クローバーの花言葉は怖い?三つ葉と四つ葉の違いや花言葉の由来を解説

幸福の象徴として知られるクローバー。公園で四つ葉のクローバーを探したり、シロツメクサをたくさん摘んで、花冠やブレスレットを編んだことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。私たちの身近なところに生息しているクローバーですが、実はとても奥深い花言葉が込められていました。

目次

基本情報

クローバーはマメ科の多年草。背は低く、地下に根を張りながら広く自生する、代表的な野草のひとつでもあります。花期は4~7月、小さく白いボール状の花をたくさんつけます。

クローバーは、和名の「シロツメクサ(白詰草)」でもよく知られています。名前の由来は、江戸時代まで遡ります。オランダから将軍家に、ガラスの花瓶が献上された際、緩衝材として、干したシロツメクサが利用されていたことから名前がついたとされています。

シロツメクサの花は、10~80個の小さな花の集合体。小花をひとつ取り出して観察すると、5枚の花びらが蝶のような形をしているのがわかります。

英名であるクローバーは、「こん棒」を意味する言葉です。ギリシャ神話に登場する英雄・ヘラクレスが手にしていたこん棒に、3つのこぶがあったことに紐づけられた名前だといわれています。

シロツメクサと共に輸入されたのがムラサキツメクサ(紫詰草)。別名アカツメクサとも呼ばれます。形はシロツメクサと似ていますが、花の色が紫色やピンク色をしています。シロツメクサ同様、緩衝材として使用されていた花です。

シロツメクサとムラサキツメクサですが、一般的にクローバー=シロツメクサを指します。

クローバーには毒がある?

平和をイメージさせるクローバーですが、体内には毒を生成する遺伝子を持っています。ネズミなどの外敵から身を守るために進化し会得した防御法だといわれています。

クローバーそのものには毒性はありませんが、食べた後の胃酸で組織が傷つけられると、青酸という有毒物質に変化する特性があります。摘んだばかりのフレッシュなクローバーほど危険性は高まるとされています。小さいお子さんやお散歩中のワンちゃんが食べようとしたら、止めてあげるようにしましょう。

クローバーの花言葉

全般的な花言葉 ……「幸運」「私を思って」「約束」「復讐」

「復讐」という、穏やかでない花言葉ですが、「私を思って」「約束」が発展した形だと考えられています。約束したことが裏切られてしまった場合、愛情が憎しみに転じて「復讐」につながるという解釈のようです。

序盤で登場したムラサキツメクサには、「勤勉」「実直」「豊かな愛」という花言葉がつけられています。

三つ葉と四つ葉のクローバーの花言葉

普通のクローバーは3枚の葉を持っていますが、幸運の印として「四つ葉のクローバー」がよく知られています。葉の枚数で、クローバーは花言葉が異なっています。

  • 三つ葉のクローバー …「愛」「希望」「信頼」
  • 四つ葉のクローバー …「幸運」「私のものになって」

四つ葉は、葉の1枚ずつに

  1. 「Fame」 =名声
  2. 「Wealth」 =富
  3. 「Faithful Lover」 =満ち足りた愛
  4. 「Glorious Health」 =素晴らしい健康

の意味が込められています。

これら4つが揃うことで「TrueLove(真実の愛)」につながるとされており、幸運をもたらすと考えられているようです。

4枚にそれぞれ込められた意味には諸説あり、「希望」「誠実」「愛情」「幸運」を唱える説もあります。

ちなみに、四つ葉のクローバーが生まれる確率は1万分の1といわれています。

それ以外の枚数の花言葉

  • 一つ葉 …「困難に打ち勝つ」「始まり」「開拓」「初恋」
  • 二つ葉 …「素敵な出会い」「平和」「調和」
  • 五つ葉 …「財運」
  • 六つ葉 …「名誉」
  • 七つ葉 …「無限の幸福」
  • 八つ葉 …「家内安全」「子孫繁栄」
  • 九つ葉 …「神の運」
  • 十葉 …「完成」「成就」

クローバーの葉の数にここまでバリエーションがあることも驚きの花言葉たちです。

四つ葉以上に珍しい五つ葉が発生する確率は100万分の1、六つ葉は1600万分の1、七つ葉になると2憶5000万分の1だといわれています。

今までで最も多いクローバーの葉の枚数は、岩手県花巻市で2009年に発見された56葉のクローバーです。なぜここまでの枚数になったのかは定かではなく、理由は未だ解明されていないようです。

四つ葉のクローバーを見つけやすい場所

クローバーの葉が増える理由は、突然変異ともいわれていますが、外的要因も関係しています。

葉に育つ前の細胞に、何らかの刺激で傷がつくことによって、一つの葉が複数枚に分かれることがわかっています。たとえば、人通りがあって踏まれやすい場所に自生しているクローバーは、葉に刺激を受けやすいため、四つ葉に発展しやすい環境にあるといえるでしょう。

四つ葉以上のクローバーを探すなら、荒されずにのびのび育っている場所より、子供たちが走り回っている広場や公園などの方が見つけやすいかもしれません。

まとめ

四つ葉が見つかりそうな場所、ご自宅のまわりで心当たりはないでしょうか?

大人になると、なかなか外でのんびり過ごす時間は持てない方も多いかもしれません。たまにはのんびり、公園で幸運探しをしてみるのも楽しいかもしれませんよ。

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