シンビジウム(シンビジューム)の花言葉

上品で高級感ただよう花をつけるシンビジウム。きれいなフォルムを描く花びらは、ラン科の植物の特徴でもあります。切り花だけでなく、鉢植えでも人気の高いシンビジウムには、印象を裏切らない美しい花言葉がいくつもつけられています。

目次

シンビジウムとは?

ラン科シュンラン属に分類される洋ランの1種、シンビジウム。原産地は東~東南アジアです。シンビジウムは、原種を交配させてたくさんの園芸品種がつくられています。自生地では、冷涼な環境で育っているため、流通している園芸品種には、「寒さに強い」という共通点があります。

シンビジウムは、茂る細長い葉のあいだから花茎を伸ばし、先端に複数の花を咲かせます。花の直径は5~10cmと種類によって異なりますが、テーブルサイズから大型鉢まで、選べる大きさのバリエーションも魅力です。

シンビジウムの花

花の名前・シンビジウム(Cymbidium)は、ギリシア語の“舟”が由来だといわれています。ランの花びらは、空気を受けるようにゆるやかにカーブして広がります。特徴的なのは、唇弁(しんべん)と呼ばれる独特の形状。別名・リップともいわれ、下側の花びらが他の面よりも大きく広がった様子が、唇のかたちに似ていることにちなんでつけられた名称です。

旬は冬季ですが、開花時期は12~5月くらいまでとかなり長め。花持ちがよく、最初の花が開いてから、30日以上見ごろが続きます。花色はピンク・イエロー・ホワイト・オレンジなど。花の大きさと色の組み合わせによって、異なった美しさを見せてくれる花です。

シンビジウムの花言葉

全般の花言葉

「飾らない心」「素朴」

シンビジウムの持つ、落ち着いた色合いに由来した言葉だといわれています。

同じラン科に分類されるカトレアやデンドロビウムには、鮮やかな原色で咲く品種が多いですが、シンビジウムは淡くやわらかな色合いで咲くものが中心です。優しい印象の色で咲くイメージからつけられたものだとされています。

「高貴な美人」「華やかな恋」

こちらは、シンビジウムの花姿にちなんだ言葉だといわれています。

シンビジウムは、まっすぐに花茎を伸ばした先に、華やかな花を咲かせます。背丈があり、凛とした印象で咲くことに由来、連想された花言葉のようです。

シンビジウムには、コチョウランのように花茎を垂らして花をつける品種もあります。優雅で艶っぽいしなやかさがあり、また違う表情を見せてくれる花姿です。

英語の花言葉

「magnificence(壮麗)」「gorgeous love(華やかな恋)」

日本語での花言葉同様、すらっと伸びた背丈や花の付き方など、花姿に由来したものだといわれています。

色別の花言葉

ピンク …「上品な女性」

淡いピンクで咲く花色のイメージからついた言葉だといわれています。つつましやかに咲くピンクのシンビジウムには、親しみやすさと上品さが備わっています。

ホワイト …「深窓の麗人」

深窓=部屋の奥深くを示す言葉です。

白いシンビジウムには、手の届かない美しい人という意味の花言葉がついています。純潔をイメージさせる色と印象からつけられたもののようです。

イエロー …「誠実な愛情」

シンビジウムの花色は、パステル調の優しいカラーが多いのが特徴です。

あたたかく包み込んでくれるような、落ち着いた色調のイエローから受ける印象が元になった花言葉だといわれています。

「世界四大洋ラン」の花言葉

シンビジウムは、洋ランの中でも特に人気が高く、コチョウランに並ぶほどの出荷量を誇っている花です。ランは、その花姿の美しさから、“花の女王”という別名を持つほど、世界中で愛されている花でもあります。

中でも観賞価値が高い園芸品種が4種、「世界四大洋ラン」と呼ばれています。シンビジウムは、世界四大洋ランのひとつに数えられている花でもあります。

その他3種類の洋ランの花言葉です。いずれも、咲く花の姿やイメージに紐づいた花言葉のようです。

カトレア …「優美な貴婦人」「魔力」「魅惑的」

中南米原産の多年草です。花色が鮮やかで、交配されて生まれた園芸品種の数は多く、バリエーションも多岐に渡ります。そのため、品種によって開花時期もさまざま。春咲きから冬咲きまで楽しめる花です。

パフィオペディルム …「優雅な装い」「官能的」

東南アジア原産のパフィオペディルム。花びらの一部が袋状になった、独特な花姿が特徴的な洋ランです。花色は白・ピンク・黄・グリーンなど。開花時期は12~6月頃です。

デンドロビウム …「華やかな魅力」「わがままな美人」

日本国内での品種改良が盛んで、世界でもトップクラスだといわれているデンドロビウム。原産地はネパール・インド・ミャンマーなどのアジア圏です。寒さに強く、初心者でも管理しやすいことでも注目されています。

開花時期は2~5月頃です。

まとめ

シンビジウムは、切り花やフラワーアレンジにも多く用いられる花です。特徴的な花のかたちは、見る角度によって表情がかわる面白さがあります。

寒い季節に旬を迎えるシンビジウムは、長く花を楽しめることも魅力のひとつ。花言葉通りの美しさを、ぜひお部屋でも味わってみてください。

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