ユリの花言葉は?白やオレンジなどの色別の花言葉もお届け

女性の美しさに例えられることの多いユリ。「立てば芍薬座れば牡丹・歩く姿は百合の花」という、美しい立ち居振る舞いをうたった言葉も有名ですよね。ユリには、たくさんの花言葉がつけられています。色別、ユリの種類別でも花言葉があるんです。

目次

ユリの基本情報

ユリは、ユリ科の球根植物の総称です。花期は5~8月。自生している品種だけで約100品種あり、そのうち15品種ほどが日本に自生しています。原種を改良して生まれた園芸品種も多様で、大ぶりな花と強い芳香を持つものが多く流通しています。

高い背と細い茎、大きい花を持つユリは、風が吹くとゆったりと揺れます。花が揺れる様から「揺すり(揺り)」と呼ばれ、転じて「ユリ」と名前がつけられたといいます。

ユリがもつ花言葉

全般に共通する花言葉は、「純潔」「無垢」「威厳」です。

古来より、西洋でユリはキリスト教と関わりの深い花として扱われてきました。特に白いユリは、聖母マリアに捧げられた花と伝えられており、純粋・純潔を表すシンボルとされています。ルネサンス期の名画『受胎告知』にも、ユリが描かれています。

また、ユリは紋章や装飾にモチーフとして用いられることが多い花でもありました。ユリの持つ、気安く触れることの出来ない高貴な佇まいから、「威厳」の花言葉がつけられたのではないかといわれています。

色別の花言葉

ユリは、色ごとに花言葉を持っています。

  • 白 …「無邪気」「清浄」「純潔」「高貴」
  • 赤・ピンク …「虚栄心」
  • 黄色 …「陽気」「偽り」「不安」
  • オレンジ …「華麗」「愉快」「軽率」

赤やピンクの花言葉も、キリスト教由来です。

キリストが十字架に架けられたとき、多くの花がうなだれる中、ユリだけは頭を上げて咲いていました。自分の美しい姿が、キリストの慰めになると思っていたのです。ユリは、キリストと目が合ったとたん、自身の思い上がりに気づきました。恥ずかしくなったユリは、赤くなって俯きました。

この逸話から、「虚栄心」の花言葉が生まれたといわれています。

黄色いユリの「偽り」「不安」も同様です。キリスト教では、黄色は「裏切りの色」とされ、遠ざけられる傾向にありました。キリストを裏切ったユダが黄色い服を着ていたことに由来するといわれています。

いずれも、古くからの言い伝えからうまれた花言葉であり、当時の文化背景が色濃く反映したものといえます。

花言葉は、変化し続ける言葉です。

もしかしたら今後、日本独自の花言葉も付け足されていくのかもしれませんね。

種類別の花言葉

カサブランカ …「祝福」

華やかさでは他の追随を許さない、大輪で豪華なカサブランカ。別名「ユリの女王」とも呼ばれる花です。強い芳香を漂わせながら花を大きく広げて咲きます。

ユリ特有の斑点模様が花びらに入らないことが特徴で、純白が際立つ白ユリです。ウエディングシーンによく用いられ、花嫁さんのブーケとしても人気です。

ヤマユリ …「求める純潔」「飾らない愛」「高貴な品性」

本州の山地に自生する、日本固有の品種です。白い花びらの真ん中に黄色く筋模様が入るのが特徴です。高さは1~2m、花の直径は20cm前後ととても大きく、別名「ユリの王様」と呼ばれています。カサブランカがつくられる元となった花でもあります。

ヤマユリの球根は、ユリ根として食材にも用いられています。

マドンナリリー …「天界の美」

純粋・純潔のシンボルとされるマドンナリリー。初夏に、混じりけのない真っ白な花を咲かせます。マドンナリリーはテッポウユリの系統。聖母マリアにちなんで、教会によく飾られる花でもあります。イースターなど、キリスト教の行事に欠かせないお花として扱われています。和名では、ニワシロユリと呼ばれています。

テッポウユリ …「純潔」「甘美」

屋久島・沖縄諸島に自生しているテッポウユリ。冠婚葬祭でも出番の多い、ポピュラーな白ユリです。直径10~15cmほどの花を横向きに咲かせる姿がラッパ型の銃に似ていることから、花の名前がついたといわれています。

オトメユリ …「好奇心の芽生え」「 飾らぬ美」

淡く優しいピンク色で咲くオトメユリ。品の良いほのかな香りを持ち、小ぶりで愛らしく咲く希少種のユリです。別名ヒメサユリ(姫小百合)とも呼ばれています。福島県や新潟県の山地で群生しています。やや早咲きで、開花は5月頃です。

お祝いにユリを贈ろう

ユリは、大ぶりで華やかな花です。普段から自宅に飾るには、少しハードルが高いと感じてしまう方も少なくありません。だからこそ、ユリは贈られたときの特別感・非日常感を味わわせてくれる花なのです。

お世話になった方に、結婚やお誕生日のお祝いに、ユリの花束を贈ってみてはいかがでしょう。

ユリを使ったフラワーアレンジメントもおすすめです。

カラーバリエーションを活かして、お相手が若い方であれば、小ぶりでカラフルなアレンジを。

ご年配の方であれば、大きくゴージャスに仕立てたアレンジを。

開店・開業・独立のお祝いであれば、フラワースタンドもおすすめです。ユリが入るだけで豪華さが増します。

また近年、母の日にカーネーション以外のお花を贈る方が増えてきています。5月頃に旬を迎える花、5月以降も楽しめるお花がギフトに選ばれることが多い傾向です。

5月はユリも開花を迎え、美しさを発揮しはじめる時期です。お母様向けのユリを見立てて花束を贈ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

凛とした雰囲気が美しいユリ。1輪だけでもさまになる、美しい花です。花言葉を参考にしながら、お好きなユリをご自宅に飾ってみてください。普段より少し、背筋を伸ばしたい気分になりますよ。

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