バナナの育て方

栄養価の高い果実として、年代問わず好まれているバナナ。暖かい地域で結実する熱帯果実ですが、葉を鑑賞する、観葉植物としての楽しみ方も出来る植物です。発色のいいグリーンと、おおらかに広がる大きな葉は、トロピカルムード満点。バナナは、アジアンテイストやリゾート風のインテリアとも相性がよく、おしゃれな雰囲気を醸し出すインドアグリーンに最適です。

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基本情報

バナナは、バショウ科バショウ属に分類される常緑多年草です。原産地は東南アジア。果実の栽培に適しているのは温暖な地域で、国内では沖縄・奄美地方・小笠原諸島などでも栽培されています。あいにく、国産バナナはほとんどが現地で消費されるため、本州まで出回ることはほぼありません。

バナナは、木ではなく『草』に分類され、自生地では高さ10mほどにも生長するものがあるといいます。家庭で育てやすいのは、矮性(わいせい)品種と呼ばれるバナナです。草丈が低く、コンパクトに育つ性質を持っているため、鉢植え管理にも適しています。よく知られているのはサンジャクバナナ(三尺バナナ)。バナナ特有の楕円形の大きな葉を持ちながら、草丈は1m前後と小型で育てやすく、実もつきやすい品種です。

バナナの和名はミバショウ(実芭蕉)。

大きな葉が堂々として見える様子から、『風格』という花言葉がつけられています。

特徴的なバナナの葉

バナナは、頂点の部分からどんどん新芽を出して大きく育っていきます。くるくると細長く丸まった葉が棒状に突き出し、生長するにつれて徐々にその葉がゆるんで大きく開いていきます。活発に新芽を出しながら、下葉は黄色く変色して枯れていきます。バナナは、新旧の葉が入れ替わりながら生長し、下葉を落として残った部分が幹のように見えるのが特徴です。

バナナの育て方

日当たりと環境

日光を好むため、日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。日によく当たることで丈夫な株に育ち、花付きもよくなります。耐暑性に優れ、30℃程の環境でも丈夫に育つため、春~秋にかけて、屋外で育てるのにも適しています。直射日光によって葉焼けする場合もあるため、日差しの強い季節のみ明るい日陰に置いてあげましょう。強風に当たると葉が割けますが、強い風を逃がすための自然な作用です。大きな葉をまるごと楽しみたい場合は、強すぎる風が当たる場所は避けるようにしましょう。

通年、15℃前後を保てる環境が理想です。最低気温0℃でも耐えますが、冬場は暖かい室内管理に切り替える方が安心です。

水やり

バナナは葉が大きいため、水分を吐き出す蒸散作用も高いです。そのため、生長期は乾燥しすぎないように気をつけましょう。土は、しっかりと乾いたことを確認してからたっぷり水を与えます。花や実がつく時期は、水切れに注意が必要です。

大きな葉は、長く育てていると埃がつきます。濡らしたやわらかい布で定期的に拭いてあげると健康的な葉がキープ出来ます。

肥料

春~秋にかけて、肥料を多めに施すと良い実がつきやすくなります。バナナ専用の肥料はほぼ市販されていませんが、カリが多く配合されたものが適しています。

株分け

バナナは、一度収穫した株には、実がつきません。実をつけたいか、葉を楽しみたいかで育て方が変わってきます。

子株は、株の根元につきます。実をまだつけたことがなく、これから収穫したい株は、栄養分を行きわたらせるため、子株を根元からカットしましょう。

株を増やしたいという場合は、親株から子株を外し、新しい鉢に植えつけましょう。株分けの適期は5~7月頃です。

実をつけるために

バナナの花期は4~5月頃、収穫の適期は9~10月頃です。バナナは他の株からの受粉を必要としないため、1株で実をつけます。実付きをよくするには、しっかりと根が張らせる必要があるため、あらかじめ大きめの鉢で育てるのがおすすめです。葉が10枚くらいに増えると、花が咲きやすくなります。

花が咲いて実がつくと、徐々に重さで垂れ下がってきます。実をつけるのに成功したら、支柱を立てて支えてあげるようにしてください。

葉の活用方法

バナナの葉は、南国風アレンジにも登場する花材としても人気です。株から切った葉をそのまま活けてもいいですし、お皿代わりに使うのも素敵です。自然の殺菌・抗酸化作用があるため、蒸し料理にも使うことが出来ます。

バナナの葉は、ポリフェノールやカテキンを多く含んでいるため、免疫力強化・コレステロール低下・ストレス軽減・便秘改善などにも効果的。一説では、果実よりも栄養価が高いともいわれています。

自生地でもある東南アジアでは、湿布やパックに加工したり、煎じ薬にしたりなど、バナナの葉は古来より民間療法に取り入れられてきた素材として知られています。

まとめ

バナナの苗は、一般的にあまり店頭に並ぶことはないため、入手ルートとしてはネット販売がおすすめです。品種やサイズ感もさまざまですが、葉に斑(ふ)が入るものや、赤く色付く品種など、珍しくて興味深いバナナも流通しています。

葉だけではなく、実がつく楽しみも味わえるバナナは、少し変わったものを育ててみたい方に特におすすめです。

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