シャコバサボテンの花言葉

やわらかく垂れ下がる多肉質の葉と、先端につくラッパ型の花。シャコバサボテンは、多肉植物の中でも花をつけやすい観葉植物です。不思議なフォルムで目を惹きつけるシャコバサボテン。つけられた花言葉の数々をまとめてみました。

目次

基本情報

サボテン科シュルムベルゲラ属(カニバサボテン属)に分類される多年草の1種。原産地ブラジルでは、低地~高地の森林で、他の樹木に着生して自生しています。

シャコバサボテンは、トゲのついた矢じり状の平たい葉(茎節:けいせつ)を連ねて葉を伸ばし、20~50cmまで生長します。葉はきれいなグリーンで、水分をたくわえた多肉質の質感をしています。葉は株元から放射状に広がり、噴水が湧きだしているような動きのあるフォルムで生長していきます。

シャコバ=蝦蛄葉、お寿司のネタでも知られる甲殻類のシャコを指します。シャコバサボテンは、節々が連なるシャコに見立ててつけられた和名です。園芸品種では、デンマークで品種改良されたものが多いことから、デンマーク・カクタス(Denmark cactus)と呼ばれることが多いです。感謝祭やクリスマス頃に開花時期を迎えることから、サンクスギビング・カクタス(Thanksgiving cactus)、クリスマス・カクタス(Christmas cactus)とも呼ばれているようです。

シャコバサボテンとカニバサボテン

シャコバサボテンと非常によく似ているのがカニバサボテン。植物学上では同じグループに属する近しい品種です。シャコバサボテン同様、カニバサボテンも和名。葉がカニの爪に似ていることからついた名前だといわれています。

シャコバサボテンとカニバサボテンの違いは、葉の特徴です。シャコバサボテンの葉は突起があり、カニバサボテンにはありません。開花時期も少し異なり、シャコバサボテンが11~3月頃、カニバサボテンが1~3月頃です。

それ以外の部分、葉が連なる育ち方や花の付き方、花色などはほぼ同じです。現在では、双方をかけ合わせた品種も多数つくられているため、さらに見分けがつきにくくなっているかもしれません。

シャコバサボテンの花

茎節の先につく花の大きさは7cm前後。細長い花びらをラッパのように広げて咲きます。カラーバリエーションは、赤・ピンク・白・オレンジ・クリーム色など。花の内側からグラデーション状に色がつくものも多く、グリーン1色の葉色と映えてとても鮮やかな花姿になります。

シャコバサボテンの花言葉

ひとときの美

シャコバサボテンは、普段は緑の葉を垂らす控えめな風情ですが、開花したとたん、華やかな雰囲気に変身します。開花したときとのギャップが大きいことからつけられた花言葉だといわれています。

美しい眺め

放射状に葉を広げるシャコバサボテンは、それぞれの茎節の先に花をつけます。垂れた葉の先に鮮やかな花が連なった様子から、「美しい眺め」という花言葉がつけられたとのことです。

つむじまがり

つむじまがりとは、本来「性質がひねくれている・素直ではない様子」を指す言葉です。この花言葉は、シャコバサボテンの開花時期によるもののようです。

サボテンの類は、夏に開花時期を迎えますが、同じサボテン科でも、シャコバサボテンは冬に開花します。他のサボテンからずれた時期に花を咲かせることからついた花言葉だとされています。

サボテンは夏の日差しを好むものが多いです。しかし、シャコバサボテンは強い日差しが苦手。サボテン類とは異なった特徴が由来になったという説もあります。

もつれやすい恋

葉にトゲがあり、茎節が鎖のように繋がったシャコバサボテンは、生長してくると他の葉とからみやすくなります。複雑な形同士の葉がもつれあい、その先に花が咲いている様子から連想されたと考えられているようです。

シャコバサボテンには、英語の花言葉や色別の花言葉は、特につけられていないようです。

サボテン全般の花言葉

「枯れない愛」「燃える心」「温かい心」「偉大」

暑く過酷な環境で育つ性質や、多くの種類のサボテンが燃えるように鮮やかな色の花をつけることに由来した花言葉だといわれています。

シャコバサボテンの鉢植えの手入れ

冬に出回るシャコバサボテン。花がついた状態で購入されることが多いでしょう。鉢植えのシャコバサボテンのお手入れのポイントです。

つぼみは落ちやすい前提

環境の変化によって、シャコバサボテンはつぼみを落とします。購入直後、せっかくのつぼみが落ちてしまっても、新しい環境に馴染もうとする働きでもあり、自然なことです。あらかじめ、小さいつぼみより大きなつぼみがたくさんついた株を選ぶのがおすすめです。

咲いた花は早めに摘む

開花時期は次々と咲くので、咲き終えた花はこまめに摘み取ってあげましょう。葉や花の根元が節になっているので、摘み取りやすいです。両手で、花と葉の根元を押さえ、花をねじるようにすると簡単です。

まとめ

花の色によって、ゴージャスにも愛らしくも印象を変えるシャコバサボテン。寿命はとても長く、20~30年ともいわれています。花が咲きやすいので、環境が馴染めば毎年楽しむことも出来ます。

花言葉通りの艶やかな姿に、ぜひ注目してみてください!

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