ベンジャミンの育て方

ベンジャミンの育て方をご紹介。つやつやと丸みのある葉を茂らせるベンジャミン。ゴムノキの仲間で、葉の形や色にもバリエーションがあります。涼やかな印象を与えてくれるベンジャミンは、夏の雰囲気づくりにぴったりです。模様替えの代わりに、お部屋でベンジャミンを育て始めてみませんか。

目次

基本情報

ベンジャミンは、インド~東南アジア原産のクワ科フィカス(イチジク)属の常緑低木のひとつ。学名の「フィカス・ベンジャミナ」でも流通しています。同じゴムノキの仲間には、ガジュマルやフィカス・プミラ、フィカス・ウンベラータなどがあります。

シラカバのように白っぽくなめらかな幹を持ち、枝は柔らかく、よく分枝する性質があります。幹をねじったり、三つ編み仕立てにしたり、枝先を丸く刈り込んだデザインで流通していることが多い観葉植物です。葉の色形のバリエーションに加え、デザイン性に富んだ株姿も人気の理由のひとつです。

花言葉は、「信頼」「永遠の愛」「友情」「融通のきく仲間」。

風水の観点でも運気アップの要素が高く、贈り物としてよく選ばれている植物です。

ベンジャミンの種類

ベンジャミンリッチ

グリーン1色のベーシックなベンジャミンです。新芽はきれいな黄緑色で、大きくなるにつれて濃い緑に変化していきます。

ベンジャミン・スターライト

葉を縁取るように、白い斑(ふ)が入る品種です。単色のベンジャミンリッチと比べ、さらに明るく爽やかな印象を受けます。

ベンジャミン・バロック

葉がくるりと丸まってつくタイプのベンジャミンです。伸びる枝に、さまざまな向きで丸まった葉がついている姿は可愛らしく、目を惹く存在感があります。

ベンジャミンの育て方

日当たりと環境

明るく、風通しのいい半日陰でよく育ちます。耐陰性がありますが、できるだけ日の当たる場所へ置いてあげましょう。斑入りの品種は、日光を浴びることできれいな斑を保つことが出来ます。真夏の強い日差しは、葉焼けを招くため避けましょう。薄手のカーテンで光を調整するのがおすすめです。

冬場は、最低気温5℃で問題なく越冬が出来ます。

葉が蒸れないよう、換気やサーキュレーターを使い、風通しの良い環境をつくってあげましょう。

水やり・肥料

ベンジャミンの生育期は春~秋です。水の蒸散が活発になるため、土の表面が乾いたらたくさん水をあげるようにしましょう。次の水やりは、土が乾くのを待ってからあげるようにします。

生育期に肥料を与えると、葉の色ツヤがきれいになります。置き型の緩効性肥料、挿すタイプの液体肥料、どちらでも大丈夫です。冬場は水やりの頻度は控えめにして育て、肥料も不要です。

受け皿に水がたまったままになっていると、根腐れやコバエ発生の原因になります。たまった水は捨てるか、スポンジなどで吸い取ってあげるようにしましょう。

剪定

伸びすぎた枝は適宜剪定し、樹形を保ってあげるようにしましょう。春~秋にかけて、2~3ヶ月に1回剪定するくらいが目安です。こまめに剪定することで、余分なお手入れをせずに育てることが出来ます。

長期間ハサミを入れず、樹形が乱れた株は、1回の剪定ではきれいに仕立て直せません。少しずつ時間と手間をかけて整えてあげましょう。

枝や葉を切るとき、樹液に注意しましょう。床を汚さないよう新聞紙などを敷き、手元にティッシュを置いておくと安心です。

植え替え

1~2年に1回は植え替えを行いましょう。植え替えは5~7月くらいに行います。

植え替え前には水やりをせず、土を乾燥させておきましょう。株を鉢から抜いて古い土を落とし、伸びた根を1/3くらいまで切りつめます。植え替えの際は、土と鉢底石は新しいものを使いましょう。植え替え後は水をたっぷりと与え、直射日光の当たらない場所で管理します。新芽が出てきたら定着したサインです。

ベンジャミンの葉が落ちる原因と対処法

茂ったつやつやの葉が特徴のベンジャミンですが、葉をたくさん落とすときがあります。早く気づいて対処することで、株を弱らせずに長く育てることが出来ます。

購入直後

新しい環境に移ったばかりの鉢は、葉を落としやすい傾向にあります。販売されていた場所と、新しい場所に落差があると、葉を落としてストレスを軽減し、馴染もうとします。購入後1ヶ月ほどで落ち着くので、置き場所を微調整しながら様子を見守ってあげましょう。

湿度不足

ベンジャミンは、湿度不足で葉が落ちやすくなります。特にエアコン・冷暖房が効いた室内は乾燥し、空中湿度が下がっていることが多いです。土への水やりではなく、葉に霧吹きで水分を吹きかけ、株周りの湿度を上げてあげましょう。葉水は通年、1日1回してあげるのが望ましいです。

寒暖差

室内で寒暖差が生まれやすい場所に置いておくと、葉が落ちやすくなります。冬場の窓際は、昼はあたたかいが夜は冷気がダイレクトに伝わりやすい場所です。可能であれば、冷え込む季節は窓際から離し、部屋の奥側に置いてあげてください。床より高い場所の方が暖かく安心です。

まとめ

ベンジャミンは丈夫で、わかりやすく、育てやすい観葉植物です。大きさや葉の模様、幹のデザインなど、直感で好きなものを選んでみるのも素敵です。お気に入りのひと鉢と、どうぞ出会ってみてください。

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