なにかに挑戦したいとき、クリアしたい問題があるとき。自分を後押ししてくれるものが欲しくなりますよね。「勝利」の花言葉の植物にあやかって、前向きなパワーをもらってみてはいかがでしょうか。
「勝利」のメッセージを持つ植物
パキラ
花の時期:6~7月
色バリエーション:黄
手のひらを広げたようなかたちの葉を次々と茂らせるパキラ。幹をみつあみに仕立てたものやハイドロカルチャーなども販売されており、インテリア性が高いだけでなく、丈夫で育てやすい観葉植物として人気です。
パキラは、幹の根元が太くふくらんでいる特徴があります。挿し木で簡単に増やせますが、増やした株には幹の特徴が受け継がれません。
別名カイエンナッツ、金をもたらす幸運な木ということで「発財樹(Money tree)」とも呼ばれます。
花言葉は「勝利」「快活」。
次々と新芽を出すこと、パキラの強い生命力に由来した花言葉だといわれています。
ゲッケイジュ(月桂樹)
花の時期:4~5月
色バリエーション:黄
香辛料のローリエ。お料理で馴染みのある葉ですが、これはゲッケイジュの葉を乾燥させたもの。ゲッケイジュは、つややかな葉が美しいクスノキの仲間で、鑑賞用としても人気があります。環境への順応性が高く、暑さ寒さに強い性質があります。剪定した葉を使って、リースや入浴剤など、香りを楽しむ使い方が出来るのも魅力のひとつです。
ゲッケイジュの花言葉は、「勝利」「栄誉」「栄光」。
英語でも同様「glory(栄光)」「victory(勝利)」です。
古来、勝利・栄光の象徴として、ギリシアではゲッケイジュの葉で冠(月桂冠)をつくり、優秀な者たちの頭にかぶせていました。これらに由来した花言葉だといわれています。
ゲッケイジュは黄色い花をつけますが、「裏切り」という花言葉が別につけられています。キリストを裏切ったユダが黄色い衣服を身につけていたことから、“黄色=不吉・不幸”を連想する、古い西洋文化の名残によるものです。
グラジオラス
花の時期:6~10月
色バリエーション:赤・ピンク・黄・オレンジ・白・青・紫・緑
まっすぐ上に伸びる花茎に、花をグラデーション状に咲かせるグラジオラス。色展開も鮮やかな球根植物です。アヤメの仲間で、トウショウブ (唐菖蒲)や (オランダ菖蒲)とも呼ばれています。
グラジオラス (Gladiolus)=グラディウス(gladius:剣)と、ラテン語が語源です。葉の形が武器のように鋭い形をしていることから花の名前がつけられました。
花言葉は、「勝利」「密会」「用心」「思い出」「忘却」。
英語には「strength of character(人格的強さ)」「sincerity(誠実)」「preparedness(準備)」「remembrance(記憶)」という花言葉があります。
「勝利」の花言葉は、花の名前同様、戦闘のイメージからつけられたものだといわれています。
ジンチョウゲ(沈丁花)
花の時期:2~4月
色バリエーション:白(外側は紅紫)
春になると、無数の小さな花を丸く塊状につけるジンジョウゲ。花の内側は白く、外側は紅色をしているため、かたまって咲く花は繊細な模様の入った毬のようにも見えます。特徴のひとつとして香りの良さがあげられます。ジンジョウゲ(春)・クチナシ(夏)・キンモクセイ(秋)は、香り高い三大香木として挙げられます。
花言葉は、「勝利」「栄光」「不死」「不滅」「永遠」。
年間を通して緑の葉の美しさを絶やさないことに由来した言葉だといわれています。
紫のオダマキ
花の時期:5~6月
色バリエーション:白・ピンク・赤・オレンジ・黄・青・紫
鮮やかな風車のような花をつけるオダマキ。一般的に流通しているのは、セイヨウオダマキと呼ばれる品種で、カラフルな色合いや花姿が特徴的です。麻糸を巻くために使われていた苧環(オダマキ)に似ていることから、花の名前がつけられました。糸繰草(イトクリソウ)という別名も持っています。
紫色のオダマキには、「勝利への決意」という花言葉があります。かつてヨーロッパでオダマキは、ライオンが食べることからライオンソウと呼ばれていました。オダマキには特別な強い力があるとされ、人が手に葉をこすりつけるだけで勇気が出ると信じられていたという逸話に由来しています。
リンドウ
花の時期:9~10月
色バリエーション:青紫
薄青いツリガネ状の花を咲かせるリンドウ。涼し気で落ち着いた色合いが花茎いっぱいに広がる様子は、暑かった夏が終わり、秋の到来を知らせてくれます。リンドウには消化促進の効能があり、古来より漢方の原料として馴染まれていました。リンドウの持つ苦みは、熊の胆(クマノイ)よりさらに苦いことから、竜の胆のようだと例えられ、リュウタンが転じて“リンドウ”と呼ばれるようになったということです。
花言葉は「勝利」「誠実」。
漢方の原料であることから、「病気に勝つ」という思いが込められた花言葉です。旬の時期に近い、敬老の日に贈られることが多い花です。
まとめ
花の姿に、こうなりたいと思う理想の姿を重ね合わせる。「勝利」の花言葉には、強くありたい、明るい未来を見たいという願いが込められています。植物たちの生命力に憧れる思いは、今も昔も変わらないのかもしれませんね。