観葉植物を飾る際、気になるひとつがスペース問題ですよね。1人暮らしの方に多いワンルームの間取りでは、特に気になる部分かもしれません。限られた空間だからこそ、工夫の見せどころ。では、どんな植物を、どのように置いたらいいのでしょうか。
スペースを有効活用!おすすめの飾り方
観葉植物は、大きさのバリエーションも豊富です。たったひとつの種類の中でも、手のひらサイズの小さな鉢~大型の鉢まで広く流通していることが多いため、置きたいスペースに合わせて選ぶことが出来ます。上手に飾って、空間に奥行きを出してみましょう。
ハンギング
ワンルームには、床のスペースを使わずに観葉植物を飾れる、ハンギングがおすすめです。鉢を天井から吊るして飾ってみましょう。1つ下げるだけでもポイントになりますし、長さを変えて複数吊るしてみてもおしゃれです。麻ひもやタコ糸を使って、ハンドメイドのプラントハンガーに挑戦してみるのも楽しいですよ。
賃貸物件の場合、天井に穴を開けるのは難しいですが、カーテンレールや突っ張り棒を使ったりして、目立つ穴を開けずに簡単に上から吊るすことが出来ます。
ハンギングは、アイビーやポトス、グリーンネックレスなど、葉が垂れ下がるタイプの観葉植物によく似合う飾り方です。
小さく並べる
窓際やデスク周り、本棚などのちょっとしたスペースに、小さな観葉植物を並べてみるのはいかがでしょう。鉢のサイズやデザインを揃えて並べても可愛いです。小さな観葉植物や植え替えるためのプランターは、100円ショップでも手軽に手に入ります。
TVやPCのそばに観葉植物を置くと、電磁波をやわらげてくれる効果も期待出来ます。
丸くてころんとした形が多い多肉植物は、生長がゆるやかで樹形が崩れにくいので、サイズを合わせて並べたいときに最適です。
思い切って大きなものを1つ置く
スペースが限られているからこそ、ワンポイントで大きな観葉植物を置いてみるのもおすすめです。背の高い観葉植物を置くと天井が高く見え、空間に奥行きが出ます。腰丈くらいの鉢だと枝や葉にひっかかりやすいですが、逆に身長くらいの高さの植物であれば、日常動作の障害になりにくいです。
フィカス・ウンベラータやエバーフレッシュなどの葉が多い種類の植物は、窓辺に置くと木漏れ日がお部屋に映えて、癒し効果も抜群ですよ。
丈夫で育てやすい観葉植物5選
ポトス
みずみずしい葉っぱがつると共に垂れ下がるポトス。グリーン1色のもの、白い斑(ふ)が入っているものなど、品種もさまざま。耐陰性があり、丈夫でとても育てやすい植物です。生長期にはすくすくと葉がたくさん出てくる様子も可愛いです。伸びすぎたつるは切り取って、水に挿しておくと根が生えます。水栽培にも向いている植物です。
ガジュマル
丸みを帯びた幹が特徴的なガジュマル。100円ショップの園芸コーナーでも定番化している人気の観葉植物です。沖縄を連想させる植物ですが、寒さにも比較的強く、環境に順応しやすい丈夫さがあります。生長期には葉や枝が伸びて混み入ってきますので、内側の枝を剪定して風通しをよくしてあげるのがおすすめです。
サンスベリア(サンセベリア)
肉厚で鋭い葉が魅力のサンスベリア。緑の地に入る斑が美しく、スマートでメンズライクな格好良さがあります。NASAの研究により、優れた空気清浄効果があると認められたことでも知られている植物です。葉が横に広がらず上に伸びるため、玄関やお部屋のコーナーなど、限られたスペースを飾るのに最適です。
ドラセナ
「幸福の木」とも呼ばれているドラセナ。ドラセナの仲間は多く、葉や幹の太さ、色味、形状など、同じ品種の中でも見た目のバリエーションが豊富です。剪定した枝を使って、挿し木で増やしていくことが可能です。いずれのドラセナも、「幸福」が共通の花言葉であるため、ご自宅用だけでなくギフトとしても高い人気を誇っています。
テーブルヤシ
その名前の通り、テーブルに乗るほどのサイズ感がかわいらしいテーブルヤシ。細くてきれいな葉が重なるように茂る様子は、爽やかで涼し気な印象を与えてくれます。土の代わりにビーズ状のハイドロボールを容器に入れ、ハイドロカルチャ―で育てることも出来ます。株が増えて根が立ち上がってきたら、生長期に株分けをしてあげるとよく育ちます。
観葉植物の上手な水やり
植物を枯らしてしまう大きな要因として、「水やりの失敗」が挙げられます。植物は根を使って土から水や養分を吸い上げます。観葉植物を上手に長く育てるために、水やりのポイントを押さえておきましょう。
水やりは土の表面が乾いてから
水のあげすぎは、実は植物にとって大きな負担となります。鉢の中で水分がこもり、根が窒息して腐ってしまうのです。根腐れは、観葉植物が枯れる致命傷になります。
水をあげる際、まず土の表面を指でさわってみましょう。指先に湿り気が残るようであれば、まだあげなくて大丈夫です。
あげるときはたっぷりと
適度に土が乾燥したら、たっぷりと水をあげましょう。鉢の底から水があふれてくるまでの量が目安です。土が乾いたらたっぷりあげ、次の水やりは土が乾くまで待つようにしましょう。受け皿に乗せる際は、鉢を持ち上げても滴らず、水がしっかりと切れたことを確認してからにします。
受け皿の水は捨てる
室内で鉢を置く際、受け皿を使います。受け皿には水がたまらないようにしましょう。根元に水分が常にあると、根が腐る原因になります。また、根が腐ることでコバエなどの虫が発生しやすくなるため注意です。受け皿に水がたまっていたら、いったんきれいに捨てましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ワンルームだからこそ、どこに置いても観葉植物は映えます。難しく考えず、直感で好きなものを選んでみてはいかがでしょうか。気に入ったグリーンがあるだけで、お部屋の空間がより明るく感じられますよ。