「永遠の愛」の花言葉を持つ植物

花はそれぞれ、気持ちを表現する花言葉を持っています。花言葉の数々は、海外から伝わったものと、日本独自の表現が入り交じり、感受性豊かな世界観を見せてくれます。色ごとに変わる意味合いも、なぜその言葉があてられたのか、予測がつかず興味深いものばかり。あふれるほどの花言葉の中から、今回は「永遠の愛」の意味を持つ花をまとめてみました。

目次

「永遠の愛」を表す花

キキョウ

花の時期:6~10月

色バリエーション:紫・ピンク・白

青紫色で凛とした花姿のキキョウは、日本で古くから親しまれている花のひとつです。万葉集では、秋の七草のひとつとしてキキョウが登場しており、古来より人の目を惹きつける花だったことが伺えます。丈夫で、暑さ寒さに強いキキョウは、庭を彩る花として現代でも園芸家に人気の高い花です。

キキョウの花言葉は、「永遠の愛」「深い愛情」。静かな情熱をたたえた美しさを表すような言葉です。

アイビー

花の時期:通年

色バリエーション:グリーン1色・斑入りなど

垂れ下がるツルに、つややかに茂る葉がきれいなアイビー。生育も旺盛で、年間を通して育てやすいため、観葉植物としても、ガーデニングの寄せ植えとしても出番の多い植物です。ヘデラ・キヅタの名称でも流通しています。

「永遠の愛」の花言葉にあやかり、ウエディングシーンの装飾にも用いられることが多いです。西洋の花言葉には「結婚」「夫婦愛」「友情」などがあります。

チューリップ

花の時期:3~5月

色バリエーション:赤・ピンク・黄色・白・紫

鮮やかな色で咲く春の花、チューリップ。切り花だけでなく、鉢植えや水耕栽培など、楽しみ方もいろいろです。

チューリップ共通の花言葉は「思いやり」です。赤いチューリップには「愛の告白」という花言葉がつけられていますが、西洋の花言葉では「永遠の愛(eternal love)」「ロマンチックな愛(romantic love)」など、情熱的な意味のこもった言葉が連なっています。
同じチューリップでも、紫色は「不滅の愛」の花言葉を持ちます。チューリップは色ごとに、愛情を表現するさまざまな花言葉を持っています。

サザンカ(山茶花)

花の時期:10~12月

色バリエーション:白・ピンク・赤

色味の少ない秋から冬にかけて、ひときわ鮮やかに咲くサザンカ。生垣や庭木として馴染みのあるサザンカは、ツバキの仲間で、日本の固有種でもあります。深い緑の葉とボリュームのある花は、暖かい季節に咲く花々の軽やかさとは異なり、どっしり腰を据えたような美しい存在感が魅力です。
サザンカ全般の花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」。ピンクのサザンカには「永遠の愛」という花言葉がつけられています。

「永遠の愛」に近しい花言葉をもつもの

スターチス … 「変わらぬ心」「永遠に変わらない」

生花だけでなく、ドライフラワーとしても人気のスターチス。花持ちがよく、程良いボリュームがあるため、ブーケやスワッグにも使いやすい花です。濃い紫色がポピュラーですが、ピンクや白、ピンク、黄色など、明るく発色の良いバリエーションがあります。

青いヒヤシンス … 「変わらぬ愛」

水栽培で育てられる球根として馴染みのあるヒヤシンス。春先に鮮やかでいい香りの花を咲かせます。花が終わった後も、球根をケアしておくと、翌年もまた楽しませてくれます。

赤・白・青・黄色とそれぞれ花言葉は異なりますが、青いヒヤシンスには「変わらぬ愛」という花言葉がつけられています。ヒヤシンス全体に共通する花言葉は、「スポーツ」「遊び」「悲しみを超えた愛」です。

ゴデチア … 「変わらぬ愛」

きれいな紙細工のような、薄くひらひらした花びらが印象的なゴデチア。旬は初夏~夏、イロマツヨイグサ(色待宵草)という和名でも知られています。
ゴデチア全般を表す花言葉は、「変わらぬ愛」「お慕いいたします」。春から夏に季節が移っていっても、変わらずに咲き続ける姿に由来するといわれています。

マーガレット … 「真実の愛」

春先にいっせいに可憐な花をひらくマーガレット。白い花が知られていますが、他にピンクや黄色、オレンジなど、春らしい色合いの仲間を持ちます。ギリシャ語で“真珠”を意味するマルガリーテス(margarites)が花の名前の由来だといわれています。

マーガレットには、他に「恋占い」という花言葉もあります。好き、嫌い、好き…と花びらをちぎる花占いに使われた花は、もしかしたらマーガレットだったかもしれません。

サボテン … 「枯れない愛」

多肉植物のサボテン。長く大切に育てていると、オレンジやピンクなど、目を惹くきれいな発色の花をつけてくれることも多い観葉植物です。

樹形を鑑賞するサボテンにも花言葉があります。「枯れない愛」という花言葉は、サボテン自身の丈夫な性質を表しているような言葉です。他にも、「燃える心」「偉大」「温かい心」と、安定感のある優しい花言葉を持っています。

まとめ

花言葉にはそれぞれ由来があり、掘り下げていくととても興味深いものがありますね。日本の花言葉も、西洋の花言葉も、恋愛の感情を表す言葉が豊富です。花で愛情を伝えたいと思うロマンチックさは、古来から万国共通の性質だったのかもしれません。

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