしましょう。

水やりは適度に

多すぎる水やりは、植物にとってダメージになります。水やりのタイミングは、土の表面が乾いてからでOKです。あげる際は、鉢の底から水があふれてくるくらいにたっぷりあげます。頻度は、冬場は週1回程度、夏場は1~2日置きで充分です。また、受け皿に水がたまっていると内側の湿気が逃げ場を失うため、必ず捨てるようにしましょう。

鉢底石は必要

植木鉢の底に敷く鉢底石。なくても植物は育ちますが、通気性をよくするために入れてあげた方がいいでしょう。鉢底石があることで、鉢内の水はけがよくなり、湿気がこもりすぎるのを防ぐことが出来ます。

風通しのいいところで育てる

室内で植物を育てる場合、なるべく風通しのいい場所に置いてあげましょう。難しい場合は、週1回程度はベランダに出し、日光浴がてら自然の風に当ててあげるのがおすすめです。キノコの胞子がまた飛んできたとしても、条件が揃わなければキノコは生えません。

余談ですが、同じ風でも、たいていの観葉植物はエアコンの風が直接当たるのを好みません。葉が乾燥し、別の不調を招く原因になりますので、室内の置く場合は配慮してあげてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

キノコが生えると、自分の世話がよくなかったのだろうかと思う方もいらっしゃるかもしれません。キノコの胞子は不可避ですが、発生しやすい環境をつくらないようにすることは可能です。観葉植物にとって快適な環境をつくってあげることが、キノコ連鎖を断ち切る有効な防止策となります。

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