今回は「感謝」の意味を持つ花を、お花屋さんに並ぶラインナップを中心にご紹介していきます。同じ花でも複数の名前がありますが、和名の方が見た目のイメージがつきやすいかもしれません。お花の名前と花言葉が結びつくと、ギフトとして選びたい花のバリエーションが増えます。お花を贈る際、花の印象と花言葉を参考に選んでみるのもきっと楽しいですよ。
「感謝」の花
トルコキキョウ
花の時期:3~6月
色バリエーション:紫・白・青・ピンク・緑
幾重にも花びらが重なった様子が、バラのような華やかさを持つトルコキキョウ。一重や八重、大輪のものなど、同じトルコキキョウの中でも異なった特徴のものが多く、ひとめ見たときの印象もそれぞれ異なります。シンプルにもゴージャスにも仕立てることが出来るため、冠婚葬祭のアレンジによく用いられている花です。
トルコキキョウには、他にも「優雅」「希望」「すがすがしい美しさ」という花言葉があります。
カスミソウ
花の時期:5~7月
色バリエーション:白・ピンク・赤・紫
ふわふわと小さく可憐な花を無数につけるカスミソウ。満開になった花が美しい霞のように見えることから、カスミソウ(霞草)という和名がつきました。特徴にくせがなく、どんな花や植物とも合わせやすいため、花束やフラワーアレンジメントにもよく登場します。乾燥しても褪せにくく形が変わりにくいので、ドライフラワーやプリザーブドフラワーの花材としても人気です。他の花言葉に「清らかな心」「無邪気」「親切」などがあります。
ベルフラワー
花の時期:4~7月
色バリエーション:紫・白
小さなベル型の花をぽんぽんと咲かせるベルフラワー。和名でオトメギギョウ(乙女桔梗)とも呼ばれています。切り花よりも鉢植えでよく流通しており、ハンギングや寄せ植えにおすすめです。春~初夏が花の盛りで、株の緑を覆うようにたくさんの小さな花が広がります。きれいな色の小花が無数に咲き誇る様子は女の子たちに例えられ、「楽しいおしゃべり」という花言葉も持っています。可憐で繊細な見た目と異なり、丈夫で育てやすい性質の花です。
カンパニュラ・メディウム
花の時期:5~7月
色バリエーション:ピンク・白・紫
真っすぐ伸びた茎に、丸みを帯びた釣り鐘状の花が連なるカンパニュラ。その特徴的な花姿から、フウリンソウ(風鈴草)という和名でも知られています。
ギリシア神話では、カンパニュラ=オリンポスの果樹園の番人・カンパニュールの化身だとされています。果樹園の侵入者に気づいたカンパニュールは、銀の鈴を鳴らしますが、助けは間に合いませんでした。命を奪われたカンパニュールを悼み、花の女神フローラが彼女を美しいカンパニュラの花に変えたといわれています。
「感謝」を表す色を持つ花
花言葉は、同じ花でも色によって花言葉が異なることがあります。「感謝」のカラーを持つ代表的な花々を集めてみました。
ガーベラ
切り花としてポピュラーなガーベラ。幅広いカラーバリエーションで知られる人気のお花です。パステルピンクは可愛らしく、ビタミンカラーは元気で活発。色によって印象が変わるだけでなく、他の花とも馴染みやすいため、フラワーアレンジメントに登場する機会も多い花です。鉢植えのガーベラも多く、旬は春と秋。過ごしやすい気候の頃によく咲きます。
ガーベラ全体の花言葉は「前進」「希望」。ピンクのガーベラには「感謝」の花言葉があります。
ポピー
ひらひらとやわらかく大きな花びらをつけるポピー。ヒナゲシの名前でも知られています。春から初夏にかけて咲き、ピンクや白・赤・黄色・オレンジ色などで目を楽しませてくれる花です。花は可愛らしい外見ですが、つぼみは粒状の毛むくじゃら。つぼみが開いてきれいな花に変わる過程は見ごたえがあります。
ポピー全体の花言葉は、「思いやり」「恋の予感」「いたわり」です。赤いポピーには「感謝」の花言葉がつけれられています。
ダリア
花びらが多く、咲く姿がゴージャスなダリア。1輪で存在感抜群なので、鉢植えだけでなく、切り花としても人気です。年中手に入りやすいですが、旬は秋頃で、最も種類が多く並びます。カラーバリエーションは赤や白、ピンク、黄色やオレンジなど、映える色が多く流通しています。
ダリア共通の花言葉は、「華麗」「優雅」「気品」です。白いダリアには「感謝」の花言葉があります。
「感謝の木」と呼ばれる観葉植物
おおらかに広がる葉が特徴的なオーガスタは、別名「感謝の木」とも呼ばれています。大きくつやのある葉を持つオーガスタは、お部屋に置くだけでリゾート感あふれる癒しの空間にしてくれるインテリア効果も。育てやすく丈夫な観葉植物のひとつで、贈り物としても高い人気があります。
美しい鳥のような花をつけることから、ホワイト・バード・オブ・パラダイス(天国の白い鳥)とも呼ばれています。オーガスタの花言葉は、「輝かしい未来」「暖かい心」です。
まとめ
花はそれぞれ、気持ちを表現する花言葉を持っています。花言葉の数々は、海外から伝わったものと、日本独自の表現が入り交じり、感受性豊かな世界観を見せてくれます。色ごとに変わる意味合いも、なぜその言葉があてられたのか、予測がつかず興味深いものばかり。なかには怖い花言葉をもつものもあるので調べてみると楽しいですね。