サボテンの魅力やオススメの種類をご紹介していきます。手ごろなサイズ感で育てやすく、お部屋のアクセントにもなってくれるサボテン。ユニークな形やトゲの形状、花の鮮やかさなど、たくさんの見どころを備えた人気の観葉植物。100円ショップでも手に入れられ、育て方も簡単なので手軽に植物を育ててみたい方にオススメです。
サボテンの基本情報
葉や茎の中に水分をたくわえる性質を持つ植物の総称が「多肉植物」です。原産地は中南米やアフリカの乾燥地帯。過酷な環境に適応すべく、葉を持たず、厚い皮でからだを覆って水分を蓄え、乾燥に耐えられるように進化してきました。サボテンは、その多肉植物の仲間ですが、独立して扱われることが多い植物です。トゲを持つのは、動物に食べられないよう身を守るためだといわれています。
サボテンという言葉は、実は日本語。丸くて平べったいウチワサボテンが、仙人の両てのひらに見立てられたことに由来し、「仙人掌」という漢字が当てられたといわれています。サボテンが日本に伝わったのは江戸時代。オランダから渡った植物のひとつだったと伝えられています。
サボテンの花言葉
どのサボテンも基本的に花をつけます。咲くまでの期間が年単位で長かったり、数年に一度だったり、毎年花をつけてくれたりと、開花に違いはありますが、いずれも華やかで発色のいい花になります。
- 燃える心
- 偉大
- 内気な乙女
- 秘めた熱情
- 尊敬
- 枯れない愛
いずれも、サボテンが燃えるような色合いの花を咲かせること、乾燥に負けず花をつけることに由来した花言葉だといわれています。
サボテンを育てるための最適な環境づくり
サボテンは、乾燥していて日当たりのいい場所を好みます。自生地の環境を再現することは難しいですが、好む環境に近づけてあげることは出来ます。育ちやすい環境に置いてあげることで、長いお付き合いが出来るだけでなく、花を見る機会も増えることでしょう。
春は日当たりのいい場所に
サボテンは、春と秋が生長期です。日当たりのいい場所に置き、たっぷりと水をあげて水分を蓄えさせるようにします。株をしっかりと太らせることで、真夏の暑さに負けないからだになります。水やりは月に2~3回が目安です。
また、春は植え替えにおすすめの季節です。2年に1回程度、植え替えて根を整理してあげるとよく育ちます。
夏は直射日光を避けて
日本は湿度が高く、サボテンを含む多肉植物にとっては、少し苦手な季節です。直射日光を避け、風通しがいい場所で育ててあげましょう。
水やりは、春より控えめを意識します。葉がなく、生長も緩やかなサボテンは、株の表面を見て健康状態をチェック。からだがややしぼんでシワが寄ったら水やりをしましょう。水やりは日中を避け、朝か夕方の暑さが収まった時間帯がおすすめです。
秋も春と同じく成長期に
再び生長期です。夏を乗り越え、痩せた状態から復活させてあげましょう。残暑が落ち着いたら、水やりのペースを月2~3回に戻します。日によく当たる場所でたっぷり日光浴をさせ、寒い冬に備えます。
冬は水やりを控えて
生長がとまり、休眠期に入ります。水やりは控え、種類によっては断水します。水分を減らすことで体内の成分濃度が高くなり、耐寒性が上がります。0℃でも越冬可能な品種もありますが、急激な気温低下や霜による凍害を避けるため、真冬は室内で育てた方が安心です。
生長期にたっぷりと日に当て、休眠期には水を控えて越冬させてあげることで、株が丈夫になり、花が咲きやすくなります。
おすすめのサボテンの種類
柱サボテン
ザ・サボテン!という見た目をした柱サボテン。直立して伸びるタイプのサボテンの総称です。どっしりとした存在感のある形はオブジェのよう。インテリア性も高くておすすめです。
白い毛に覆われた「翁丸(オキナマル)」、幹上部で分岐し人が手をあげているように見える「弁慶柱(ベンケイチュウ)」、野性味あふれる「武衛柱(ブエイチュウ)」など、トゲや分岐で印象が変わる面白さも魅力です。
トゲのやわらかいサボテン
サボテンの大きな特徴でもあるトゲ。初心者の方、お子様がいらっしゃる方には、トゲがやわらかくて痛くないものが安心です。
子株をぽこぽことつける「黄金司(コガネツカサ)」、黄色いふわふわのトゲが特徴的な「金晃丸(きんこうまる)」、羽毛のようなトゲをまとった「白星(しろぼし)」がおすすめです。
小型のサボテン
100円ショップなどでも手に入りやすい小さなサボテン。おしゃれなおそろいの鉢で並べてみたり、棚やデスクの上にちょこっと飾るだけでも可愛いです。
別名“サボテンの王様”とも呼ばれている「金鯱(キンシャチ)」、てっぺんに赤や黄色の丸い茎をつける「緋牡丹(ヒボタン)」、丸い株に花冠をかぶったように花をつける「月影丸(ツキカゲマル)」などがおすすめです。
まとめ
サボテンには、優しく丸みを帯びたフォルムのものが多く存在しています。トゲのあるもの、ないもの、大きなもの、小さなもの、細長いもの、まん丸いもの。どれもそれぞれに可愛らしく、違う魅力がつまっています。
一般的な観葉植物と比べ、生長はかなりゆるやかですが、育てる楽しさもひとしおです。大切にしていたサボテンにきれいな花がついたら、それこそとても幸せな気分にさせてくれるでしょう。