葉の表面にちりばめられた鮮やかな赤やピンク色。葉っぱに模様が入ったヒポエステスは、室内で鑑賞する観葉植物としてだけでなく、ガーデニングの寄せ植えにもよく用いられる植物です。きれいな水玉状の模様には、周りをぱっと華やかにさせてくれる効果があります。
特徴は葉に入った「斑(ふ)」
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ヒポエステスは、明るい緑の葉の上に、白やピンク、赤い斑が入っているのが1番の特徴です。点々と模様が入ることから、ソバカスソウという和名が付けられています。
主にアフリカやオーストラリアの熱帯地域に自生している植物ですが、多く流通しているのはヒポエステス・フィロスタキアという名称です。その中でも、入る斑の色合いで呼び名がわかれています。
・白い斑入り …ホワイト・スポット
・赤色 …ローズ・スポット
・ピンク …ピンク・スプラッシユ
ヒポエステスの育て方
株の選び方
ネットでも購入できますが、店頭で買う場合は「葉先まで元気なもの」「均等に斑が入っているもの」を選びましょう。株によって、斑の出方や色合いは異なりますので、好みの株を選んでみましょう。
一緒に、植え替え用の鉢を用意するのがおすすめです。購入したばかりの鉢は、すでに根元がつまっているものが多いです。選ぶ際、元の鉢より大きいものを選びましょう。ヒポエステスは葉が華やかな分、シックな鉢によく合います。
日当たり
明るい半日蔭を好みます。直射日光を避け、明るく風通しの良い場所がおすすめです。日陰でも育ちますが、斑の鮮やかさは光をたくさん受けた方がきれいに保てます。
また、あまりに光が足りないと茎が間延びし、ひょろひょろと頼りない立ち姿になります。お部屋の環境になじむまで、葉の様子を見ながら置き場所を探ってみましょう。
乾燥に注意!
ヒポエステスのホームグラウンドは高温多湿です。耐暑性はあるため、真夏の暑さには強いです。ただ葉が乾燥しすぎると株が弱りますので、乾きすぎないように注意が必要です。乾燥すると、葉が茶色に変色したり、葉が巻いてしまったり、外観に影響を及ぼします。
こまめに霧吹きで葉を湿らせてあげることで乾燥を防げます。水は葉の表と裏にたっぷりと吹きかけてあげるのがいいでしょう。
水やり
春~夏は生育が活発になるため、たくさんの水を必要とします。鉢底から水が滴るまでたっぷりとあげ、次の水やりは土の表面がしっかり乾くまで待ちます。頻度の目安として、1~2日に1回くらいです。水切れを起こすと、葉がしわしわと縮れた様子になりますが、適切な水やりで復活します。
気温が低くなると成長は緩やかになり、現状維持に留まります。土が乾くのも時間がかかるようになりますので、水やりは週に1回程度が目安です。
1年を通して、霧吹きでの葉水はたっぷりで大丈夫です。
剪定
ヒポエステスは生育旺盛で、新しい葉をたくさん茂らせます。葉が重なりすぎると通気性が悪くなり、病気や虫がつきやすくなります。葉が密集してきたら、適宜剪定をしてあげるのがおすすめです。ひときわ大きな葉が目立つようであれば、他の葉の養分を取っている可能性があるため、その葉も切りましょう。
成長期であれば、どこを切ってもまた新芽が出ます。思い切って大きく切り戻すと、切り口のわきから芽が増えるため、ボリュームのある鉢に育てることが出来ます。
植え替え
成長が早い分、鉢の中の根がつまりやすくなります。1~2年に1度、ひとまわり大きな鉢へ植え替えをしてあげるといいでしょう。植え替えをする際は、鉢から株を外して、根をやさしくほぐしながら状態をチェックします。黒ずんで傷んでいる根は、さわるとぼろぼろと落ちるためすぐ気づけます。張った根は1/3ほど残して切り落とすようにしましょう。
剪定も植え替えも、暖かい季節に行います。生育が活発な時期であれば、回復も根付きも早いため、株を痛めにくいです。ハサミは園芸専用のハサミを用い、常に清潔な状態を保っておくようにしましょう。
肥料
観葉植物用の土を使う場合、特になくてもよく育ちます。肥料は色つやを保つのに効果的ですので、あげる場合は5~9月がおすすめです。液体肥料であれば2週間に1回程度、根元に置く固形の緩効性肥料は2ヵ月に1回くらいで充分です。
冬場は一切肥料を必要としません。栄養を吸収できず根が傷んでしまうため、与えないようにしましょう。
冬越し
ヒポエステスは寒さに弱いです。冬を越すために必要な気温は最低5℃。気温が下がる季節になったら、置き場所を調整してあげましょう。窓際は窓の開閉や冷気によって温度差が生じやすいため、部屋の中央部分の暖かい方に移してあげるのがおすすめです。その際、エアコンの風がじかに当たらないかどうかチェックします。エアコンの風は過乾燥を招くだけでなく、葉の蒸散が活発になりすぎるため、株を弱らせる要因になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ヒポエステスは比較的小さな鉢で販売されていることが多いです。小さくても存在感はばつぐん。お部屋のワンポイントや差し色としてもおすすめの観葉植物です。